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【社会人2年目】ロサンゼルス、手取り48万円でも、一人暮らしは無理ゲー。

こんにちは!

今回は私のアメリカで働く社会人としての、リアルな目標:一人暮らしをしたい!について語っていきます。

私はアメリカ生まれで、日本の高校卒業後、家族は日本在住のまま単身で日本からアメリカに戻ってきたのですが、過去6、7年間は常に一軒家の一室を借りるという生活スタイルを送ってきました。

どういうことかというと、基本的には大家さん、大家さんの家族、そして私のようなテナント(=部屋を借りている人)と一緒に暮らすスタイルです。

大家さんと暮らす?
それってホームステイじゃないの?

と思われる方もいそうですが、ホームステイとは違います。ホームステイは、ホストファミリーがいて、そのファミリーが留学生を家族の一員として面倒を見てくれます。

じゃあ、シェアハウス?
そうというと微妙にニュアンスが違うとも思います。

シェアハウスは主に友人や知り合い同士でアパートや一軒家を借りて、共同生活をするというケースが多いです。

じゃあ、これ一体何?
アメリカではあるあるなのですが、家を持っている大家さんが収入を得るために、実際に住んでいる家のうち空いている部屋を人に貸し出すというシステムがあるのです。

ちなみに、キッチンやバスルームは共同で使うことが多いですが、プライベートなところもあります。

このシステムのベネフィットとしては、

  • アパートを借りるよりも、家賃が安い。

  • 部屋によってはガス代、光熱費、水道代、インターネット代などすべて込み。

  • 部屋によっては家具がついてくるので、家具を買う必要性がない。

  • 一軒家の場合、ストリートに駐車ができることが多いため、駐車代がかからないことも多い。

  • ハウスシェアを始める場合、自らアパートを借りる、ルームメイトを探すなどの面倒な作業がありますが、全て省ける。

などです。

こういった空き部屋は、主にFacebookのコミュニティであったり日本人コミュニティサイトのビビナビなどを使用して探すことができます。

留学生や駐在員の方など、初めてアメリカに来るという方であれば、ビビナビを通して部屋を探すのは大変おすすめです。何より日本人同士コミュニケーションがとりやすく、安心できるのではないでしょうか?

アメリカの若者は独り暮らしができない現実

今のテナントとしての生活は、なんとかやっていけてはいるものの、自分の家というか、心落ち着く場所とまではいえません。20代後半までには、自分でアパートを借りて、自分で家具を揃えて、充実したひとり時間を送りたい!そんな目標があります。

ただ問題は、アメリカ、特にLAやNY、シアトルなどの主要都市の家賃はありえないほど高いということ。

以下のスクリーンショットは、ロサンゼルスのアパートメントの平均の家賃です。スタジオで、平均$1,432ですが、実際はもっと高いと思います。ワンベッドが$2,225なので、本当に高いですね。ここからさらに、メンテナンス代、駐車代、光熱費など全て含め$100から$300かかってくると思うので、ロサンゼルスの独り暮らしって本当に大変です。

スクリーンショット引用:https://www.apartments.com/blog/what-is-the-average-rent-in-los-angeles-ca (2024年1月)

ちなみに、アメリカの若者の収入が気になりますが、アメリカのお給料って本当にピンキリです。

エンジニアなどの場合、新卒からシックス・フィギュア($100,000以上の年収)の方も多いですが、現実みんながエンジニアであるとは限りません。

ZipRecruiterのデータによると、すべての業種をひっくるめた新卒のロサンゼルスの平均年収は$49,156です。現在の日本円(2024年1月)にすると700万ちょっとです。

いやいや貰ってるじゃん!っていうツッコミが入りそうですが・・・。現在のアメリカの物価の高さではやっていけません。あと、税金もカリフォルニア州は高いです。

ということで、$49,156の年収とした場合の実際の月々の手取りを見てみましょう。所得税、FICA、その他含め月の手取りは$3,301です。日本円にして47万8千円ほどになりました。
(FICAとは、Social Security TaxとMedicare Taxのことを指します。)

引用:SmartAsset.Com

こうなってくると、あとは、計算ができますよね。

仮に、$1,432のアパートが見つかったとしても、それだけで手取りのうち43%の出費になります。ここから光熱費や車の駐車場代などを含めると、簡単に手取りの半分は無くなるわけです。

手取り48万円でも、LAのアパートは借りれない

ちなみに、ちょっと古い2020年のデータにはなりますが、アメリカでは半数以上の若者(18歳から29歳)が親と住んでいるというデータがあります。コロナの影響も大きかったのですが、パンデミックが落ち着いた今でもこのトレンドは続いているように感じます。

"In July, 52% of young adults resided with one or both of their parents, up from 47% in February, according to a new Pew Research Center analysis of monthly Census Bureau data."
翻訳:ピューリサーチセンターの国勢調査によると、18歳から29歳の人口が片親もしくは両親と住んでいる割合は、2020年7月時点で52%であり、2月の47%より増えている。

Pew Research Center 2020

先ほどの手取りの50%が家賃に持っていかれるようならば、実家暮らしのオプションがあるのであれば、実家暮らしの方が圧倒的に良いですよね。

なるべく貯金をして、自分の家をいつか買う。そんな夢を持つのが、実は今のZ世代のアメリカ人もしくはアメリカに住む人のリアルだったりします。

私も今はまだまだで、日々の生活に嘆いていますが、自分のアパートを持つことができるぐらいの給料とキャリアを目指して頑張ります。


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