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スポーツ現場でのインターン・学生トレーナーとの関わり

千葉県を中心に活動しているアスレティックトレーナーの蟹田です。
主にコンディショニングジム内で一般の方、アスリートを対象にコンディショニング指導を行いつつ、スポーツ現場でチームに対してコンディショニング指導を行っています。

私は専門学生との時にAT実習でサッカーの現場で学ばせてもらっていました。その時の学びが今のトレーナー活動のベースになっています。選手との関わり方、監督・コーチとの関わり、ヘッドトレーナーとの関わり方など様々なことを勉強できました。また、現在はそういった学生トレーナーをAT実習生やインターン生として受け入れる側になっています。
今回は現在受け入れているインターン生の学生がどのような形で活動をしているのかをお話しします。
※私自身のインターン生との関わり方や受け入れる側の考え方など

実際の現場に出る前に

私は現在、大学野球部のトレーナーをしています。
そこにインターン生として大学4年生の学生が1名来ています。
彼は中学生の時に私の所属しているジムに会員として所属をし、高校生になってからも併設している鍼灸整骨院に治療で来ていました。我々との関わりの中で「トレーナーになりたい!」と思い、トレーナーの勉強ができる大学へ進学し、インターン生としてジムに来てくれるようになりました。
元々、彼も「NPBでトレーナーとして活動したい!」と言う思いもあり、野球の現場でのインターンシップも希望していました。
とは言え、彼がインターンを開始したのが2022年の9月からだったのでチームとしてはリーグ戦真っ最中。チームがリーグ戦でピリピリしている中連れていくのはチームにも迷惑が掛かるし、こちらも面倒を見切れないということでリーグ戦を終えてオフシーズンに入ってからのチームに合流という形となり、それまでの期間は所属するジムでの研修期間となりました。
主には、
・会員さんとのコミュニケーション
・パーソナルトレーニングのアシスタント
・エクササイズ研修
など、スポーツ現場においても必要なことをある程度施設内で行い、土台を作った上で現場に立てるように研修を行っていきました。

現場での活動について

研修期間を終えて実際に現場に一緒に帯同してもらうようになってからは、
・W-upの指導
・トレーニング指導のサポート
・リハビリ指導のサポート
など、可能な限り任せられる仕事を任せるようにししています。
もちろんチームの監督やコーチなどに事前に伝えた上で了承を得て行ってもらっています。
※チームによって学生トレーナーにやらせることに結構制限のあるチームもあります。

ウォーミングアップの一コマ。その場でのアクティベーションドリルなど
これもウォーミングアップの一コマ。全体でのダイナミックストレッチ
ウエイトトレーニングの指導
補強トレーニングの指導

基本的には「任せられるな。」と思ったら任せるようにしています。
もちろん大事な試合前のウォーミングアップやセカンドアップなど、大一番の際は私が実施していますが、普段の練習などは学生トレーナーの現場経験を積むためにも任せるようにしています。
※実施後にはちゃんとフィードバックをして良かった点・改善点なども伝えて次の指導に活かしてもらうようにしています。

経験するなら早い方が良い

将来、チームスポーツについて活動したいと考えているなら絶対に経験をした方が良いと思って積極的に任せていますし、私自身も学生時代にこういった経験をしたいとも思っていました。私の実習先での主に実施していたこととしては選手のリハビリがメインでしたので個別での対応は比較的慣れていたのですが、全体に対しての指導などはほとんどしていなかったため、実際に仕事としてスポーツ現場に立たせてもらった時に苦労をしました。
ここでの経験が全てではないですが、ここでの経験が今後のステージでの土台となるように学生トレーナーには指導をしています。
もちろん、時には厳しいことも言わなければならない時は言います。年の近い選手たちとの関わり方であったり、アシスタントとしてウォーミングアップやトレーニング指導に入ってもらっている時の動きや声掛けなど細かい部分など雰囲気作り的な部分については私自身大事にしていることなので口酸っぱく言わせてもらっています。

ただ、指導をするだけではなく、練習や試合に入る際の雰囲気作りなど大事にしています。

それ以外でも選手とのコミュケーションもコンディションチェックを含めた会話をしてもらったり、必要応じてコレクティブエクササイズなどの指導もしてもらっています。約100名近くいる部員全てを見ることは正直難しいため、私が拾い切れていない部分などを拾ってもらい、その後に私の方で直接選手にコンディションを確認するなどの作業もしています。

何気ない会話からその選手の状態を確認する。身体的・精神的どちらのコンディションチェックは不可欠

自分自身の経験から

私自身の経験から学生トレーナーには積極的に全体指導を行ってもらうようにしています。もちろん、将来本人がどういった活動をしたいのかや本人の能力などを踏まえてにはなりますが、基本的にスポーツ現場でのインターンを希望するということはスポーツ現場で働きたいという思いがあると思います。
その際の土台に少しでもなればと思って様々な仕事を任せるようにしています。

今回は大学野球部でのインターンを一つの例として取り上げましたが、各スポーツ現場によってできることは様々です。また、競技によっても変わってきます。テーピングで合ったり、応急処置などのスキル身につけたいのであればラグビーやサッカー、バスケなどのコンタクトスポーツの現場に行くことをお勧めしますし、今回の学生のように最初から「野球!」と言うのがあれば競技を絞っても良いと思います。

私としては最終的に関わりたい競技が決まっていても、様々な競技を経験することは非常にプラスに働くと思っています。
若いうちは様々な経験をした方が良いと言いますが、僕自身もそう思います。その中から使えるものは使い、参考にできるものは参考にすればよいと思います。

今回の記事が皆さんの何かの参考になれば幸いです。

以上

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