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竜とそばかすの姫

2021年8月1日(日)
今日は久々に休みな上、映画の日だから。
碧音ちゃんと娘たちと
『閃光のハサウェイ』に行こうと思ってました。

もう一年前から唯一俺が楽しみにしている事。
上映延長してからの、この3ヶ月くらいは
台本が書けなくて苦しい時も、これを終わらせて
碧音ちゃんとハサウェイを観に行く事だけを楽しみに頑張って来たのです!

普段のガンダムなら一人で行くのだけど。
何故かハサウェイは二人で観たい。
ガンダムを観せたいのでなく「一緒にハサウェイを観る」という体験をしたいのです。
ガンダムファンでない人にも受けている映画とよく評価されてるけど、まあガンダムっぽくなくて、それでいて真っ当にガンダムで、30年前の全盛期の富野作品であるハサウェイと言う、この先生まれ無いであろう作品を一緒に体験したいのだ!

そして、より深くハサウェイを楽しめるように
ガンダムに全く興味ない碧音ちゃんに
『機動戦士ガンダム3 めぐりあい宇宙』

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
を一緒に観てから映画に行きたかったのだけど、
深夜の疲れた時間にガンダムを観る元気はなく。
ずっと観れないまま今日まで来たのだけど。

今日はラジオ体操もあり、朝から時間あって、気分も軽かったので、朝から『逆襲のシャア』を見てみた。
娘たちも預けられないから一緒に。
普段の子供作品だけでなく、こんな映画も見といてもいいと感じたのです。
俺が子供の時に親に連れられて『男はつらいよ』や同時上映の名も知らぬ作品を観て何となく心に残っている様に。
映画は体験する物で、理解する必要なんてないのだから。

でも、碧香はガンダムを嫌がり。
碧音ちゃんは、ハサウェイのシーンになるとドライヤーしたり、何かしたり、ハサウェイとクェスのラストシーンに至っては、何故か皿洗いを始め、観ていて欲しい大事なシーンは全て見ないという、碧音ちゃんあるあるを発動。
今回はアムロとシャアなんてどうでもいいんだよ!!
物語自体もどうでもいい。
ハサウェイという人間の人生を理解して欲しかったのだ!!!

碧音ちゃんが気を使って
『一人で行ってきていいよ』
とか
『空いてる時間に行ってこようかな』
とか言うのだけど。
一人で行くならとっくに行ってるので誘わないし、別にガンダムを観て欲しいわけではないので、一人で観る必要も無いのです。
『閃光のハサウェイ』を一緒に観る。
がしたいの!!!

と、そんな感覚は分からないだろうなぁ。
と思いながら、普段特に何かやりたい事があるわけでない僕の珍しい小さな希望は中々に叶わなそうな現実です。

まあ、そんなこんなで。
家族でハサウェイを見ても良かったけど。
なんか今日じゃないかな。
って気分になったので、その時間で碧香たちも楽しめる映画を探し、
『竜とそばかすの姫』を観ることにした。
これも気になっていた映画。

世界観的には細田監督が有名になった
『サマーウォーズ』に似ているし、それを推し進めた世界なのだろうと感じていた。
今どきではどうしてもテーマになりやすいネットの話。

この夏に僕が脚本を書いた静岡の市民ミュージカルも、ネットの世界が舞台の作品だ。

だが、サマーウォーズの時に、ネットの世界の表現が曖昧でいい加減なのがとても気になっていたのだけど、自分で書く時も、やはりネットの世界やその中のゲームのルールや、ネットに繋がるシステムやらを考えると、本当に全てを新しく発明し続けならなくて凄い苦労したのです。
分かっちゃ居たけど。
『シュガーラッシュ』とかも、細かく作っていながら、やはり曖昧で都合は良く描かれていた。

今回のミュージカルでは、かなり脳内では作り込みながらも、それなりに曖昧に表現することになった。
それが悔しくて、きっと細田監督はそれを上手くやったのがこの作品なのだろう。
と期待しながら観に行ってみた。

そして観た!!!

