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セミリタイア組のブラックカード事情

一昨日飲んでいたら友人からセミリタイア組のクレジットカード事情を尋ねられたので、こちらでも記事にしてみます。

ご存知のとおり、クレジットカードの審査基準は、「安定収入」があるかないかです。
もしFIREをしてしまうと、クレジットカードの審査に落ちる可能性は高くなります。

一方、私が推奨している役員報酬付きのセミリタイアですと、クレジットカードの審査に問題は生じません。
ここも、セミリタイアの良いところです。

特に最近はキャッシュレス決済を推奨するお店も多いので、クレジットカードは保有しておいたほうが便利です。

時代の流れですね。

さて、もう1点。
クレジットカードの色です。
ノーマルカードやゴールドカード、ブラックカードといったグレードのことです。

これについては、考え方は二通りあります。

1つは、現役ではない事も鑑みて、極力出費は抑えておくという考え方で、ノーマルカードや年会費永年無料のゴールドカードを保有するだけにとどめておく方法です。
私はこれが1番良いんじゃないかと思います。

私もセゾン系列のゴールドカードを保有していますが、インビテーションでゴールドカードにしたため、年会費は永年無料となっています。
ノーマルカードでは旅行保険などが心もとないと考える方でも、ゴールドカードのインビテーションを狙って受け取れば十分です。
ブラックカードのインビテーションよりもハードルはかなり低いです。

具体的には、固定費を払う用として使っていたクレジットカードで、8年くらい毎月かかさず10万以上の決済が行われていたら、インビテーションが来るようになりました。年間200万程度の使用だと思います。
インビテーションはずっと無視していたのですが、申込期限が切れてもすぐに次をいただいており、最後には直接電話がかかってきたので、そこまで誘ってもらえるなら断るのも失礼かなと思って申込みました。
今では切り替えて良かったと思います。

もう一つの考え方は、カード利用可能額が大きめのほうが便利なので、リタイアする前にグレードの高いカードを持っておくという考え方です。
ノーマルカードで1000万とかの利用可能枠は不可能ですので、必然的に高グレードが求められます。

これは安心感を取りたいという人向けでしょうか。
私の知り合いのセミリタイア組の方は、コッチ派だそうです。

ただ、ブラックカードを保有していれば新車も一括でカード払いできるなどという書き方をネットでよく見かけますが、それは間違いの可能性が高いです。
カーディーラーは一括で購入しようとすると、カードではなく振込手数料は会社が持つから振込でと言ってきます。
今回車を買い替えましたが、少なくともトヨタでは今回もカード払いは断られました。
いつも断られるのですが、今回はテーブルの上に「キャッシュレス決済にご協力をお願いします」というポップがあったので、まさか出来るようになったのか?と思って聞いてみましたが、当然駄目でした笑
点検とか車検料はカードで払えます。
となると、高グレードカード推奨派は、1000万円とかの枠は何に使うのでしょうか?

話はそれましたが、プライオリティパスの付帯やコンシェルジュに関しては、その人の生活のタイプで有益であるかが大きく異なるのでそこは好みです。

確かに、クレジットカードは社会的な信用です。
セミリタイアしてから、社会的な信用が上がることは稀です。
そのため、リタイアする前にグレードの高いカードを持っておくというのも人生の小さな目標になるというか、楽しみの1つにカウントできると感じる人もいるかと思います。
ステータスもしっかり保持しておくという考えの人もいます。

リタイアするというのは、そういう社会的な地位を捨てて、自分の好きな生き方を優先するという意味にもなります。
でも、人の人生というのも面白いもので、どちらか一方だけを選ばないといけないわけではありません。
ブラックカードなどを目指す楽しみも体験して、更に社会的な地位に振り回されない生き方を取るというのも一興かと思います。
もちろん、何に価値を見出すかは人それぞれなので、興味がわけば何でもやってみたほうが楽しいですよというニュアンスです。

特にブラックカードは、誰もが認める入手困難な社会的な信用を保証するものです。
社会の審査に認められたという喜びを感じる人も多いのは事実です。
必要ではありませんが。

しかし、何より、ブラックカード保持者って、それだけでちょっと嫌われる場合もあります。
社会的ステータスは妬みを生むからです。
ここから、妬まれないブラックカードを紹介します。

一昨日の話しに戻りますが、セミリタイアするのと、ブラックカードのインビテーションを受けるのでは、どちらが難しいか?という話になりました。

これは、セミリタイアの方が困難です。
単純に、私のもとにブラックカードのインビテーションが届くのと、セミリタイアを達成するのでは、セミリタイアを達成する方が遅かったからです。

30代や40代で早期リタイアする人よりも、ブラックカード保持者のほうが圧倒的に人数も多いです。
中にはレアなものもありますが、有名なステータス系ブラックカードは、実は取得難度は高くありません。
ブラックカードはインビテーションを受け取らずにこちらから申し込む突撃という方法があるので、プラチナランクのカードを年間1000万くらい使い続けて3年も経てば入手できてしまうブラックカードが多いです。(ラグジュアリーカードの一部のように、突撃では取得できないカードもあります)
そうすればコストは3000万ですが、3000万でリタイアは出来ません。
そういう意味でも、早期リタイアの方がブラックカード入手よりも困難と言えます。

