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(CFP)金融資産運用設計-外貨建て金融商品①

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対顧客取引での取引のレートは、インターバンク市場で決まったレートに金融機関の手数料が加算されている。

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為替ヘッジ
例)日本の投資家が米国債に投資する場合は米ドルを売り、円を買う。
米ドルが円よりも高金利である場合はヘッジコストがかかる。
2国間の金利差が大きい場合はヘッジコストも大きくなる。
購買力平価説
為替相場がどういう仕組みで形成されるかという理論の1つ。
絶対的購買力平価説、相対的購買力平価説の2つがある。
厳密には通常成り立たない
絶対的購買力平価説
為替レートは2国間の通貨の購買力によって決定される。
全ての財やサービスが自由に貿易される必要がある。
厳密には通常成り立たない。
相対的購買力平価説
為替レートは2国間の物価上昇率の比で決定される。
ある国の物価上昇率が他の国よりも高い場合、その国の通貨価値は減価するので為替レートは下落する。
例)1ドル=100円、米国物価上昇率5%、日本物価上昇率1%と予想されるとき、100円×1.01/1.05=96.19円となるので、
物価上昇率の高い国の通貨は減価する
厳密には通常成り立たない。

外貨預金

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外貨普通預金

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外貨定期預金

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為替予約
預金後に満期時の為替レートを予約する⇒円貨での受取額は確定される
いったんしてしまうと変更や取消はできない
為替予約時の為替レートは約定当日のTTBとは異なる
為替予約のコストは理論上、2国間の金利差となる

例題

外貨預金の条件
預入額:200,000豪ドル
預入期間:半年
外貨預金の利率:年1.2%

為替レートと手数料
預入時の為替レート:1豪ドル=76.10円(仲値)
満期時の為替レート:1豪ドル=78.20円(仲値)
為替手数料:片道50銭

利息の計算は月割りで
利息に対する税金は、外貨建て利息額の20%相当が源泉徴収される
為替差益に対する税額の計算は、総合課税が適用される場合は30%、分離課税が適用される場合は20%とする
為替予約は行っていない

最終的な円ベースでの利益額は?

A
①円ベースでの最初の支払額を計算する
 200,000豪ドル×TTS(76.10+0.50)=15,320,000円
②半年間の豪ドルベースの手取り利息を計算する
 200,000豪ドル×1.2%×6か月/12ヵ月=1,200豪ドル(税前利息)
 1,200豪ドル×0.8=960豪ドル(税引後利息)
③為替差益を計算し、その税金を計算する
 為替差益:200,000豪ドル×TTB(78.20-0.5)-15,320,000=220,000円
 ※為替予約を行っていない場合は為替差益は総合課税
 為替差益に対する税金:220,000円×30%=66,000円
④円ベースの受取額-円ベースの支払額-為替差益の税金
 満期時の円ベース受取額:200,960豪ドル×TTB(78.20-0.5)=15,614,592円
 15,614,592円-15,320,000円-66,000円=228,592円



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