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新しい時代と日本の女神 #4伊勢と出雲

個展「New Era ; The Japan Goddess」の制作までの物語を数回に分けてあげています。

 わたしkaoruがどうしてこのテーマで作品を描いたのか、それをお伝えできればと思います。

 前回の記事はこちら(#3 神社に通い、霊感を鍛える日々)です。

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◆伊勢と出雲

 こんな聖地行脚を3、4年、ペースはまちまちにしていました。

 なかでもおもしろかったのは2017年のことです。春に出雲を訪れたのを皮切りに名古屋の熱田、奈良の三輪山、諏訪(御射山、大社)と出雲民族にゆかりのある、どこもはじめての地ばかりをめぐることになりました。これはわたしが計画したものもあればそうでない家族旅行や友人を訪ねたものなどもあり、冬に別のサイキックの友人になんとなく話したところ、「それは出雲民族の系譜なんじゃないの?」と指摘されたのです。

 蝶々さんは2013年の伊勢のご遷宮にあわせて、伊勢と出雲を結びなおすというまるで神事のようなイベントを行っていました。これによって出雲と伊勢は関係があるということはなんとなく知っていましたが、ここで改めて出雲民族というものをはっきりと意識したのです。水木しげるさんの『古代出雲』という漫画を読みました。

 わたしたちが知っている日本の神話は主に『古事記』と『日本書記』ですが、そのなかにも天照大神方の天孫降臨系(天津神)の神様に出雲系(国津神)が日本の国を譲るというくだりが出てきます。天津神の系譜は現代の天皇に続く血筋です。天皇の歴史は天津神の地上での歴史として始まっています。でもその前に日本の国を造り、治めていた民族があったのですが、その存在についてわたしたちはあまり知らされていません。歴史は古事記と日本書記から始まることになっているからです。ここではじめて、日本神話が為政者のための歴史を裏付けるための物語であったのだと思いいたりました。

 では伊勢にご縁の深いわたしがなぜ出雲にゆかりのある地をめぐることになったのか、不思議でたまりませんでした。しかし、次第に不思議なことが自分の身にも時々起こるようになっていたわたしは、そのことと少しの歴史の本を頼りに理由を考えました。天皇系以前の日本の本当の歴史とはどういうものなのだろうかと思いをいたすようになりました。


 また奈良の三輪山で知り合った方が偶然、橿原神宮の神職さんのご親族ということでご紹介いただき、ただの一般人であるわたしが正式参拝をさせていただいたこともあります。今の上皇、上皇后陛下も参拝されたという一般には入れない本殿前で参拝させていただきました。日本の最初の天皇である神武天皇が祀られている神社です。

 偶然と言い切れない不思議なご縁を感じました。

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◯伊勢二見浦の宿では朝食に黒糖が出ました。ミネラル豊富。ほんとうの栄養学を知っている献立ですよね。


つづきます◆


Kaoru Solo exhibition 個展

「New Era ; The Japan Goddess (新しい時代と日本の女神)」

2019/11/15-11/29 @J-collabo org.(Brooklyn N.Y. ) 11:00-18:00

個展の詳細はwebsite

企画・会場についてはこちらをご覧ください。


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