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ワーケーションではなく「Live and Work Anywhere」〜Airbnbが世界のデジタルノマドをサポートし出した

海外ではあまりワーケーションとは言わない

先日、このオンラインイベントでAirbnbの方とご一緒した。

テーマはずばりワーケーションだったが、そのAirbnbの部長いわく「当社では社内でワーケーションという言葉は使っていない」。あ、やっぱり。

外資系の企業には日本で使われているカタカナ英語にいまいち馴染みがないということは察しがつくが、これにはぼくも思い当たるフシがある。実は海外メディアの記事を読んでいても、Workationという単語はほとんどお目にかからない。

ぼくがはじめてWorkationという単語を見たのは、今から6年ほど前、バリ島のコワーキング情報を収集していたときだ。スペインの事業家がバリにデジタルノマドが集結するのに目をつけてコワーキングを開業し、彼らに文字通りWork+Vacationの場を提供する、という意味で「Coworking+Vacation=Coworkation」と表現していた。(この「コワーケーション」という概念を今でもぼくは使わせていただいている)

ただ、一般に海外では例えばWork and Retreatという風に、わざわざWorkationという造語を使うこともないのが現状。というか、デジタルノマドが自律的にバケーションを愉しみながら仕事もちゃんとやるというライフ(ワーク)スタイルは、そのまんまDigitalNomadであってWorkationとはニュアンスがちょっと違う気もする。

ただし、海外のWorkationと日本型のワーケーションとは似て非なるものであることは再三再四述べてるのでここではリンクだけ貼っておく。

まあ、カタカナ英語が独り歩きして誤解が誤解を呼んでまったく別物になる、というのは日本ではよくあることだけど。

Workationではなく「Live and Work Anywhere」

ところで、Airbnb社ではWorkationではなく「Live and Work Anywhere」という表現で新しい働き方、生き方を提案していて、社員全員が(給与をカットされることなく)最大3ヶ月間、世界の170ヶ国から好きなところを選んでに住みリモートワークできる制度へと9月から移行する

ここでAirbnbの共同創業者兼CEOであるブライアン・チェスキー氏は「最も生産性の高い場所で働くことを選択する柔軟性を大多数の社員に与える」と言っている。また、2022年5月8日付のタイム(Time)誌では「オフィスはデジタル化以前の時代のものであり、時代錯誤の形態である」とも述べている。

この2年の間、パンデミックは同社に対しても非常に大きなダメージを与えたが、それでもパンデミック前の水準に近い第1四半期の収益を上げるまでに回復できたのは、リモートワークのおかげだという趣旨のことも述べている。

その経験から、一部、中核的な職務を担う少数の社員は除くものの、ほとんどの社員が「どこからでも仕事できる」ようになる。チェスキー氏自身がアメリカのさまざまな都市で仕事をし、「エアビーで暮らしている」と言うほどデジタルノマドを実践した結果だ。

そして、社員に対して「Live and Work Anywhere」を実行する同社が、先月、今度は世界のリモートワーカーに向けて「Live and Work Anywhere」を実践するプログラムを発表した。

Airbnbが世界の20の都市で展開する新しいプログラム

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