私の人生そんなに悪いものじゃなかった。 たくさん笑って生きてきた。 だけど、嫌な記憶が溢れて涙に変わる。 あぁ、これが私の人生かと どこで選択を間違えたんだろう…って いや、「間違えた」というほどの選択もできていないんだけどね。 桜が風にのって落ちていったあの日 期待と不安を抱えた大きなランドセルの肩ひもをギュッと握って歩く。 まだ汚れを知らない女の子のつま先は前へ前へと進む。 教室には少人数の子どもたち 自分の名前の紙が貼ってある机を見つけ荷物を置く。 「初めまして