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展覧会に作品を出品する前に知っておきたい事

ゆっきー:
「薫さん早いもので もう5月ねー。
教室では公募展やアトリエ展
そして 薫さんも個展の準備ですね。
若い頃から展覧会に出品 する時は
ワクワクドキドキって感じで
コンクールの通知待ちの時は
何回も ポストを除いたわね。
まるで受験生のようでしたね!!」

薫   :
「そうっだたね。今年の公募展を目指している
生徒さん二人も今は大きな作品は出来上がり
搬入待ちで きっと開催が待ち遠しくて
ドキドキしていると思うよ。
 私も個展の準備はオッケー、アトリエ展の展示を
待つのみとなったね。」


アトリエ展案内状


ゆっきー:
「ところで展覧会ってたくさんあるようだけど、
違いは何?」

薫   :
「展覧会には まず公募展がありこの展覧会は
 美術団体が広く公募して参加出品してもらう
展覧会のことです。
 美術団体は日展をはじめ小さな団体まで入れたら
凄い数が有ると思うよ。
そして 企業や美術館等が運営する
美術コンクールもあるね。
大賞賞金【数万円から1000万円】が与えられ絵描き
として大きなチャンスが有るんだ。
教室展やアトリエ展は日頃の描いている作品の
成果を発表する場だね。
グループ展や個展もあるね。」

ゆっきー:
「絵を描いている人の発表の場は沢山あるって
いう事だね。」

薫   :
「ここで間違えちゃいけないのは、展覧会を
開催する趣旨が少しづつ違うっていう事だね。
まずは趣旨を良く読み 主催する側の考え方を
理解することが大切で、一番大事なのは、
その考えに賛同して参加を決める事だと思うよ。」

ゆっきー:
「一生懸命に時間をかけて描いた絵なら入選して
展示してもらいたいと思うね。
展覧会の考え方って大事なんだね。

そういえば 30年前にギャラリーを営業していたころ、
 趣味で絵を描いている人が、
(ここで個展を開いている人たちはどういう人で
どんな動機で  やるんですか?)
って
聞かれたことがあったわね。
個展のハードルが高かったのかしらね?」

薫   :
「個展は作品の点数を描くのがまず先決、
額装し、会場を決め、
案内状を作り案内をし、展示をし、
毎日会場についたりとやる
事がたくさんあります。
1年がかりでの計画は当たり前だね。
      
絵を描いて○○年目だから。 作品がたまったから。
○○の記念に。 絵を販売したいから。等々
個展は皆さんいろんな思いを持って決めているんだけどね。」

ゆっきー:
「薫さんも今まで40回近く個展をやって来たけれど個展を開催 
したいと思う一番の気持ちは何? 
生徒さんの中に個展をすでにやって来た人 
これからやりたいと思いながら計画を立てている
人に伝える事があるのだとしたらなに?」

薫   :
個展は 生きている今の自分が感じている事、
考えている事を
作品を通して多くの人に問う作業だと思っています。


例えば
ある人は幸せを語り、ある人は平和とは?
戦争とは?
哀しみや怒りや喜びを問う。
また自然の美しさや素晴らしさや
優しさ厳しさを問う。
時代を残す事も大事な作業だと
思っています。

私が教室を開いて一番の思いは 生徒さんの
ひとりひとりが
個展を 開催出来るようになって欲しいと
常に思っています。」

ゆっきー:
「これからも今しか描けない想いを
作品に乗せて個展をやり続けましょうね。」


ひらしん芸術ホールエントランスギャラリー 個展案内状






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