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長男と次男 27

オンライン説明会

友達と遊ぶ以外には
今もなかなか外に出られない次男。

私は、次男が学校に行けなくなり始めた頃
友達が会いに来てくれるのは
次男のことを心配してくれているからだと
思っていた。
いや、もちろんそれもあるだろう。
でもそれだけじゃないと感じる。

彼が学校に行けなくなってからすでに丸4年。
親バカではあるが、これはもう
次男の「人徳」なのかもしれない。
毎週末は確実、平日でも一緒にお散歩にと
会いにきてくれるのだ。
複数のメンバーが入れ替わり立ち替わり。

以前、先生にも言われた。
次男くんは人の気持ちを察知できる
本当に優しい子で、癒されるから
友達が集まってくるのだ
、と。

きっとおっしゃる通りなんだと思う。
私もさんざんそれに救われてきたから。
次男は自分の傷を隠しながら、
ずっと周りを癒してきたから。

最近の次男と話していて感じること。
次男の心に将来への
「焦り」と「不安」が出てきているのは
間違いなかった。

担任の先生が持ってきてくださる
手紙や行事予定表を見て
「進路説明会行けなかったね・・・」
と一言漏れる。

動けない自分のことが辛いのであれば
せめて少し、別の世界の広がりを
体感してみてもいいかもしれない。

私は次男の了承を得て、
通信制高校のオンライン説明会に
申し込んでみた。

最初はさほど乗り気ではなさそうだった。
でも学校説明を聞いていくにつれて
次男が少し前のめりになってきているのが
感じられた。

一緒に説明を聞きながら、少し話す。
「全く友達ができないのは嫌」
「でも毎日通うのは無理だと思う」
「プログラミングができるのがいい」

週1回通学で、プログラミングも学べ、
クラブ活動もオンライン等でできる。
そんな高校があるということを
次男自身が現実的に感じられたようだ。

2時間の説明会が終わった後
「こんな学校あるんだ・・・。
お母さん、調べてくれてありがとう!」
次男の表情が少し明るくなっていた。

無理矢理ではなく、ほんの少し
手を差し伸べる。
こういう入口もあるんだって。
あそこに繋がる道もあるんだって。

中学校に毎日登校していたら
多数の生徒さんと同じように
受験勉強に苦しんでいただろう。
「つぶれてると思う」
と次男は言った。

何も知らない人から見れば
次男は快活で、健康にしか見えない。
受験勉強が嫌だから逃げているだけに
見えるかもしれない。

でも、次男の心には大きな大きな傷があり
親である私でもどうにもできなくて。
次男自身の持つ治癒力で
かさぶたができるのを待っている。

でも、ただ放置しているだけでは、
次男はやっとでき始めたかさぶたを
自分で搔きむしってしまうかもしれない。

だから私は、傷口がふさがるように
たまに汚れを拭き取ったり、
薬をちょんちょんとつけたりしながら
寄り添っている。


兄の存在

次男にとって長男は、相当大事な存在。
昔からお兄ちゃん大好きな次男は
何でもお兄ちゃんに褒めてもらいたい。
中3の今も、根底は変わらない。

長男にとっても、次男は特別。
「次男がいなかったら、
僕は僕じゃいられなかった」
と、長男は今でも言う。

次男の心の傷の責任の一端は
自分にもあると長男は思っている。
だから長男も、次男に寄り添う。

たぶん、私がいない時
兄弟ふたりで話している時間が
今の次男を支えているのかもしれない。

私がしんどい時は、長男が話を聞いてくれる。
形勢逆転。
これまで長男のことで次男と私が奮闘した分
長男には恩返ししてもらうことにしよう。

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私はXにて、月1回ペースで
不登校の子供をもつ親御さんに向けて
スペ―スを開催しています。

前回、スペースの調子も悪く
ゲストとほとんどお話できませんでした😭
ですので今回、リベンジ致します!
お時間よろしければ、是非お越しくださいね。

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スペースの共同ホストはノアさん!
お子さんが学校に行けなくなってから
「ありがとう」の言葉で幸せを感じられている
素敵なお話を発信されています🌸
そんなノアさんがエッセイを綴られています。
是非ご覧ください✨

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