では、セミリタイアしてる人って、ブラックカードホルダーであることが多いか?ですが、セミリタイアしてる人を自分も含めて3人しか知らないので、統計がとれません。
しかし、少なくとも、3人ともブラックカードは保有しています。

先程年会費をかけないカードの持ち方が1番良いのではと書きましたが、これは推奨しますという意味です。
私自身はどうなのかと言いますと、ブラックカードを複数保有しています。
ここまで書いておいて、何故?と思うかもしれません。

理由として、これはあまり気持ちの良い話ではありませんが、ブラックカードを使用する人間への扱いが異なるサービス提供機関は結構多いので、悪い意味で得なんです。
日本でトップクラスの知名度を誇るホテルチェーンも、頻繁に無料アップグレードでスイートルームを用意してくれる所があります。(私は平日しか旅行にいかないので、アップグレードしやすいのだと思います。金曜や土曜や繁忙期はこの限りではないと思います)
30代だと先が長いから特に優遇されやすいと言われたことがあります。
若ければ若いほど、ブラックカードで得する可能性が高いということです。

ともあれ、個人店に常連として利用している場合はブラックカード使用は避けたほうが良いです。狭いコミュニティ内で優遇されると嫌われます。
また、USJに遊びに行くならクラスです。(ディズニーはクラスではClub33には入れません)

中でも面白枠なのは、楽天カードのブラックカードでしょうか。
楽天カードの最上位カードです。
個人的に、これが1番欲しかったんです。

そしてこれが、先ほど書きました、妬まれないブラックカードです。

ほしかった理由は、色んな意味でハードルが高いと言われる激レアなブラックカードだったからです。
楽天カードの審査の緩さは有名です。
ほぼ審査なしなどと言われるくらいです。
にも関わらず、ブラックカードの審査は極端に厳しいことでも有名なのです。

どのくらいレアかと言いますと、JCBの最上位であるクラスや、ブラックカードの最高位とも言われるアメックスのセンチュリオンカードなどよりも圧倒的に入手困難とされているほどです。
ダイナースも含めてそうそうたるブラックカードを持ってるかなり高スペックな方でも、何故かガンガン審査で落とされるので、ブラックカードの中では最も謎多きカードとされています。(社会的な地位の高さという意味ではありません。入手が困難だというだけです)

先日、ホストの王として有名なROLANDさんが、他のブラックカードは入手できたのに、なかなか楽天ブラックカードが入手できず、この前やっと入手できたと歓喜の発表をしていました。
そのくらい、入手困難な激レアカードに位置づけられています。
そして、ROLANDのように、知る人にとってはステータスとは関係なく、入手すること自体がとても嬉しいカードです。

ブラックカードが当たり前になっているような人達のコミュニティに属していると、どんなブラックカードでも珍しくないのでステータスにはなりません。
まして、そういう人にとって私は若造ですので、ステータスを追求しても背伸びにしか見えません。
しかし、楽天ブラックカードを使ってると話のネタになります。ステータスではないので、純粋にレアカードとして、良いなー!どうやって手に入れた?と言われたりします。
1番気取ってると思われないブラックカードだよねって言わたこともあり、ステータスではない分、ブラックカードの中でも印象が良いのだと思われます。

実質的なメリットはあまりないのですが、年会費が33000円なので安いです。
もちろんブラックカードですので、最低限の機能は十分です。コスパの良さでは最高のブラックカードかもしれません。
もっと高ステータスのブラックカードはいくらでも存在しますが、入手困難だという意味で、知る人ぞ知っていると言われているカードがこれです。

インビテーションを無視し続けてたくらいですので、私自身がステータスにあまり興味が強くないのですが、悪い印象を持たれづらい、鼻にかけてると思われないのに、サービスは優遇されやすいというイイトコ取りの隠れたメリットが有る位置付けになってますので、手に入れるにはオススメのカードです。(私は突撃したことはありませんが、突撃してもほぼ通らないカードなので、インビテーションを手に入れることを目指すべきです)

インビテーションのボーダーラインは私も分かりません。
しかし、前触れとして感じたのは、利用可能枠が300万円に広がった事です。
それからすぐにインビテーションが来るようになりました。
これを目安にして良いかもしれません。

また、インビテーションには基本的に期限があります。
インビテーションを受け取った人でも、期限が過ぎて突撃すると落とされます。
その場合は、事前に連絡してから申し込めばインビテーション期限内として扱ってくれるそうです。


まとめになりますが、早期リタイアする場合でも、今後の生活を不便なものにしないために、クレジットカードは持っておきましょう。
FIREやセミリタイア後に社会的ステータスを向上させるのは困難です。
なので、達成前に持つことをおすすめします。

ブラックカードの保有はステータス維持に有効ですが、コスパのために作られていないので、保有効率は悪いです。
もとを取るという発想は向きません。
人にも嫌われやすいです。
なので、基本的にコスパの良い年会費永年無料のゴールドカード取得をおすすめします。
ただ、楽天ブラックカードはステータスカードではないレアカードですので、ブラックカードホルダーの中でも話のネタとして楽しいですし、ブラックカードに興味がない人達にも鼻にかけないカードということで嫌われづらい可能性はあります。
それでも曲がりなりにもブラックカードということでサービス提供機関から思わぬ優遇を得ることが多く、ブラックカード保有を検討するなら、選択肢に入ります。


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