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Buen Camino 2022 あなたも巡礼に出かけてみませんか? ㉞

(34)バルセロナBarcelona  

 9/17
 この日はグラナダからバルセロナへ列車で移動。宿から真っ暗な街をグラナダの駅に向かって歩いた。朝早いので酔っぱらった若者たちの姿があって、昨晩の残り香を嗅いでいるようであった。町は暗くても何度か往復したので迷うことはない。
 列車は8:10発のグリーン車(157.45€)であった。しばらくして、車掌が検札に来て切符を見せたら、私ともう一人が車両が違うと指摘され、隣の車両に移ったが、より快適な席であった。乗るときに、ちゃんと確認したのであるが・・・。

 列車は、オリーブ畑が続くスペインの乾いた大地を6時間かかって走り、バルセロナ・サンツ駅に着いた。時間があったので、ここでも歩いて海岸近くに予約した宿に向かった。歩くことで、町の様子がより分かる。「Googleマップ」にも慣れてきた。ただし、これまでと同様で、最後の段階で同じ問題が起こり、宿を探すのに手間取った。
私はこの町に5泊6日滞在することになる。一人部屋で、トイレ、シャワーは共用で410€。その日に泊まる宿を探さずに済むのは気が楽だ。

 宿に到着後、町の様子を見るために散策に出かけ、海を見た。名前は知っていても、初めて見る地中海であった。ずっと地面を見ながら山や野原を歩いて来たので、海を見るのは久しぶりで開放感があった。私が住む町も海のそばにある。この海はそこまでつながっているのだと考えると嬉しかった。空中には山上とつなぐリフトが運行されており、海上には大小のヨットや大型のクルーザーが停泊していた。異国情緒に満ちた港で、大勢の観光客で賑わっていた。この船で地中海の旅を楽しむのだろう。

国際観光都市バルセロナの港

 広場があって、コロンブスの大きな塔があった。意外だった。なぜならコロンブス(Cristóbal Colón1451-1506)は、イタリアのジェノバの人だと思っていたからである。よく考えると、彼はカスティーリャのイサベラ女王から資金を得たので、その関係からだろう。コロンブス像が指差しているのは、彼が「発見」した西インド諸島(新大陸)なのだろうか?

コロンブス像

 コロンブスは、その後のスペインの繁栄に大きく貢献した。しかし、彼が行なった現地住民への虐殺行為によって、彼の業績は近年見直されており、この塔はいずれ取り壊されることになるのではないかと思った。(17,258歩)

海岸にあるエビの飾り、バルタン星人か?

 9/18
 翌日は日曜日で、サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia聖家族)教会に向かった。正式名称は「聖家族贖罪教会」という。この教会はA.ガウディ(1852-1926)の作品で、現在は外尾悦郎氏が中心になって建築が進められている。なお、完成予定は2026年で遅れている。コロナで入場者が減ったためである。

 日曜日には9時からのミサに無料で入れるとのネット情報で、15分くらい前に着いたが、もう満員だと断られた。仕方がないので、外で写真を撮って時間を潰した。建物は巨大で、みんな空を見上げている。
 一般の入場ができる時間まで待っていたが、いつまで経ってもその気配がない。「チケット」と書いた矢印の案内があるのだが、売り場の窓口が開かないのだ。そこで警備員に聞いたら、チケットはインターネットの申し込みのみで販売していると言われた。何と不親切なのだろうか。

天に向かって伸びている教会の前で、巨大だ!
新しく建った建物と古い建物とが混在している

 今日は、ここにいても仕方がないので宿に帰り、ネットで申し込みをしたら、火曜日になった。価格は塔の見学を含めて40€前後でかなり高額である。これが教会の建設費になっているので仕方がない。

 午後の時間が空いたので、昨日、海岸近くに見つけた水族館に行った。もう夕方近かったので人は少なかった。ただ、あまり見るべきものがなかったのは残念だった。

 夕食は宿で紹介してもらったレストランに行った。安くて雰囲気がいい店であった。2品注文したが、同じような料理であった。失敗した。一つは全部食べたが、もう一つは辛くて残してしまった。(25,070歩)

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