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ペルソナ PS5

10月23日
ペルソナ5 the Stage 4FINAL 昼の部を見に行った。席は後ろになってて見えにくかった。ファンである菅原りこの演技以前にこの話の元は何かと考え込んでた。 できたら、二階席がよかった。

劇を見て思ったのは、時代劇の「必殺仕事人」の現代版。主人公たちが世間と縁を切ってヒーローになり悪を倒す。倒し方は悪人の心の中に入り、その現象の元と戦い盗み、改心させるという物。 会心の為に彼らはパレスに向かう。悪人の心を掲揚したものだろう。前回の劇でヒロインの父親が会見で亡くなる所から話が始まる。
血栓症になって死んだような描写だった。(私の見方)そこから警察組織の人間が事件の犯人を主人公たちにしようとし、幹部の明智という人物は主人公たちに近寄る。

そこから話が始まり、黒幕の政治家が出てくる。
この劇でパレスという言葉が気になった。 パレスとは人間の心を示すのだろう。心の城に人間に秘められたものがある。記憶とか情念とか。仏教の経典に出てくる心城の考が近い。心城は知恵を磨き守り開き、メンテして自在に扱う事を言う。

その心城が何かに染まり、硬直化してゆく。そこが悪になるから、主人公たちはその悪の起源を見つけ盗む事になる。

劇の一部の話の筋の後半を見て思ったのは、現実とパレスに向かう観念の世界を交差して、二つの世界がまじりあっているような錯覚が出てくる。そこに区切りはなかった。その種明かしが第二部でなされる。 明智という悪役が際立っていた。

第一部の後半であった、現実とパレスという観念の交差する描写は「ひるね姫」という映画を思い出させた。ペルソナとは異なるが「ひるね姫」のヒロインは眠り夢に行き旅をする。夢と現実の交差する現象が似通っていた。

パレスの話は「華厳経 入法界品」のマーヤ―王妃との対話で出てくる心城の話に近い。 参考は https://pub.hozokan.co.jp/book/b532389.html… より。

ペルソナの第一部の劇の後半で現実と観念の交差する描写は、理事無礙法界で、観念と現実が交錯し、円融し、自在無礙な世界をなしているように見える。この話も華厳経の話から出てる。

感想を言うと、菅原りこは、役を淡々とこなしていた。
ファン界隈で、アクションがうまくなったと言うが、席が遠かったので、確認しにくかった。最後のあいさつでの筋肉痛で筋肉付いたと言う話は受けた。さすが彼女らしい。すぐに何か閃いた。筋肉ショルダーの参考を。

参考:「熊楠の星の時間」。(中沢新一)


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