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タイタンに戻りました

タイタンに戻りましたーー!!ただいまーー!!!!

みなさんこんにちは。バターヤングの佐野です。

11/1付けで前のコンビ時代にお世話になっていたタイタンにバターヤングとして戻ることになったので、このnoteにて報告させて頂きます。

長かった・・・

いや、永かった・・・・

前のコンビを解散したのが2022年2月。
契約上、解散と共にタイタンを離れました。

当時は自分の認識が甘く
半年くらいで戻れると確信していました。
最低でも2022年以内に戻れると信じていました。

でもここまで時間がかかってしまいました。

現在、タイタンへの戻る方法としてメジャーなのは「作戦会議」という名のオーディションライブを勝ち抜き、タイタンライブPandoraへの出演権を獲得してアピールしていくことです。

この作戦会議というライブはフリーの芸人が20組ほどエントリーし、その内の10組が本選に出場。
本選にて審査員3人の前でネタを披露。その場で審査結果(作戦採用orごめんね)とダメ出しをもらい、3人全員から合格をもらえたら無事タイタンライブPandoraへの出演権獲得というルールになっております。

この作戦会議が全く勝てなかったです。

2月に解散し、現在の相方であるオーニシ馬と初めて作戦会議に挑戦したのが2022年4月。まだコンビとしてではなくお試しのユニット的な状態。

結果は3人全員からの「ごめんね」(不合格)。
正直自分たちでもあまり手応えがなく、スタイルを模索している中での挑戦だったのでこの結果にはショックこそあれど驚きはありませんでした。

一番やばいですよね、驚きのない敗北って。

でも意外と3回目の挑戦で合格を頂いてタイタンのライブに出演することができました。

これで、タイタンに戻れると思っていました。
1回しか合格をもらってないとはいえ
(まあ2人ともタイタンの養成所出身だしすぐ戻れるでしょ)くらいな甘い認識が身体中に染み付いていたんです。

しかしこの1回の合格は全くもって僕らがタイタンに戻ることには繋がりませんでした。
当然です。僕らの前に作戦会議から所属に繋がった鎌さんですら4回ほど勝ち上がってやっとだったのに
僕らが1回で所属に繋がるわけがありませんでした。

それから作戦会議に挑みはするものの全く歯が立たず・・・

このまま作戦会議を受け続けても埒が明かない、
審査員からはそう感じるような意見しか頂けなかったので思い切ってタイタン以外の事務所のオーディションも受けてみることにしました。

せっかくのフリーの期間なんだからいろんな環境を味わってみて色んな大人に意見をもらおうと思ったのです。

タイタン以外の事務所のネタ見せの感触は非常に良かったです。
ネタの内容からパフォーマンスまで作戦会議では絶対にもらえない誉め言葉を頂き、実際に事務所ライブにも呼んで頂きました。

これがまたややこしくしてしまうのです。

タイタンに対して
「ほら俺たちのやってることは正しいじゃん」
みたいな反抗意識が芽生えてしまったのです。

でも入りたいのはタイタンです。
やはりお世話になってる先輩や仲良し同期後輩もいますし
養成所時代からお世話になっている事務局の方やマネージャーさんと一緒に仕事したい気持ちが途切れたことはありませんでした。

そもそも芸人になる一歩目がタイタンの学校だったので僕にとっての芸人活動はタイタンが基準になってます。

また前のコンビ時代にタイタンにいたときにテレビに出ることもできました。
その時も番組内で「タイタンの小籔」と名乗ったので
タイタン以外の事務所に行ってしまうと当然タイタンの小籔と名乗ることはできないわけで。
ただでさえタイタンの小籔からフリーの小籔になってしまってるわけで。
これでもしNSCに入学して吉本行ったら吉本の小籔になってしまうわけで。
これじゃあ小籔一豊さんそのものじゃないかってわけで。


少し逸れましたがテレビ出演などの活動もさせてくれていたタイタンに
もう一度戻りたかったんです。
テレビ収録の時、2年目の僕の隣にいてくれたバシコバさん(タイタンマネージャー)にもう一度活躍する姿を見せたくて。


でも面白いと思ってもらえないことには戻ることは不可能です。

だから他の事務所の方々からの意見も取り入れて作戦会議にもう一度挑むことにしました。

僕らのYouTubeにも載っているこちらのネタです
(3) バターヤング『隣人の生活音が気になる』(クニ時代の漫才) - YouTube


このネタは他の事務所のネタ見せでも高い評価を頂き、本来では出られないようなライブにもこのネタで呼んで頂けた大変お世話になったネタです。

このネタを食らえ!!そしてタイタンに戻してくれ!!!

