俺のカップが火を噴くぜ・１５

俺のカップが火を噴くぜ｜富良野 馨｜note

見た瞬間に、あのオープニングソングが頭の中で流れ出す。
人形アニメの大傑作・『ウォレスとグルミット』の第二作、『ペンギンに気をつけろ！』の悪役ペンギン・マッグロウのカップです。

ウォレスとグルミット｜公式サイト

もう大好きです。本当に好き。
ペンギン・マッグロウ、すごいワルいヤツではあるんですが、映画見てると「コイツめ……！」とギリギリ爪を立てて手を握り込んでしまうのですが、でも最後のあの牛乳瓶にぎゅうと詰まった姿がかわい過ぎてオールオッケー、という気持ちになる。

この「ゴム手袋かぶったらニワトリ」という雑な変装。それに全員が騙される。イギリス人の目はフシ穴か。
「キミだったのか！」死ぬ程笑いました。キミだよ最初から。
装着する時とか外す時とかにぎゅーっと伸びてばちん、てなる芸の細かさがたまらない。

好き過ぎてこのようにカップまで買った。ウォレスやグルミットのは持ってないのに（笑）。
とは言えこの映画は、グルミットの爆発する乙女心も見どころです。
そうだな、マッグロウはワルいヤツなんだけど、この映画で心底腹が立つのはウォレスかも。もう、家出シーンなんか、グルミットが可愛くてかわいそ過ぎて泣けてきます。
いいかねウォレス、君んちのそのわんこは世界一賢く可愛く飼い主に忠実なわんこなんだよ！　君になんかもったいない良い子なんだよ！！　いらないならわたしがもらっていくよ！！！
……けど、グルミットがこよなく愛するのはダメダメなウォレスなんだよねえ。ああ、世はままならない。

最近はもうひつじのショーンばっかりで、ウォレスとグルミットの新作はもうつくらないのかなー。
何も壮大な映画じゃなくていい、15分とかの、普段の生活を切り取ったミニアニメでいいから、またあの二人を映像で見たいものです。

ではまた次回。