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今日のアウトテイク#168「「私設公民館」としてのコワーキング」(2024-05-04)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※GWだからだろうか、神戸も人が多い。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"山は地面が荒れている側のほうが一番登りやすい。滑らかな側にはつかまるものがないんだから。"
(アレサ・フランクリン)

Wednesday wisdom from Aretha Franklin:

Posted by Daniel Pink on Wednesday, May 1, 2024

#コープこうべさんでコワーキングを(再び)

ちょっと待って。コープこうべって、こんなに経営不振の店舗があるの?とオドロイタ。

で、その挽回のために、「収支改善に向けたご利用のお願い」として組合員に向けてハガキが届いているらしい。そのハガキには、税込み500円以上利用するとポイントが3ポイント贈呈されるという「限定クーポン」がついている。

その対象店舗が市内の7店舗だそうで、まだ閉店が決まったわけではないけれども、事態は思ったより深刻な感じ。

ただ、クーポン券を進呈して一時的な消費を期待するというこの方法は、どうなんだろうかと個人的には首を傾げる。それより、施設を他のことにも活用したらどうだろうか。

ちょうど1ヶ月ほど前に、これを書いた。

コープこうべの店舗は市民の生活圏内にあるから、せっかくの拠点を閉店ではなくて、組合員の、地域住民のためのコワーキングに転用することを提案した。

パンデミックのせいで通勤の必要がなくなり、コロナが落ち着くとともにフルリモートもしくはハイブリッドワークが浸透し始めたが、自宅で仕事ができる環境にないワーカーも多い。

そこで自宅に近いところにある、つまり生活圏内にあるコワーキングを使うようになってきている。これは世界中でそういう傾向にあり、なので都市圏よりも郊外にコワーキングが続々と生まれている。

コープこうべのこの7店舗はまさにそれにうってつけ、と思うのだが。

前も書いたが、コワーキングは単に仕事をする作業場だけではなくて、利用者(つまり、地域住民)のあらゆる目的実現や課題解決のためにあるコミュニティでありコモンズだから、協同組合の思想にも合致するはず。

それにスーパーマーケットには厨房、調理室があるから、コワーキングにキッチンは必須なので言う事なし。

もしかしたら、コープこうべさん、コワーキングのことをあまりご存じないかもしれない。どなたか、関係者をご存知でしたら、さっきの記事を紹介してくれないでしょうか。

やり方はいろいろあると思うので。

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#「私設公民館」としてのコワーキング

この本をうっかりスルーしていて不覚を取ったので、今、10冊ぐらい併読する中に入れてぼちぼち読んでるところ。

この帯のコピーが上手い。確かに1階の風景が変わると町の姿も全然変わる。1階をグランドレベルというので、著者の会社名も株式会社グランドレベルというのも念が入っている。ガチってことですね。

著者は東京墨田区にランドリーと喫茶店を融合した「喫茶ランドリー」を「私設公民館」と位置づけて運営している。有名なのでご存じの方も多いかと。ぼくはまだおじゃましたことがない。

この「私設公民館」という考え方にぼくなんかは共感するのだが、まえがきでいきなりビビビと来た一節があるので引用すると、

私は「公」のつくものを一通り自分でやってみたい、と思うようになりました。公園、公民館、公会堂。公営、公立、公共として作られるようなもの…いわゆる「公」は「私」でやるほうが、絶対におもしろいと思ったのです。

行政が作ることができる「公」はひとつだけ。だから誰からもクレームのないように無難に、つまりつまらなくて魅力の無い、行き過ぎたくらい保守的なものができてしまうのではないか。それは誰にとっても、愛着を感じられるフックがない、というのと同じではないだろうか。

同感。そしてこう続く。

ましてやこれだけ価値観の多様化と言われる現代において、ひとつの無難なものが多くの人を受け容れる、ということ自体に、無理が生じていると思うのです。

言うまでもなく公共とは本来、セーフティーネットです。1枚のネットで掬いきれないなら、2枚3枚と、違ったタイプのレイヤーになっていたら、どうでしょう。

施設公共Aでの居心地が自分にとってイマイチだとしたらBを、あるいはCを選べば良い。街にそんな私設公共がいくつもあったら、多様な人々がそれぞれに、自分なりの居場所を見つけられる可能性が高くなる。

さまざまなひとにとってのさまざまな居場所がレイヤーになってまちにあることこそ、多様性社会、ダイバーシティにおけるセーフティーネットと言えるのではないでしょうか。

ハゲしく同意。選択肢を複数持つということは、イコール自由意思を行使できるということ。←ここ、大事。

で、コワーキングもコモンズでありアジールでもあるとすると(そうなのだが)、セーフティーネットでもあり、「私設公民館」としても十二分に役割を果たすわけで、自分にとって居心地の良いコワーキングを自分の感性と価値基準で選ぶべきだと思っている。

かつ、それをいくつも持っておくこと。気に入ってるからといって、ずーーーーーーーっと同じコワーキングを使うのではなくて、たまに気分を変えて違うコワーキングに行ってみる。

すると、いつもと違う環境で、いつもと違う人と出会い、いつもと違う話ができたりする。それがまた新しいカツドウにつながったりする。そういう「つながり」の機会を自分で作らないともったいない。

自分がカツドウする拠点を複数持っておくことが、これからの時代、というか、もうそういう時代だけど、上から落ちてくるものを待ってるのではなく、自分で自分の仕事をつくる人にとって、不可欠になっている。

公民館については、コワーキングに活用できる施設として以前にも書いた。

ここで言ってるのは「公設」の公民館だが、そこを活用してコワーキングを開くこともまた、そのまま「私設」公民館になると考えている。なにしろ、コワーキングは地域住民の目的達成、課題解決のためにあり、外からそこにやってくる人たちとの接合点でもあるのだから。

ところで、例の「コワーキング・カンファレンスJapan2024」で5月31日〜6月1日、東京に行く。その次の日、喫茶ランドリーさんを訪ねてみようと思ってる。今から楽しみ。

ということで、今日はこのへんで。

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