渾身のネタで挑んだ作戦会議は、ほぼ満票で不合格。
審査員からは「ん~、何言ってるかが分からなかったなぁ」というコメント。
涙目になって帰ったあの帰り道を僕は一生忘れることはないと思います。

なんで!!
他のライブやオーディションではウケたり評価してもらえたりするのに!!
一番理解してくれているはずのタイタンのライブではこんなにも評価されないのか!!!!!!
何言ってるかが分からないってなに?!?!

サッカーや野球で「なぜか特定の球場や選手を苦手する」みたいな現象がありします。そんな感じでした。作戦会議だけはウケない・・・

きっと他の場所でも大してウケてないこともあるんでしょうけど
無意識にそんな記憶は消して、作戦会議だけ上手くいかないみたいな認識をしてたのかもしれません。タイタンへの思いが強かっただけに。

そんなこんなしてるうちに、とある事務所から面談をしようと言われました。
ざっくり言うと「所属するかどうかの一歩手前」みたいな面談です。
そこで作戦会議で起こっている現象について話しました。
「タイタンさんからしたら君たちの前のコンビ時代を知ってるからなぁ。
僕らからしたら君たちは急に現れた存在で。だから新鮮に見れるけど、
前から知っていたら評価は変わっていたかもしれない」

という旨のコメントを頂きました。
そんなことがあるみたいです。

このコメントを聞いてまた作戦会議に参加しなくなりました。

もっと、もっと!!もっと面白くならないと!もっと変化を加えないと!!俺たちは作戦採用されない!!!

それからは試行錯誤の数か月でした。
2か月に1回、ネタを5,6本やる主催ライブではコント、漫才、ボケツッコミ替える、片方しか喋らない・・・などなど

思いつく形をとにかく試しました。

そして迎えた2023年4月の作戦会議。
3か月ぶりの作戦会議。

見事合格を勝ち取れたのです!!!

これは嬉しかったです。

しかし!!!

5月6月はまた不合格。

またまた気持ちは沈んでいきました。

周りの先輩からは
「今年は賞レースとかよりも事務所のオーディションに力入れたほうがいいよ」との声も頂きました。

力入れてこの結果なんですよ!!!!

涙をいっぱいに溜めて叫びたかったです。


正直、僕にとって事務所に所属することはそんなに重要視していませんでした。
今の時代フリーで活躍されている人もいるし・・・

だからここで大事なのは
「事務所に所属できない」ことではなく
「面白いと思われていない」ことなんです

改めて文で書くとキツ過ぎますね。

芸人としてあまりにも辛すぎるセンテンスです。よく自分で書くな。

でも事実です。
挑んでるのに負けていること、面白くないと言われること
これが悔しいんです。

だから勝てなければ勝てないほど
作戦会議に対して僕は本気になって行きました。

でも6月の作戦会議で不合格通知をもらった時。
フッと我に返ったんです。

「俺、芸人なのに殺気凄くないか??」

人を笑わせる人間の目力じゃないことに6月に気づいたんです。

それまでは現状あるネタの中で一番強いネタを作戦会議に持って行っていましたが
7月は「好きなボケがあるネタ」を持って行きました。
そしたらサクッと合格しました。

きっと肩の力が抜けて見ている側も笑いやすかったのだと思います。

でも僕らに合格通知を出した後に審査員から発された言葉は信じられないものでした。

「今日はレベルが低かった」


そんなこと言う?!?

合格しても尚そんなこと言われるの!?!

きっと深い意味はないんだと思います。
なんらかの配慮があって発された言葉だと思います。
実際に笑いも起きてたし。

でも僕らへの配慮が余りにもなさすぎない?!?!


勝っても悔しい

優勝したのに謝罪をした堂林みたいな気持ちでした

甲子園優勝したにも関わらず自身の不甲斐ない投球について謝罪する堂林


しかしこの1勝から空気は変わります。
8月9月と合格を重ね
なんと作戦会議3連覇を成し遂げるのです!!!!!


これには作戦会議を受けているメンバーだけでなく僕を応援してしてくれるお客様や友達も胸を躍らせて喜んでくれました。


そして10月末に社長へのネタ見せを終え預かり所属をゲッティングしました!!

いやー!永かった!!

こうやって文章で書いていくと辛いことばかりですね
そういうもんだと思ってます。
成功する瞬間しか楽しくない、それが僕の選んだ道です。

でもそんな楽しくない期間、ひたすら僕らのことを面白いと言ってくれた人たちがいるから頑張れたし所属という一個の目標に向かって走り続けられました!!
とにかく感謝の気持ちしかありません!!!!

こっからは本気の恩返し!!

結果を出します!!!

バターヤングをお楽しみに!!!!


みなさんからのサポートで自分磨いて幸せ掴むぞ♪