パニック障害

電車に乗る

たった2駅目で突然カラダが騒ぎだす

頭がグワングワン

グー

ギュー

右へグールグル

腕をギュー、ギュー

吐きそうだ

気持ち悪い

恐怖心からか、行きたくない気持ちが脳裏をよぎる

次で降りようか

いったいカラダは何を語りかけているのだろうか


語りかけて待っているとスーッと呼吸がしやすくなった


いつもならさらに強くなるのだけど

あれっ、今までとは違う

新宿方面に向かっている


人ゴミがどっと押し寄せて来る

ザワザワ

ザワザワ


カラダは固まる

力がはいる


力がはいっているなーと気がつく

力を抜いて深呼吸


あー辛い

リアルタイムでこの記事をスマホ入力しているが指先や頭がまわらない

いったん入力を止めよう


隣から世間話が聞こえてくる

とてもクリアに

聴覚が異様なまでに敏感


危険を察知しているのだろうか

パニック発作は何度も起きているが、電車の中は安全だと言ってみる

いつから怖くなってしまったのだろうか

10年前は平気で満員電車に乗れていた

振り返ると、パニック障害のはじまりがみえてくる

人と争っていた

味方なのに責められていた

信用されなくなった

訳がわからず自暴自棄に陥った


なんか人が怖い

そこからだ


振り返れば、人が怖いのは投影であって自分自身が怖くなったのかも知れない

必要とされる、期待されることが恐怖

自分の能力を超えた問題が次々に起こる

自分が高い位置に押し上げられていく


人に合わせてばかりで自分がなくなっていく

自分の気持ちがわからない

自分は他の責任をすべておわれているようだった

コントロールがきかない

ブレーキがきかない

矛盾しているかもしれないが、人に関わる時は自分を忘れて気楽だった


一人になるとエゴが暴走しはじめる


死にたい

消えたい

帰りたい

何度も口にしていた

物にあたっていかれていた

ムシャクシャしていた


仕事から離れた自分は嫌われ者になる


偽善者

詐欺師

裏切者


当時は認識してないし否定していた

でもどこか、自分の中に悪魔が潜んでいた

違う、違うと否定していた

否定することが、悪魔を暴走させていた

その悪魔は、とても弱い青年

たくさん我慢して、期待に応えようと努力した、夢見る青年

いろんなものを背負ってきた青年

君は、とっても弱い

弱さを隠して頑張った

たくさん無理をした

君は偉い

ただ、君は人に助けを求めるのが下手くそだ

頼ることができない青年

強がっているわけじゃないけど、迷惑をかけるのがいけないと信じ込んでいたね

涙ひとつぶもみせれなかったね

大声もだせないよね

ワガママもいえないね

君は悪魔なんかじゃないよ

弱さをだしてはいけないと思い込んできた弱い純粋な青年なんだ

君には未来がある

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