AGIが実現した未来に、人が書いた作品や文体はどうなるのでしょう?

汎用人工知能(英: Artificial general intelligence、略称: AGI)が出来たとして、

ユーザーがオペレーティング・システムを使う時代から、オペレーティング・エージェントを雇う時代へ。そしてオペレーティング・エージェントがサービスを使う時代になる。
 
——オペレーティング・システムから、オペレーティング・エージェントへ
深津貴之さんのnote(2023年11月7日 15:45)

https://note.com/fladdict/n/nf4c104d4ed2b

現時点のスマホの普及率を世界人口の7割だと仮定します。
その半分がクリエイターになると仮定すると、「81億 x 0.7 x0.5 = 28億」人です。

Google 電卓

AGI誕生以前に、生成AIが普及すると、競争激化してお金以前に他人に読まれる確率が下がるはずです。現時点の生成AIの課金版は、古典を原語で学習しており、時代背景も解説してくれます。文芸ではなくニーチェを原語で訳してもらいながら楽しむといった、古典へのアクセスが可能になるので、時間に洗われて確かな価値のある古典と比較されることになります。美術もそう。

今は「スマホをなんとなく触る時間」で、YouTubeやInstagramやTikTokやX(旧Twitter)、Amazon PprimビデオやNetflixも時間を獲得出来ます。
生成AIは『LINEでチャットして楽しい友達』のポジションをとれると思うので、作る人は28億人(仮定)増えるけど、鑑賞する時間は減るはずです。生成AIと話すのが楽しいから。しかも、バズると生成AIで訳して読めるから、バズの規模も大きくなる可能性があります。

……世界中から野次馬が集まってきて、お騒がせセレブなどで感想を述べ、「ねこちゃん」と語彙が緩くなり、生成AIとの会話に戻っていく気がします……。「いい話」だと思ったらフェイクニュースとかもありそう。ここは、生成AIの時代。

AGIが普及すると、OSやブラウザの手前、ユーザーはAGIと話して用事を済ませる可能性があります。現在もレコードやコーヒーの焙煎を楽しむ方がいるから、読書は残るし文章も味わうはず。ただし、あらゆる古典と比較される未来ですけれど。


現在も本の要約のニーズや朗読を倍速視聴するけど、未来はさらにコンテンツが多いので、ニーズは高まるはずです。またAGIがストーリーテリングもかなり上手いとすると、漫画の原作みたいな意味での原作のみ必要とするニーズがあるかもしれません。

すると、人間に鑑賞してもらいやすいのは面白い中身のみ、という世界になるかも。その場合、AGIが創作する力自体も人を越えた場合は、「AGIより面白くないけど、人が作った自然な作品」という生き残り方になるのかも。

推論間違えている可能性があるし、変数が多すぎて未来のことは不確定だけど、AGIが普及した時代に人に読まれることと、文体の役割を考えるのは意味があるように思うのです。

ここから先は

0字

定額 : 読み放題プラン

¥300 / 月
このメンバーシップの詳細

Thank you for taking the time to read this.