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続・Buen Camino 2023 あなたも巡礼に出かけてみませんか? ⑦

7) ナバレッテ Navarette

 6/6(火)
 緩やかな坂を登って行くと、森の中にログローニョの貯水池と思われる池があった。その周辺が公園になっていて、池には水鳥が遊び、周辺にはリスが動き回っていた。大勢の人たちが散策を楽しんでいた。

貯水池が見える

 本日は体調を考慮して、いつもの半分くらいの距離を歩き、10時過ぎに行動を終了した。身体が気だるく、熱もあるようだ。予備日を1日設定していたが、それを今日と明日で半分ずつ使うようにした。

 ただし、アルベルゲが開くまで3時間もあって、待ち時間が長く時間を潰すのが大変だった。こんなことなら、前の宿で朝はゆっくり寝て休んだ方が良かったかも・・・。小さな町なのでぶらぶらしてもたかが知れている。
昼食をとっていると、レストランのTVがセビリアで畑が火事になったというニュースを伝えていた。

 この町の教会は、町の規模に比して何と立派なことだろうか。そして、会堂内部の正面には煌びやかな装飾に飾られたマリア像があった。堂内の明かりが消えてもマリアだけは白く照らされる演出になっている。ずっと上の離れたところにあるイエス像は闇の中にあり、まるで「おまけ」のような存在で、これにはショックを受けた。

キリスト像はずっと上の方にある

      「暗闇に 白く輝く マリア像」

 もちろん宿は一番乗りであった。最初に昨日汗で濡れた寝袋を窓際に干して乾かした。明日は荷物の搬送を依頼してみようと思い、受付の男性にそのことを尋ねた。巡礼路には荷物を車で先回りして運んでくれるサービスがあるのだ。荷物の受付は夕方の5時までで、費用は6€(900円)で、それほど高額ではない。送り先のアルベルゲの名前を書いた袋に料金を入れて、それをザックに付けて玄関脇に置いておくのだ。そこで、ほぼ今日と同じ移動距離のナヘラの宿を目的地にした。

これで明日は体力的にはずいぶん楽になるはずだ。昨年の巡礼ではこういうことをしなかったので、自分にとって初めての経験である。風邪になったことで新たな経験を得た。

石畳のナバレッテの町

 夜、初めてペルグリーノメニュー(税込み18€)なるものを食べた。巡礼用の定食である。しかし、伝統的な料理なのに、どれも美味しくない。せっかくの素材が台無しである。巡礼の一見さん相手だと、こうなってしまうのだろうか?

レストランの看板

 宿に戻ると、部屋は満員状態になっていた。
東京出身で沖縄の宮古島で5年間暮らしたという日本人男性に会った。
明日、どの程度歩けるのか、やはり体調が気がかりだ。
  私の歩くペースが落ちたので、パンプローナから一緒だったpatagoniaさんらとは別れ別れになってしまった。顔見知りがいなくなったのは淋しく残念だった。(13.0km、26,316歩)

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