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AIチャットボットで私たちの孤独は癒せるか

こんにちは!

今日は、最近話題のAIチャットボットで私たちの孤独を解消ができるのだろうか、という話をしたいと思います。結論から言うと、孤独な時間をつぶすことはできても、本質的な孤独の解消にはつながらないのかもしれない。でも、望みはありそうだ、みたいな話です。

進化するAIボット

最近は、ChatGPTのような大規模言語モデルの進化に併せて、AIボットもすごく進化しています。自分との会話にパーソナライズ化されたり、これまでとは比べものにならないほど、誰かと会話している感覚が得られます。

現在は、このAIボットがさまざまな会社からリリースされており、大勢の人が利用して日本だけでなく米国でもちょっとしたブームになっています。

シーマン

これって今に始まったことじゃなくて、昔から
「シーマン」だったり、Microsoftの「りんな」だったり、過去にもこういうチャットボットがブームになることってありましたよね。

さすがにそろそろシーマン知らない人いそう。。。
「シーマン」は1999年にセガのドリームキャストで初めてリリースされ、その後プレイステーションなどの他のプラットフォームにも登場しました。このゲームでは、プレイヤーは仮想の生物「シーマン」を育て、彼と対話することが主な目的です。シーマンはプレイヤーの声に反応し、個性的でユニークな反応を見せることで、多くのプレイヤーに愛されました。

なんかツンデレだったりして、この通りキモカワなところもあり、男性だけでなく女性もはまっている人が多かったなぁ。

レプリカ

現在のAIボットは、これに比べるとかなり進化していて、米国の「Replika(レプリカ)」は昨年話題になりましたが、ちょっと中毒になったり恋人だと思っちゃう人とかもいたりして、ちょっとした社会現象にもなりました。

レプリカは高度な言語モデルを使って会話し、ユーザーごとにカスタマイズされた関係性を築いてくれます。パーソナライズってやつです。レプリカが言っていることは説得力があり、思慮深い共感的する反応をすることもできたりして、本当に人と会話しているような感じがします。

この記事でも多くのレプリカのユーザーが、AIボットとの深い絆を感じているとのことで、いよいよこの時代がくるかぁ、という感じでした。

SNSでも孤独は解消されない?

このように、既に最新のAIボットは、友人とLINEしたりとSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で会話をしているのと、同じような感覚になるほど、技術発展が進んでいます。

それでは、こんなにSNSを使っている10代、20代の人たちの孤独は解消されているでしょうか。日経新聞で掲載された以下グラフでは、若い世代や一人暮らしは孤独を感じる人が多い、とのこと。

まぁ、それはそうだと思います(笑)。。。

でも、SNSが具体的な孤独の解消になってない仮説は一理ありそうです。

SNSは孤独を助長する?

SNSで他人の投稿を見るだけとか受動的に使用していると自尊心に悪い影響をおよぼすことは明らかです。それが孤独感の増加につながる可能性がありそうです。

SNSの受動的な利用は、他人からのフィードバックやコミュニケーションを受ける機会が少なくなり、それが自尊心の低下につながるとされています。自尊心が低下すると、ユーザーは社会的排除や孤立を感じやすくなります。

AIボットならいけるか

AIボットは、こちらからの積極的なアクションである語りかけにのみ反応し、やりとりは受動的ではないので、上記の話には違いそうです。AIボットとのやりとりは、もしかすると孤独が解消されるかもしれません。

でも、今リアルな友達とのやりとりがSNSである場合でも孤独を感じている人にとっては、効果がなさそうです。やはりオンラインのつながりはオンラインであり、

孤独の時間つぶしをすることはできるかもしれないけど、孤独自体を解消することはできなさそうです。

どうやって解消する?

孤独の解消には、時間だけを消費しても意味ない、というかその瞬間だけわすれている薬みたいなものかもしれません。やはり、本質的な孤独の解消をするべきです。

例えば、体のどっかが痛いときにその痛さをちょっとでも忘れるための薬を服用しても、その原因が取り除かれてないから薬の効き目が無くなったら、引き続き痛い。

同じように、時間だけを他のもので埋めたり、取り除いたりしてもその時間が過ぎればまた苦しむみたいな構造。

でも、風邪でもその瞬間だけをやり過ごせば、痛み止めさえ飲んじゃえば、喉もと通り過ぎてる間に体がウイルスに対応して治ることもある。心が風邪ひいてるときには、一旦痛み止めであるAIボットで回復までの時間をつぶしをしてみるのもありかもしれません。

愛情ホルモン

孤独感の解消において、「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが重要な役割を果たしそうです。これはどういうときにでるかというと、社会的結びつきを感じたとき。

オキシトシンの分泌を促す行動は、孤独感の解消にも寄与します。

たとえば、コミュニティや趣味のグループに参加することで、親密な交流の機会を増やし、オキシトシンの分泌を促すことができます。また、ボランティア活動に参加することで、他者への共感や助けを通じてオキシトシンを分泌し、孤独感を和らげることが可能です。

もちろん、恋人とのハグや手をつないだり、友人や家族とのハグなどの肉体的接触はめっちゃでます。

では、

どうやら私たちの孤独の解消は、社会的結びつきを感じるときに、少し解決されそうです。AIボットと話すこと自体を孤独の解消に使うのではなく、AIボットと話しながら、社会的結びつきを作るトレーニングをしたり、

AIボットがパーソナライズするくらい進化しているので、仲良くなりそうな人同士のコミュニティをAIが作ってくれて社会的結びつきのハードルを下げてくれたり、
すれば良いかなぁ、と!

そんな未来が早く来ればいいなぁ(笑)。

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