なぜ試験はロープレ 練習よりも難しく感じるのか-キャリコン2級受検記録 Vol.24

「試験の相談者はしゃべらない」
「試験の相談者は難しい」

こんな声を聞きます。

いやいや。正確には逆です。

ロープレ練習が優しすぎるのです。

試験の相談者の方が普通に近い。

ロープレの相談者役は、作り込まれていません。
トレーニングも受けていません。

さらに、「嫌われたくない」が働きます。

できれば、いい人と思われたい。 
そのバイアスがロープレ の質を落とします。

その場はいいです。

受検者を傷つけることなく
安全に和気藹々と練習しておわります。

しかし、試験の相談者役は容赦してくれません。
友達でもなければ知人でもありません。

だから、普通に相談者として振る舞います。

「なぜ、喋ってくれないんだろう」
「どうして話が通じにくいんだろう」

試験になって、初めてこう思う、というのはプレッシャーですよね。

だから、本当は、いい人ぶらない相談者役がいるといいのです。

「なぜ、この人、あまり話してくれないのだろう。

応答は普通な感じなのに」

そう思ったら、いい相談者役といい練習ができています。

厳しいかもしれないけれど、経験値はあがります。

一方で
「あー、助け舟をだされたな」と
感じるロープレ もあります。

相談者役も何度かやれば、情が移ります。

人間ですから、やむを得ません。

合格して欲しい、なんとか助けたいという気持ちが芽生えてきます。

そして、最後に一つ、一番恐ろしい相談者役バイアスがあります!

「試験が近いから、自信を持って欲しいから、やさしめでやろう」

これが命取りになります。

試験の相談者は、自信を持たせよう、などと思いません。

「自分が話しやすいかどうか」を感じ取りながら

話したり、話さなかったりします。


心理的安全性を担保しながら

フラットに意見交換できる練習場所が必要になってきますね。

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