kaokanamori

アート、デザイン、舞台芸術をあまねく開いてゆきたいイベント/映像/ワークショップなどの…

kaokanamori

アート、デザイン、舞台芸術をあまねく開いてゆきたいイベント/映像/ワークショップなどの企画屋。最近の関心事は、生活を支えるための創る的人生時間の使い方(消費でない)みたいなことだったりもします。

最近の記事

「にんぎょひめ」からの〜子どもと観劇のあいだ・ファッションと劇場のあいだ〜

 年度のはじまりに大学の講義で「新一年生」と出会うことがある。なぜ絵やデザインを志すことになったのか、それぞれに理由があるんだと思うが、その理由の「偏り」に意識的になることはとても大事だから、大学生活をかけてそこを見つめて、言語化したり視覚化したりして、解像度を高めたり他者と議論したらいい、という話をしている。それが、個性や一生大切にする核になるからだし、自分の偏見や限界を知ることでもあるし、自分の立っている地盤を確認する作業になるから。別に新奇性や特異性はなくてもいい、自分

    • Reasonable Accomodationだよ4月からー「合理的配慮の義務化」と、デジタルファッション、これからの身体

       先日、CCBT(渋谷)にて実施されたSynflux主催のデジタルファッション合宿イベントでレクチャーをしたのだが、前夜に準備しながら「はっ!入れねば!」と急遽追加したトピックがこれ。だって、バーチャル化や最新技術の活用やDX化に伴う、ファッションや身体の現在と未来の話をするならば、身体観の現在地に向き合わねばで、だとしたらマストな話題だと。 障害と、これからのファッション よく言われるメガネの話がある。「メガネ」の発明で視力の弱いことが障害でなくなり、やがて「メガネ」とい

      • 「下北沢国際人形劇祭」のアナーキズムを子どもと体感した日記 

         最近仕事で「子どもと観劇」についてやや深めに考える機会があり、この催しについても忘れずにおきたく、noteする。1週間もあった祭のうち有料1演目・無料1演目しか目撃してないので、全体を語る資格はないのだが、いち観客の感想の備忘録とゆことでご容赦くださひ。 とにかくめちゃんこよかった〜!!!!!人形劇がアナーキーだとは。 まず、人形劇といっても、いわゆる「お人形さんが童話的なものを伝える牧歌的なやつ」ではないのだ。そうとも言える部分もあったかもだけど、それすら、アナーキーな

        • コミュニティってどうやって生まれてどうやってブーストするんだろう問題(その1)

           いま思い出そうとしているのは、「ドリフのファッション研究室」〜「ファッションは更新できるのか会議」のことである。   なんでかというと、最近30代前半くらいの方々からこの事業について質問されることが立て続いているから。当時大学生くらいだった方々が、あの頃の私らの年齢になり、キャリアを重ねる中でふと、アレなんだった?てなるのかな?ググっても砕けたおせんべの破片みたいな情報しか出てこないから不安になる説もあるかもしれんが、ともあれ思い出してくれるのはありがたいことです。  この

        「にんぎょひめ」からの〜子どもと観劇のあいだ・ファッションと劇場のあいだ〜

        • Reasonable Accomodationだよ4月からー「合理的配慮の義務化」と、デジタルファッション、これからの身体

        • 「下北沢国際人形劇祭」のアナーキズムを子どもと体感した日記 

        • コミュニティってどうやって生まれてどうやってブーストするんだろう問題(その1)

          ノープランノーアーカイブの反省からはじめますが、note はじめるわけ

          歩いたとこは道にならんかった 歩いたとこが道になるらしいですよ、的な言説を誤認し、先のこともろくに考えず、先人のおしえにもろくに耳を傾けず、やりたい放題生きてきてしまった。あれもこれもそれも。体力があるタイプだったので、極限まで動いてないと怠慢なのではという謎の焦燥感もあって、はたらき放題はたらきまくった。時は1990年代終盤、所謂ワークライフバランスを世の中が重視する前の時代に社会人デビューしたため、最近までその働きマン癖がぬけなかったのだが、さすがに私も子どもを迎えて生活

          ノープランノーアーカイブの反省からはじめますが、note はじめるわけ