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何になるかも大事だけど、何をやるかも大事

千葉・東京を中心に活動しているアスレティックトレーナーの蟹田です。
2024年からは主にスポーツ現場を中心に活動を行い、コンディショニングジム内で一般の方、アスリートを対象にコンディショニング指導を行っています。

「4月30日までに記事を書けば、連続投稿を4ヶ月に伸ばすことができますよ」と、お知らせが来ていたのですが、すっかり忘れていて記録が3カ月連続で途切れてしまいました。
ですが、またここから続けられるように頑張りたいと思います。

さて、これと言ってネタが無いのですが、最近は専門書以外の本を読む機会が増えてきたのでその読んだ本の感想をまとめたいと思います。


成瀬は天下を取りにいく

電車で移動することが多く、その時間を有効活用するために以前までは専門書を読んでいましたが、移動中は周りの人の動きや音などの影響で内容が頭に入ってこなかったりしたのが正直なところでした。もちろん、まったく内容が入ってこないということは無かったのですが、静かな集中できる環境で読むのよりは質が落ちていたと思います。
そこで何か別の本を読もうと思い、最近は小説を読むようにしています。
そして、最近読み終えた本がこちら。

【成瀬は天下を取りにいく】【成瀬は信じた道をいく】

「成瀬は天下を取りにいく」は、2024年本屋大賞にも選ばれた作品で、「成瀬は信じた道をいく」はその続編になります。
主人公の成瀬あかりを中心にいくつかの短編が続く内容なのですが、冒頭から成瀬のキャラクターに引き込まれてしまれ、
「本当に天下を取れるのではないか?」
「信じた道を行くなぁ」
と、タイトルの通りの感想を読みながら感じてしまいました。
学生の成瀬なのですが、そのキャラクターの魅力に惹かれ、「自分もこうなれたらなぁ」なんて思ってしまいました。
内容は読んでいただければと思いますので、興味がある方は是非。

大事な考え方

物語の中で成瀬が小学生のからの質問に
「先のことは分からないからなんとも言えないが…。何になるかより、何をやるかのほうが大事だと思っている」
と答えていました。
正直、高校3年生でよくこんなことを言えるなぁ。と感心していたのと、この考え方って大事なことだよなぁ。と思いました。
我々トレーナー業界に置き換えても大事なことだと感じています。
「NPBチームのトレーナーになりたい!」
「Jリーグのチームトレーナーになりたい!」
「Bリーグのチームトレーナーになりたい!」

など、様々な目標を持ってこの仕事を始めた人、業界に入ってきた人って多いと思います。
私自身も「NPBのチームトレーナーになりたい!」と思い、この業界に入ってきた一人ですので、こういった目標を持つこと自体は大事だと考えています。
ただ、NPBのチームトレーナーになって終わりか?と言ったら、そこで終わりではないと思います。小説などの物語とかだったら「NPBのトレーナーになりました。~完~」と終わりますが、人生はそこで終わりではないのでその先のことまで考える必要があります。
それに「NPBのトレーナーになってどんなことがしたいの?」と言うことも考える必要がありますし、「トレーナーとしてどうしたいの?」といった「そもそも論」も大事になります。

歳を重ねて感じること


今年34歳を迎える蟹田ですが、年を重ねて様々な経験、人と関わっていくと、「そもそも自分が何をしたいのか。何を成し遂げたいのか」を持っている人と言うのはすごく魅力的に見えますし、本当に自分の目標に向かってまっすぐ進んでいます。
そして、そういった人たちにはいろいろな人が集まってきます。その考え方に賛同する人、サポートしてあげたいと思う人、魅力に惹かれてその人と一緒に居たいと思う人など様々ですが集まってきます。

私も「PNBのトレーナーになる!」と言っていますが、これが最終目標ではありません。
トレーナーとして
「一般の方からアスリートまでコンディショニングを当たり前にする」
「怪我無くスポーツを楽しめる環境作り」
と言う目的が、ありそれを達成するために様々なスポーツ現場で勉強をして自身の知識・スキル・価値を高めることに取り組んでいます。
NPBについても小さい頃からの憧れであった世界に入りたいという漠然的な理由ではありますが、その中でも今の自分の持っている知識やスキルをフル活用してチームの勝利や選手のパフォーマンス向上などに貢献し、チームと共に喜びを分かち合いたいと思っています。

他の所からも得られるものはたくさんある

と言うことで、高校3年生の成瀬の言葉を聞いて、
「この考え方って改めて大事だよなぁ。日々、生活しているとなんか見失いそうになるよなぁ。だから常に自分がどうしたいかを考える機会を作ろう」と思いました。
専門家として、専門書をたくさん読んでインプットをしてアウトプットして専門力を高めていく事も大事ですが、別のところからも専門分野以外の何かを得ることができるので、たまには違う本なんかを読み違う思考を持つことも大事なことだと感じた読書になりました。

「成瀬は天下を取りにいく」以外にミステリー小説やタイムスリップ、イヤミス系の小説なんかも読んだりして、感性(?)を磨いたりしていますし、物語の情景を頭に浮かべながら読むことで、話に集中できるので移動の時間がすぐに過ぎるのとちょっとした楽しみなんかにもなったりしています。

本の中の主人公にはなりますが、高校3年生に改めて大事なことを考えさせられる機会をもらいました。

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