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摩耗した子ども靴


子ども靴の買い替えは、どのようにして決めていますか?


1) 子どもから「窮屈になった」と言われたから
2) 靴が傷んできたから
3) ショップで可愛いい、格好いい靴があったから
4) 学期が変わるから
 
様々な買い替える動機やタイミングはありますが、考慮されるべきは、成長の度合い、靴の耐久性、使用頻度です。
ほとんどの子どもは同じ靴を毎日履いて通学、地域によってはその靴で外の体育をして、遊んで帰ります。校内の上履きも同じで、毎日、何時間も同じ上履きを履いて過ごし、その上履きで体育をしています。

大人は2足か3足程度を使いまわしていますが、子どもは一足の使用頻度が高いので、歯ブラシの様に定期的な買い替えが必要不可欠です。

片べりした靴が子どもの体に及ぼす影響


片べりした子ども靴

立っているだけでは、写真のような靴底の片べりは出来ませんが、歩く時の足のふるまいが過剰な回内をしていると靴底の内側が片べりしてしまいます。

本来、この靴を履いていた子どもにとって必要な靴は、歩く時の足のふるまいが過剰にならないような機能性のある靴であって、この片べり靴を履き続ければ様々なトラブルを抱えることになったり、少なくとも発育上良くないことは簡単に想像がつきます。
 
足元のバランス不良は、子どもの姿勢に直結しますので子どもの体が歪んでしまいます。

甲のゴムベルトの摩耗が子どもの体に及ぼす影響


上履きの甲のゴムや甲のベルトが摩耗すると、靴と足が一体化せず脱げて転倒したり、最も怖いのは靴の内部で足が前方に滑り、つま先が圧迫され足趾の変形につながることが良くあります。

子どもの骨格は大人が想像しているより未熟なので、特に甲のゴム、ベルトの摩耗は注意が必要です

足育講座資料

子どもの足の成長

歩きはじめから3、4歳までは半年で1cm、4歳からは半年で0.5㎝ですが、一年間の中でも一定に大きくなるのではなく波があると言われています。
個人差はありますが靴のサイズが概ね安定するのは男子で16、17歳、女子で12、13歳です。
また、足が大きくなるだけではなくて足の機能も同時に発達しますので、小さからず大きからず、その子の足の特性を考慮して靴を選ぶ必要があります。
サイズはメーカー、デザインによって違うので中敷きを外してつま先の隙間を確認して下さい

足育講座資料

買い替えるタイミング

買い替えるタイミングは、成長の度合い、靴の耐久性、使用頻度を考慮して決めます。

耐久性ですが販売現場での肌感覚では、メーカーによっても違いますが、4カ月から6カ月程度と考えて下さい。遊ぶこと、運動が好きなお子さんなら4カ月程度、それ以外でも半年で靴は傷んでいますので買い替える必要があります。
つまり成長の余裕は半年分あれば良いので、4歳以上であれば半年で0.5㎝、購入時はつま先の隙間は1.2cmから1.5cm程度を目安にして下さい。
細かくは図(足育講座資料)をご参照下さい。

また、子ども靴を長持ちさせる方法として、購入したら防水スプレーをかけ、汚れてきたら汚れをきれいに落とし定期的に防水スプレーをかけること、毎日、中敷きを外して内部の砂を必ず出して、中敷きは履くまでセットしない。
防水スプレーは汚れから靴を守ります。靴内の砂は足元のバランスにかかわるので必ず排出する必要があります。子どもは大人より汗かきですから中敷きをドライに保つ必要があります。

僅か1分、毎日、子どもの靴に手をかけていれば、靴底の片べり、甲ゴム、ベルトの摩耗、つま先の摩耗、踵を踏みつぶしていないか、問題ないか確認しつつ健やかな子どもの成長を足元から実感できます。

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