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【企業PR方法】職場撮影ができない場合はマンガ・アニメで紹介しよう

採用・人事・離職防止のパーソナルトレーナーのカンヤケケンイチロウです。2024年1月時点で23社、様々な業種・職種の採用トレーニングを行ってきました。
なかでも建設業界は苦労することが多く。特にオウンドメディアで職場紹介を行う際にぶち当たる「現場撮影許可」の壁には頭を悩ませました。

求職者はおもに求人情報や採用サイトからでしかその企業の情報を知ることができません。応募に際して約半数がその職場を下見をするというデータがあるほど、求職者は特にはたらく現場のリアルな情報を求めています

特に高卒採用に当たってはこの部分が重要で、社会を知らない高校生、彼らに企業を紹介する先生、最終的に判断する親御さん、三方向に会社の事をしっかり伝える必要があります。

名前を聞いただけで安心感がわく会社などは一握りの超有名企業くらいしかなく、大半を占める企業、ましてや中小零細企業に至っては、「本当にここで大丈夫か?」と心配になるのはアタリマエです。
提供可能な情報が乏しいと不安になり、職場見学があるとはいえ応募にも慎重になります。その不安払拭のためにも職場情報の紹介は欠かせません。

ジョブドラフトという高卒採用のサポートサービスを提供する人と未来グループ社の調べでは、高校生が会社選びで知りたい情報のトップは「社風・職場の雰囲気」。そのほかにも「実際の仕事内容」「人間関係」などが、募集条件待遇以外の内容が上位を占めています。

株式会社人と未来グループ(ジョブドラフト)リリース資料より

本来であればこういった職場情報は写真や動画でお伝えできれば理解してもらいやすい内容です。ただ建設業界ではそうはいかないのが困りどころなのです。

建設業界における職場、いわゆる「建設現場」は、各工程ごとを専門に請け負う企業・職人が集合して仕事を行っており、また近隣住民、施設の映り込みケアも必要で、現場で写真・動画の撮影許可をとることが非常に困難です。そのため、仕事内容を紹介することが難しい業界です。

そんなときに活用できるのが「マンガ・アニメ」での職場紹介です。
サイトや求人原稿、採用パンフレットに掲載することができない現場写真も漫画に描き起こせば比較的自由度高く表現し、情報を提供することができます。実際にわたしが採用トレーニングを行った企業が作成したモーションアニメ動画をご紹介します。

作成手順は

  1. ディレクターさんとのオンライン打ち合わせ

  2. 作画タッチ指定(描き手さんの確保)

  3. 素材の提供

  4. 絵コンテチェック、修正

  5. 4ページもののマンガの完成

  6. 声優さんの音声確認

  7. モーションアニメの完成

描き手さんはタッチの見本と空き状況(人気の方は2,3か月待ちもざら)を確認しながら20人くらいから選び、声優さんはチョイスいただいた方の音声見本からすり合わせを行います。

私が依頼した企業さんの場合は、マンガ完成までで3,4か月、モーションアニメまでだとそこからプラス1カ月くらいかかった記憶があります。

最近はオンラインでマンガ配信や、無料マンガサイトでの掲載など、発表機会が増えたからか、描き手さんも増えているようですね。この動画を依頼した会社は、そもそも求人広告の代理店さんで、採用プランニングにもたけていらっしゃり、求職者が求める内容をちゃんと伝えるいい内容に仕上げていただきました。

高校訪問の際には、YouTubeに格納した動画をスマートフォン経由で学校の先生に見せて、会社・職場・仕事内容を紹介されたそうです。もともと業界理解、職種理解に乏しい先生には非常にわかりやすく有難かったと好評判で、結果高卒採用も順調に進んでらっしゃるそうです。

職場撮影がしづらい会社、仕事内容の紹介がしづらい業界・職種、言葉や動画での説明が難しい内容のPRにはお勧めできる方法です。こちらに様々な業界の事例が掲載されていますので、参考までご紹介しておきます。

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