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コンビニ経営お悩み 無断駐車問題!を考える

 「コンビニの駐車場対策」、約20年コンビニ経営で本当に苦労し、さまざまな事を経験してきました。

 ここでは、その中で見つけた最も良い対策を紹介します。


タイヤのロックはNG、トラブルの目は未然に摘む

 無断駐車や長時間駐車がされた場合、まずは車のフロントガラスに「長時間駐車・ご遠慮お願いいたします」という告知の紙をワイパーに挟みます。普通はこれで収まります。

「トラブルを避けるため」に、告知の紙をガムテープなどで貼り付けるのは避けましょう(跡が残る)。タイヤのホイールにチェーンをつける「タイヤのロック」など半ば強制的な行為は基本的に「器物損壊に及ぶ可能性」や思わぬ大惨事、トラブルが起きる可能性を秘めているので、注意が必要です。

 その上で、同じ方が「無断駐車トラブル」を繰り返す時は、最寄りの警察へ「店舗営業への営業妨害ではありませんか?」と相談に訪ねる事をお勧めいたします。

 実は無断駐車の車はまれに、盗難車や犯罪に絡んだ事例があり、警察への通報や相談は効果的なのです(警察への頼み方は「コンビニに自動車が突っ込んできた!」「夏のコンビニ、爆音とともに暴走族が訪れる」の原稿にあります)。

 弁護士に相談するのも有効です。

 告知の貼り紙も無視し、繰り返し無断駐車をする場合は車両とナンバープレート、車両駐車場の全景を撮影しておきます。可能なら、車両に乗り入れする人物の写真と動画を撮影し、保存してください。その他、無断駐車をした日時、駐車場の場所、車両と駐車場位置の見取り図を記録。その上で、無断駐車をした人物の住所も確認します(弁護士を通じて管轄の運輸支局に車両の所有者の氏名・住所を問い合わせるのは「23条照会」という弁護士に認められている方法です)。

 所有者の住所・氏名が運輸支局から回答されたら、弁護士から内容証明で「警告文」(繰り返し無断駐車をした日時・場所、悪質である旨と、今後無断駐車を繰り返す場合は「法的措置をとることになります」との内容)を車両所有者に送ります。それでも、無断駐車をやめない場合は弁護士に交渉してもらいます。まれに、車をそのまま置いて(棄てて)、海外に帰国などのケースもあるようです。この場合も、弁護士や各行政機関に対処方法をご相談ください。
(金子青春)

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