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『これからの人材採用で負けない方法を教えます』伊丹歯科医師会の学術講演会でトレーニングをさせていただきました

主催:一般社団法人 伊丹歯科医師会
日時:10月20日(金) 20時30分〜22時00分
場所:兵庫県伊丹市 伊丹歯科医師会会議室

一般社団法人 伊丹歯科医師会より

採用・離職防止のパーソナルトレーナーのカンヤケケンイチロウです。過去にスピーカーとして登壇した内容をアーカイブとして残していきます。

2023年10月20日登壇
金曜日の夜にもかかわらず、リアルで20名、オンラインで20名の合計約40名ほどにご参加いただきました。採用、早期離職防止にみなさん頭を悩ませているのだなと改めて感じました。

講演は2時間、内容は採用から離職防止まで盛りだくさん。リアルの講演はコロナ前の4年ぶりとあってペースコントロールにかなり苦労しました。
うまく喋れたか心配でしたが、「誰一人寝なかったのはすごいです」と事務局の方にお言葉をいただき、ほっとひといき。金曜夜遅くにご清聴、本当に感謝です。

お話ししたポイントは以下の4つです


採用活動で負けない募集方法

ここでは主にIndeedとの付き合い方、採用サイトの上手な作り方、活用の仕方に関してお話ししました。多くの方が「きれいな採用サイト」を創られていましたが「募集力のある採用サイト」になっていないケースも多く。そのポイントについて、企業ページの作り方、求人票の作り方、求人票を作る際に気を付けることについて解説しました。

企業ページ作りのポイントは端的に言うと「求職者が求めている情報」「彼らに伝わりやすい方法」で伝える事。自分たちがPRしたい事ではなく応募者の立場に立って考えることがポイントです。

2021年マイナビキャリアリサーチLabのリサーチ結果より引用

求人票の作り方は、クリニックならではのケアポイントを事例も添えてご紹介しました。ちょっとしたことで原稿は変わり、応募も変わってきます。幼馴染の歯科医院で院長のこだわり、面白ネタをちょっと加え、写真を取り直したら爆発的に応募が来たこともあります。ちょっとしたことで応募は変わるものです。

2023年 @WaGaGoToプランニング

そのほかには気をつける表記として、法律関連と差別表現のお話も。アンコンシャスバイアスは客観的に見ないとわからず、それがindeed神隠しの原因になったりしています。第三者のプロからアドバイスをもらうのも一つの方法なので支援パートナーも紹介しました。歯科医専門の採用支援会社もあるんですよね。


終わってからの質問で、メドレー(成果報酬求人)との付き合い方とか、歯科衛生士の採り方とかコアな内容が飛び交ったのも印象深かったです。

採用活動で負けない応募者対応

採用サイトと求人原稿を改善して応募をよびこんでも、そのあとの工程でしくじったら元も子もありません。いまどきの若者基準に合わせた応募受付のテクニックをかいつまんでご紹介しました。

特に面接設定を爆速で行う事は非常に大切で、返信まで間をあけないことが重要です。友達とのやり取りでも時間が空いたら不安になる世代。連絡は待てて30分!とも言われています。
複数のクリニックをかけもちで応募している可能性もあり、他社よりも早く面接設定を行うことが大切。

こんな時に役に立つのが面接予定日の自動設定ツール。飲食店の予約のようにカレンダーで直接予約できるツールもあります。便利です。

2023年 @WaGaGoToプランニング

その他にお話ししたのは「面接の朝のリマインド」「面接での話の進め方」「面接でやっちゃいけない質問の注意点」
特に面接での話のすすめかたは注意が必要です。

「見きわめ」を重視しがちな面接ですが、ポイントは「惹きつけ」
面接が院長先生、婦長さんとの初めてのご体面になります。ここで印象を上げないでどこであげる!という感じ。採用の上手な職場は押しなべて面接での惹きつけが上手です。


人が辞めない職場の作り方

最後に離職防止、特に新しく採用した人が早く辞めないためのコツをお伝えしました。
早期離職の4大原因は「報酬」「仕事内容」「人間関係」「自己有用感のなさ」にあるといわれています。頭文字をとって「ほ」「し」「に」「じ」と覚えてください。

この中でも若い人を採用した場合には特に「に」「じ」が大切で、入社する前から新しい人が来ることへの「よろこび感」「期待している感」をいたるところに出すことがポイントです。

玄関には来客歓迎するような「ウエルカムボード」、朝礼で院長先生から期待のコメントと共に全員に紹介して、ご本人に抱負を述べてもらう。お昼休憩はみんなで歓迎ランチ。たとえ経験者でも「医院の流儀」が違うとやり方に戸惑うことも多いので、できるだけ親切丁寧にがポイント。

で、なにより大切なのは「こまめなコミュニケーション」「毎日の振り返り」。忙しくて採用しているわけで、おそらく現場は常にバタバタ。わからない事を周りに「聞きたいけど、聞けない」が続くと、家でモヤモヤしてしまい、それがストレスになって早期離職の原因になりがちです。

そうならないためにも有効なのは、昔懐かしい『交換日記』。簡単なのでおすすめです。
帰宅前に今日の自己評価を1~6段階で行ってひとこと感想を書いてもらう。院長先生や上長がそれを読んで翌朝に10分間指導をして仕事についてもらう。それだけでも大幅にリスクは改善されます。

『テガラみる』というテクノロジーツールはこの交換日記をスマホで完結させるサービス。院長と直接コミュニケーションがとれるので、先輩が都合の悪いことを伝えない「報告バイアス」を防ぐこともでき、院長も現場課題を深く知れるので一石二鳥です。

また、勤務時間の合間に振り返りをしたり、我流の仕事を防ぐためには動画マニュアルが有効。スタッフ間でSNS的に教えあい学びあえる歯科医院専門ツールも出ています。世の中本当に便利です。


最後に 大事なことはいつも山本五十六

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」

最後には聞いたことのあるこのフレーズ
第26、27代連合艦隊司令長官 山本五十六氏の100年ほど前の名言で締めました。令和の今でも全く色褪せず、むしろ今こそこのやり方が必要なのかもしれません。という言葉で2時間の講演を締めくくりました。

採用から離職防止までの小ネタ的ノウハウ。実はちょっとした工夫ややり方の切り替えで改善ができます。便利なテクノロジーツールも多数出ています。あきらめず取り組んでみることが大切ですね。

普段からこういった「講演」や「採用のパーソナルトレーニング」を行っています。このコラムを読んで、ちょっと話を聞いてみたい、と思われた方がいらしたらお気軽にご相談ください。お役に立てましたら幸いです。


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