想像してたのとはかなり違う話だった。

サマーウォーズの反省から
ネットへのアクセスは体感式のイヤホンみたいなやつに。
なるほど!と思った。
都合いい設定のアイテム作れば良いのか!
と。
でも、その後、やはりそのアイテム含めネットの世界や、その繋がりや、システムや全てがあやふやに。
観せたい所はそこじゃ無いから、やっぱりそうなるよね。

印象としては細田さんも宮崎さんと同じで、
監督というよりは生粋のアニメーターなんだと思った。
物語や設定なんかどうでも良くて、ます観せたい絵がありきで進んでいく。

アニメーションとして美しい絵や楽しそうな絵を見せる為にストーリーを進めていく作品。

ツッコミ所を気にせずに、感覚的に体感しながら観れば楽しめる作品だった。
それは先に書いた、想像したのとは少し違う話だった事にも関係がある。


【少しネタバレ】


・予想外に歌姫は最初の一回しか歌わなかった。
・感覚没入型のシステムなのにスマホやパソコンのモニター越しに平面の世界を見てる。
・CMのナレーション「この出会いは偶然では無い」事なく、伏線もなく、本当に偶然だった。(捉え方次第だけど)
・歌はそれほどキーワードでも無い
・描きたかったのはネットの無責任な誹謗中傷の世界。つまり現在の社会問題。
・なんで竜だけアバターなのにお城に住んでるの?竜は特別な存在じゃなくて、なんならたまたまネットへ入っているだけの子供なのに。理由はない。美女と野獣の世界を作りたかったから。
・大人があれだけいて高校生一人を深夜バスで送り出す。
・手がかりめっちゃ曖昧なのにすぐ出会える
・暴力親父がアニメ的にへこたれて座り込む。何故かそのシーンを皆がネットで見てたっぽい会話がある。
・俺はお母さんが助けた子が竜なのかと思ってたが、全く関係なかった。



【ネタバレ終わり!】


そんな感じで、細田監督のやりたい事を感覚的に溜め込んだ作品でした。

僕が書いた静岡の市民ミュージカル
『妖バトルオンライン』
もネットの世界が舞台なので、殆ど同じ物語構成になっているので。
やっぱりこうなるよなー。
と感じました。

でも、物語としては全然違うので、
お時間ある方は是非観てみてください!

8/21〜22
静岡市民ミュージカル
『妖バトルオンライン』

https://s.confetti-web.com/detail.php?tid=61919

オンラインで視聴も出来るみたいですので、全国どこでも楽しめます!!

そんなこんなで
碧香と寧音は楽しめた様で
碧音ちゃんは号泣したそうです。

そして、碧音ちゃんのお婆ちゃん。
碧香と寧音のひいお婆ちゃんのお墓参りに皆んなは山形へ行ったので。
残された僕はガンダム分を取りに

『Gのレコンギスタ3 宇宙からの遺産』
を観に行った。

難解だったGレコを監督自らわかりやすく再構成している。
のが売りの映画。

たしかに1と2は楽しかった。
が、昔すぎてもう話を覚えていない。
どこまで行ったのかな?
テレビアニメも一回しか見てないので、後半、もう全然着いていけなかったから、一体なんの話なのかを理解していない。

今回はそれが理解できるかと期待して見に行く。

これはもう完全に趣味のガンダムなので一人で行く。
なんなら逆に碧音ちゃんには見せない。
何故ならきっと必死で楽しもうとしないと楽しめない作品だから。

観る!
冒頭から終わりまで物凄い速さで出来事が進んでいく。
恐らく軌道エレベーターの一番上についた。
そしてそこを取り合っている。
というだけの話なのに、まあ難しい。
難しい名称が飛び交って、敵も味方も入り乱れて、引っ付いたり離れたりで、ずーっと戦いながら状況説明が続く。
もう、戦いはお腹いっぱいなのに、場所は変わらず、状況だけが変わり続ける。
観ながら知恵熱が出てくる気分。
考えすぎて意識が飛んだ。
テレビも前半富野さんの世界にワクワクして、久々のガンダムらしさを感じてたけど、後半から何やっているのか分からなくなったから、映画ならきっと理解出来る!
と思ってたが、やはり難解は難解なままだった。

でもまあ、名前についていけないだけで、やっている事はわかったのだと思う。

一から流れで見ればもう少し理解できそうだと思う。

そんなこんなで、中々に濃密な1日だった。


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