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「ほのかな謎」その浮遊感がスキ【猫町に寄せる自由律俳句】

まとめ:
えーと、あれ、なんだったっけ?昔、触れたコンテンツ(映画・本・音楽)の一片が思い出せるんだけど、題名が分からない…
スパッと分かったときの爽快さもたまらないけれど、
「?」を抱えながらしばらく(永遠に?)考え続けているのもスキです。
記憶違いか、はたまた夢か。もしや、パラレルワールドとの遭遇?
未決状態」がもたらす独特の浮遊感
※萩原朔太郎「猫町」よく知っているはずの町に違う道からアプローチしたら、知覚の混線か、「異世界転生」気分にしばらく浸れた…(道が分かったら急に色あせて元の町に戻った) というエピソードに影響を受けています。


ヒガシさんの記事に、なぞかけがあった。「元ネタ分かる人居ますか?」

私は読書量が少ないし、ヒガシさんが紹介される本は「へぇ世の中にそんな作家・ジャンルが存在したとは知らなんだ」という次元なので、元ネタはわからない。

一応、ググってみたところ
「ピンクの象が見える」
というのはアルコールや薬による酩酊状態を婉曲的に表現したものらしい (Wiki) 。

つまり、ピンクの象と言うイメージ自体が
コンテンツ界を独り歩きしている。(含む、英語圏)

…となると、ピンクの象を扱った作品も多々あり
「検索で、元ネタを見つけるのは多分ムリ」と悟り、探すのはやめました。

だけど、なぜか私の頭の中には
「おおかみ」「佐々木マキ」「ピンクの象」というフレーズがこだましてる…

佐々木マキさんの絵本が大好きだった。(当時、名前は女性っぽいけど、作品は男性っぽい。どっち?って思ってた)

親に買い与えられてたことを思うと、
意外にこの辺のセンスは似ているのか、あるいは親に植え付けられたのかもしれない。

■やっぱり、おおかみ
■ねむいねむいねずみ
■ムッシュムニエルをごしょうかいします

ワクワクする世界観。やわらかでコミカルな描線。


ググっているうち「ピンクのぞうをしらないか」というそのものずばりのタイトルの絵本が出てきました。そういえば!これも我が家にあったけど、すっかり忘れていた、なるほど、これのことを思い出してたんですね。

アマゾンレビューはお行儀よく、ネタバレなし。
ネタバレバージョンはコチラ。(よく的を射た評だなって思いました。子供の頭では思いつかなかった深読み。)


我が家には、児童書がぎっしり詰まった本棚があり、後々、めぼしい品は弟が子持ちになったとき引き取られていった。(私もその後、親になったけど、ウチの子たちは日本語が読めないので異論はありません)

ときどき、昔の絵本を思い出したりするのはとても楽しい。


いっとき、断捨離を試みて、頑張って本を手放したりもしたのだけれど、「あー、あの本で確かめたいことがあったのに!捨てるんじゃなかった」が数年後にやってきたりして、やはり「本棚」は聖域なのかも、という意見に今は落ち着いています。


※「本は脳の外付けHDD」「人生、なんの本が読み返したくなるかわからない」まさにそのとーり。




謎からくる浮遊感を楽しみつつも、やっぱり答えが分かるとうれしい。インターネットでここまで検索できる世界はやっぱり便利。本棚は、できればいじらない方がいいかも。

と、姑息に安全確保はしつつも、ときどき「あのトリップ感」を味わいたくなるんだな~

あなたにもそんな気分になるとき、ありますか?



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