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デザイナー歴10年目のヤツがスタート地点に立った話


みなさん、2023年もおつかれさまでした。
たくさんお風呂に入ったり、美味しいご飯を食べたり、なかなか会えなかった友人に会ったり、家族と過ごしたり、一人で旅行に行ってみたりしてゆっくり休んでください。

デザイナーキャリアスタート地点

2023年はざっくり言うと自分のデザイナーとしてのキャリアがようやくスタートしたなって感じの一年でした。デザイナー歴で言えばもう10年ぐらいになりますが、この10年間は自分はどういうデザイナーになればいいのか、何が得意なのか、どんなデザイナーとして世の中に求められていくのか。自分の市場価値と向き合う長い期間だったと思います。そんな答えのないモヤモヤにようやく一筋の光が差し始め、これからのデザイナーキャリアを照らしてくれたのが2023年でした。

2023年上半期を振り返ってみよう

デザインDivのDivマネージャーをやめた

約半年ぐらいですが、デザインDivのマネージャーをやってました。所属している会社は本人の意思を尊重して、さまざまな挑戦をさせてくれる会社です。入社してしばらくは大手事業会社にデザイナーとして常駐し、SaaSプロダクトのUI改善などを行っていました。会社にも慣れ始めたころ、UX/UI Divのチームリーダーをやってみないかというお話をいただき、挑戦している中で、マネジメントをもう少しちゃんとやってみたい、組織づくりをもっとやってみたいと思うようになり、デザインDivのDiv長として立候補しました。

自分は社内の案件をほぼやったことがなく、常駐先の案件がメインだったのもあり、メンバーや会社との距離や組織の理解などにとても悩む日々でした。「自分はマネージャーとして何かメンバーに貢献できてるのだろうか」「そもそもマネジメントって何なんだろうか」「自分がいなくても成り立つのではないか」など色々葛藤がありました。マネージャーとプレイヤーの両立を続けているうちに、「まだまだプレイヤーとしてちゃんとやっていきたい」と思うようになり、マネージャー職を降りて、プレイヤーに専念していくことにしました。とりあえずやってみて「苦手なこと」「得意なこと」「やりたくないこと」「楽しいと思える瞬間」などいろんなことが分かったので、後悔は一切してないです。こんな経験をさせてくれた会社には感謝です。

プレイヤーとして走りまくる

気持ちの切り替えもできたところで、ここからはプレイヤーとしてひたすら走りまくりました。走りながらも引き続き、組織のことも色々やらせてもらいました。

  • 採用チームの一員として面接官を務める

  • アパレル企業のwebコンテンツ_リブランディング

  • 大手アパレルブランド海外支店のSNS運用

  • 業務用ドローンの飛行記録アプリUX / UI 改善

  • 社内メンバーの育成

  • 医療系経営管理サービスのデザインガイド策定

  • 新卒のマネジメント

こうやって書き出してみると、だいぶ色んなことをやらせてもらってました。
自分が仕事をする上で大切にしていることがいくつかあるんですけど、、
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①自分で経験する
②誰よりもコミュニケーション取りやすく
③どんな時も柔軟に
④マイナスに働く遠慮はしない
⑤即レス or 即リアクション
⑥自分と人を比べない
⑦意見はするが否定はしない

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①が本当に大事だと思っていて、自分がフロントに立ってまずやってみる。自分で失敗して、自分で成功することで、自分と向き合うことができるし、いずれ強みや弱みとして自分に還元されてくる。そう思っておけば失敗も怖くないし、まずは色々手を出してみて、その中から自分が得意なものは何か、何を楽しいと感じるのか、見つけていけばいいと思うんです。

自分で体験して、認めて、活かす下半期

上半期は中途半端でも良いから、とにかく色んなことに挑戦して、自分と向き合いました。そうすることで見えてきた自分の強み、楽しいと思える瞬間は「体験設計」にあると気付けました。自分の中での"デザイン"という言葉がどんどん変化していき、その変化に乗っかるようにデザインに対する向き合い方も変わってきました。

デザイナーになってしばらくは「かっこいい表現を作りたい」「トレンディなデザインを作りたい」といったビジュアルよりな思考が強かったですが、そっちの道で活躍していけるほど自分のビジュアル表現スキルに自信が持てず、悩んでました。ですが、自分の苦手を認めて、楽しいと思える領域を強みとして、伸ばしていけば良い。と自分に言い聞かせることにしました。それから色んな案件をやる中で、表現に至るまでのプロセス、表現が届く先にいる人たちへの体験を考えている時間がとても楽しいし、とても難しい。と思うようになりました。

自分の中の思考整理がいい感じになったころ、二つの大きなアサインがありました。一つは「大手不動産ポータルサイトのUX検討」で、もう一つは「公共サービスポータルサイトのUX/UI検討」です。

UX という言葉の大きさにまだまだ向き合って間もないタイミングで、これらの案件を自分はこなせるのだろうか…。という不安が正直かなり大きかったです。でも持ち前の金子マインドでまずはやってみて大正解でした。恵まれた環境と尊敬できる人たちと一緒に頭を抱えまくってユーザー体験に向き合いました。ほんとに難しくて、逃亡しようかなと思ったこともありましたが、その難しさがやりがいとなり、自分を動かしてくれてるんだと気付けました。

このとても大きくてとてもラッキーな仕事の出会いに本当に感謝してます。日々関わってくださっている皆さん、本当にありがとうございます。僕のデザイナーキャリアはようやく動き出したみたいです。

まだまだスタート地点でしかないので、ここからはより素敵な体験に向かって突っ走っていくだけです。

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