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オンライン留学2024年春学期ふりかえり

Ball State University (BSU) Master in Computer Scienceコース2学期目の振り返り。今期(2024 Spring term)はData Visualization(DSCI-602)を履修した。

前学期の振り返りではこんなことを書いた。

1学期目に履修したCS-617と異なり、今期はペース配分はあってないようなもので、最終締切日の5月某日までに全課題を提出すればOKという方式。これがつらかった。。。自由すぎると人は選べなくなるというが、ペース配分が自由すぎると、独学してるのと何が違うんだろう?という気分になった。端的にいうと、つらかった。

学期途中には弱音も書いた(2024年3月)。

「教えてもらえればラクなのに」は、多分これからもずっと思い続けそう・・・それがつらくて、人は新しい趣味を始めるのかもしれない(?)。初心者のうちはあれこれ周りが口出ししてくれて、煩わしく感じるときもあるけれど、それに従っていれば進歩や成功が保証されているのだから・・・(ないものねだり)

あとはData Visualization(データ可視化、DSCI-602)コースの内容にまつわる感想を徒然書くと・・・

一番の学びは、データ可視化は果てしがない!ということ。時間の投入量に比例してアウトプットの質は上がる。しかし、与えられた課題に対してどこまで時間をかけるか? 何をもって「よくできた」と評価するか? このあたりの基準設定が曖昧だと、果てしない沼にハマってしまう。コースで与えられる課題はこのあたりの説明が(わざと?)曖昧で、つらかった。。。基準設定、大切。自分の個人プロジェクトなら独断で基準設定してしまっていい=趣味の世界と割り切れる話だが、他人に決定権が委ねられた時に基準が曖昧だと、つらい。データ可視化を仕事にすると、そこらへんが大変だろうな・・・と痛感しつつ課題に取り組むコースだった。

CS学び始めの言語として、PythonとRをやらせるのはいいなと思った。Rは古くから(30年前から、前みのS言語時代を入れれば1980年代から)ある言語なのに今もどんどん発展していて、開発コミュニティによるドキュメンテーションも充実していて、学びやすかった。前学期に使ったPythonは自然言語に近い感覚で操作できて、C言語を学んだ時のような大きなつまづきがなくとっつきやすかった。好みもあるだろうけど、私的には好印象。

しかし、Slackでクラスメートの会話を眺めていると、(Pythonのときより)R言語の学習でつまずいている人が多い印象だった。全く別分野から来た(非理数系バックグラウンドの)人も多いからか、コース資料だけでは不十分で自分でドキュメントを漁る必要も多々あったからか・・・

自分的には、Rはドキュメンテーションが充実しているので学びやすいなと思う一方、「これやりたい」と思いついたら、その時に検索すればいいやと思ってしまうので言語の習熟度は低止まりかも・・・ とはいえ、データ可視化のキモは「これやりたい」「データからこれがわかったからこう見せたい」をどう思いつくかだろうと今のところは理解している。

「どう見せたい」をイメージする作業はPower BIやTableauのほうが直感的にできそうな気もするが、データそのものをいじってさくっと可視化する道具として、Rは動作が軽くて大きなデータも扱いやすくて便利。R Studioも使いやすかった。難点として、R Studioは画面が4つに分割されるUIなので、作業していると大きな画面が欲しくなることが少なからずあった。開発環境によっては14インチMacbook Proでも十分だけども、RStudioはUI的に14インチだときつい。


学校やセミナーなどのプログラムに参加して学ぶことのよさは、秋学期途中に書いたこれに尽きる。

今期は最終課題提出日だけを設定されて非同期的に学ぶコースだったのは不満だけど、Slackで質問を投げ合ったり、この説明何言ってんのかわかんねーと愚痴を言い合ったり、課題〆切を乗り切ったよ!の報告をしたりするクラスメートがいることにはずいぶん救われた。厳密な〆切は最終課題だけだったけど、一応毎週のガイドラインはあったし。

締切まみれになるのは辛いが、締切がないと何かを形にすることは難しい・・・ということを痛感した16週間(一学期)だった。

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