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補助線で思い出したこと

補助線を覚えているだろうか。
数学の時間にしか目にしたことない、線。

「数学で、図形に関する問題を解くとき、与えられた図形にはないが、問題解決のために便宜的に新しく描く直線や円などの線。」
出典:精選版 日本国語大辞典

ぼーっとテレビ番組をみていると、
図形の角度を求めるコツ!のような教育番組が流れていた。

懐かしいなぁ、なんて思いながら何の気なしに観ていると、

「この角度を求めるために、ここに補助線を引きます。
そうすると、こことここが平行だから……」

と流暢な解説により、解がめでたく求められたのだが、

うわぁ!全然納得いかない!!
という当時抱いていた気持ちが溢れ出てきた。

授業中に解く練習問題。
チュートリアル的な練習問題なのに、全くわからない。
そう、どこに補助線を引くかが全く予想がつかないのだ。
皆当たり前のように丸付けまで進んでいる。
慌てて巻末の解説をみる。さっぱり分からない!

「まず、BからCまで補助線を引きます。」

そこだよ!!!そこを教えてくれよ!!!
「まず」と「BからCまで補助線を引きます。」までの思考が!省かれているでしょうが!!!何で隠すんだ〜!
その間で頭のいい人は何を考えている?なぜそこに引こうと思った?センス?線を引くセンスってかーーー!?

と、苛立ちを覚えながら、解説をまるっと写して提出していたような気がする。
数学は無理だと諦めた瞬間だったと思う。
そりゃ、解けたら楽しいのだろう。
でも私は解ける人の気持ちや考えに意識がいっていたなと、
今振り返ると、問題に集中できていない自分に気づいた。

懐かしさに浸りながら、
改めて補助線の意味をGoogleで調べていると、

他の人はこちらも検索 「補助線 思いつかない」

と出てきた。
私の魂の叫びが、Google先生から提案されたのであった。
皆同じように思っていたんだな、と安心したのも束の間、
みんな困ってるんだから、そこんところもっと詳しい解説をお願いしますよ!
と声を大にして言いたくなったのであった。

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