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Movement of Fundamentalを受講してみて〜インプットからのアウトプット〜

千葉県を中心に活動しているアスレティックトレーナーの蟹田です。
主にコンディショニングジム内で一般の方、アスリートを対象にコンディショニング指導を行いつつ、スポーツ現場でチームに対してコンディショニング指導を行っています。

今回は7月末から9月末にかけて「School of Movement」主催の「Movement of Fundamental」(MOF)に参加してきました。今回は約10週間、トータル20時間に学んだ事や感じたことをアウトプットしていきたいと思います。


Movement of Fundamentalとは

Movement of Fundamentalとは「よりSAFEに、よりパワフルに、動く、移動することを目的に、状況に応じた適切な力を出し、テクニックを用いて、それらを達成する技術を学ぶ」コースになります。
※SAFEとは
S:Safe 安全に
A:Automatically Adapt At Will 思い通りに
F:Fun 楽しめる
E:Efficient 効率的に
の頭文字を取ったものになります。

内容としても「走る」「止まる」「曲がる」「跳ぶ」といった基本的な動きをバイオメカニクス、エビデンスに基づき体系立てて学ぶことができるものになっていて、ただ、インプットをするだけでなくインプットした内容をアウトプットしていくといった内容にもなっています。

なぜ、学ぼうと思ったのかな?

現在、ジム内やスポーツ現場でリハビリから競技復帰のサポートやパフォーマンスアップや障害予防を目的としたトレーニング指導を行っているのですが、リハビリで復帰をした際やウエイトトレーニングによってフィジカル強化をしたのだが、同じように怪我をしてしまう、思うようにパフォーマンスが伸びないということが多々有り困っていました。
トレーニングと競技を繋げ、障害予防とパフォーマンスをしていくためにはリハビリルームやトレーニングルームで決められた動作を決められたように行うだけでは不十分で、様々なシチュエーションで適切な「動作(Movement)」を無意識下で行える必要があると思っていました。これまでも社内研修で「Movement Skill Training」を学んでいましたが、より体系立てられそれに精通している方の下でしっかりと学ぶ必要があると思い、参加することを決めました。
また、施設においてもよりクラアントのパフォーマンスを向上させていくためにも必要な要素でありながらも、施設として弱点にもなっている部分でしたので、自身が学んでそれをアウトプットしより施設全体がパワーアップ出来るようにしていきたいという想いも参加を決めた理由になります。

実際に参加しての学び

全10回、各2時間のセッション合計20時間で、前半の5回は
・Vertical
・Linear
・Lateral Movement
・Deceleration/Backward
・Combination
など様々な方向への走る、曲がる、止まる、跳ぶなどの動作をバイオメカニクス、エビデンスに基づき学びを深めていきました。(インプット)
普段やらないような動きをすることに戸惑ったり、逆に普段出来ている動きが周りに見られていることや、変に意識してしまうことでぎこちない動きになってしまうなど、環境が変わることによって動作は影響されるということも感じました。

実技でまずは自分たちで体感をする。力の伝わり方、伝え方、抵抗の掛け方など
ペアの方やコーチの方々にも見てもらいながら。

そして、残り5回で、
・Coaching
・運動学習
・トレーニングセッションのデザイン
などを中心にこれまで学んだことを元にして、自分たちで「どの様に目的とする動作を獲得していくか」を学んで行きました。(アウトプット)

コーチの方々から考え方などをアドバイスしてもらう。
実際に自分の動きを動画で見てどうなっているか?どのように改善をしていくのか?
を考えていくセッション

実際の動作を見ながらどの動きが出来ていないのか?
この動きを改善するためにどのようなエクササイズを選択すれば良いのか?
どんなキューイングやアナロジーを使うことでクライアント・選手がコツを掴みやすいのか?イメージしやすいのか?
などを自分の動きで確認をしたり、実際のクライアントや選手を題材にして参加者たちでディスカッションをしていくこともしました。
このアウトプットが頭をフル回転してパンク寸前でしたが、思考の整理に非常に有効でした。
自分が考えてきたことを実際の選手に見立てた参加者に実施をしてもらい、エクササイズやキューイング、アナロジーを使って改善をしていく。
それに対して参加者からのフィードバックやコーチの方々からフィードバックをもらい、様々な考え方を共有し理解を更に深くしていくという作業が大変ではありましたが、一気に理解を深めることに繋がりました。

久しぶりの対面での勉強会

ここ数年は新型コロナウイルスの影響で対面でのセミナーが減り、オンラインでセミナーや勉強会などに参加することが多かったのですが、今回のMOFについては久しぶりの対面での参加となりました。
やはり「リアル」で学ぶことは画面のみで学ぶよりも、身になることを肌で感じました。
そして、「事前動画学習」もすることできてある程度の予備知識などを身につけた状態で座学や実技を行えたことと、実際のセッション動画のアーカイブも見ることが出来、「予習と復習」をしっかりと動画を見ながら行うことが出来たのも理解を深めらた要因かと思います。
何よりも対面での良いことは分からないことなどをその場でコーチの方々に聞き、実演してもらえることできることです。オンラインなどであればチャット機能などを使って文章で聞くことが出来ますが、こちらの聞きたいことのニュアンスと違っていたり、実技の動きの部分での細かい感覚的な部分の詳細について確認しきれなかったりなどの問題も出てきますが、そういった部分も解消されました。

インプットだけではなくアウトプットも

正直、今回のMOFについては様々な「エクササイズ」や「ドリル」などをたくさん学べるものかと最初は思っていました。そして、その学んだエクササイズやドリルを実際のクライアントや選手に指導をしてみて、自分で修正を掛けながら理解を深めていこうとも考えていました。しかし、実際に参加してみると正直そこまでエクササイズやドリルの数は多くなく、
「どのように運用していくか」
と言うのが一番重点を置かれている部分になっていました。
確かにエクササイズやドリルをたくさん持っていることは大事ですし、すごいことだと思いますが、結局それらをちゃんと「使う」ことが出来るかが一番大事なことだと思いましたし、実際に今回学んだエクササイズやドリルなどを実際にチームなどで運用してる方々がらフィードバックをもらうということは非常に有意義な時間でありました。
やはり「インプット→アウトプット→フィードバック」という過程は非常に大事で「誰からフィードバックをもらうか」というのも大事なことなんだとも感じました。
普段の仕事の中でも意識をしている「PDCAサイクル」これを常に自分自身の中で回し続けていくことが、自分自身の成長にも繋がりますし、クライアントや選手のパフォーマンス向上や傷害予防に繋がっていくということを改めて感じることできました。

MOFでの勉強会は終わりましたが、更に理解を深めクライアントや選手のためになるようにここから新たな学びが始まると思いますので、しっかりとPDCAサイクルを回しながらより良い学びをしていきたいと思います。

代表の朝倉さんとCMC(コーチ)の方々、第28期のメンバーでの「M」ポーズ

最高の学びをありがとうございました。


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