見出し画像

今日のアウトテイク#173「コワーキングがコワーカーと共有できているもの」(2024-05-09)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ、殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・コワーキング関連のネタが多め
・要するに「伊藤の現在地点」

※映像のパワーは強い。良くも悪くも。


#今日のBGM

#今日のコトバ

"ストーリーには、はじまりと途中と結末がなくてはならない。
ただし、必ずしもその順番でなくても構わない。"
(ジャン=リュック・ゴダール)

#はじめてオンライン納税した

はじめて、オンラインで源泉税を納税した。
eTaxにログインして、Payeasyってのを使って。
eTaxの解説を見ながらやってみたら、めちゃくちゃカンタン。
こんなことなら、もっと早くやっとけばよかった。
これまで、わざわざ納付書に書いて銀行まで行ってたけれど、もうそんなこととはおさらば。
というか、銀行の支店とか、もう要らないですね。

#人は自分の矛盾を生きている

インタビュー音源を繰り返し聴く。
話が何度も行きつ戻りつする。
この人は自分が本当に言いたいことを探している。
探しながら、記憶を辿りながら話してる。
話しながら、頭の中を整理している。
気持ちを落ち着けて本当の自分を思い出そうとしている。
思い出した自分に、なんで?と問いかけている。
その時には疑問に感じなかったが、思い出すことで辻褄の合わない自分に気づいて、そのことをどう自分に納得させるべきか迷っている。
しかし、それは遂に説明できない。
説明のしようがない自分を受け入れるしかない。
それをぼくは書き留める。
そこに余計な感情は挟まない。
矛盾は矛盾のまま、そのままを書く。
それがその人がその時を生きた証拠として。
しかし、それを書くことでその人を表すことはできる。
その人が語りたかったことは何か。
その人は何者で何をしようとしているのか。
それを矛盾の中からすくい上げることはできる。
矛盾の中にあるこの人の本当の姿を表現することはできる。
それが書き手のやるべき仕事だ。
話し手へのリスペクトを込めて、彼の抱える矛盾を書く。
人は自分の矛盾を生きている。

#コワーキングがコワーカーと共有できているもの

Appleの広告ビデオを観て、いろんなことを考えさせられた。ぼくはMacを使ってるけれど、ガチガチのAppleファンではない。けれども、そのクリエイティビティにはかねがね敬意を払ってきたつもり。

が、この広告ビデオはちょっとひどい。

こんな風に、何もかもぶっ壊す映像は、正直言って気分が悪い。ぜーんぶ一つに収まってる、ということをアピールしたかったのかもしれないが、あまりに品がない。ぼくは以前、楽器を扱っていただけに余計に不愉快。

ジョブズが生きてたら絶対に怒り狂って却下したはず、というTweetも見かけたけれど、せっかくのブランドを相当毀損したのではないかと思う。

そしたら、ジョブズのこんな映像がTweetされていたので貼っておく。ぜひ再生されたい。

後半、顧客のニーズにマッチしたプロダクト開発のことを言ってるが、ぼくがビビビときたのは、このくだり。

「消費者はマーケティング力で企業を評価するわけではない」

「彼らは自分たちがその製品やサービスから得た体験から、その企業の品質に対して自分たちで評価するんだ」

「我々は製品やサービスの品質にこだわることから始めなければならない。マーケティング活動ではなくて」

今回の動画はそのマーケティングに力が入りすぎた結果かもしれない。もしくは、これは邪推かもしれないが、今回の新製品にこれと言ったアピールポイントがなかったからビジュアルに頼らざるを得なかった、のかも。え、違う?

ジョブスは、「できる限り顧客に近いタッチポイントを作っていく」ことが大事と言ってる。その上で「製品やサービスの品質にこだわることから始めなければならない」と。

それは裏返すと、顧客は品質にこだわるメーカーの世界観や価値観を共有したい、だから共有できる相手を選ぶ、ということだと思う。Appleなんかはその最たる例だろう。Apple信者がそれ。彼らはスマホを買ってるのではなくて、Appleというブランドが表現するクリエイティブな世界観を買っている。で、その共同体の一員であることに満足する。

その関係にヒビが入るようなマーケティングは、やっぱりブランドの命取りになると思う。きっと彼らはこのビデオを観て、裏切られたような気分になってるんじゃなかろうか。お気の毒だ。

で、これ、iPadに限らず、どんなビジネス、プロジェクト、カツドウでも同じですね。コワーキングも例外ではない。

コワーカーのニーズやウォンツを汲み取りながら、そのコワーキングが持つ世界観、価値観、それと課題感もそうだが、を、共有できる関係を結べているかどうか。そして、その信頼感、連帯感を台無しにしてしまわないよう、ぼくらがコワーカーに本当に提供しているものが何であるかは十分わきまえておきたいと思う。

コワーキングでもショートムービーをSNSに投稿してフォロワーとのつながりを維持することは、今やマーケティングの日常業務のひとつになっている。ただ、この例にあるような過度の演出は無用だ。そのコワーキングのカルチャーが伝わるよう、ありのままの姿を見せることで十分だと思う。

蛇足をひとつ。それは運営者側ではなくて、利用者側に「ありのまま」を伝えてくれる人が実はいる。その人と共有できているもの、それがそのコワーキングのブランドを作っている。

ということで、今日はこのへんで。


ここから先は

0字

この記事は現在販売されていません

最後までお読みいただき有難うございます! この記事がお役に立ちましたらウレシイです。 いただいたサポートは今後の活動に活用させていただきます。