見出し画像

退院

乳がんによる右胸全摘出から再建に向けて、ティッシュエキスパンダーを入れる手術が完了しました。手術翌日、やっとご飯が食べられ、点滴が外れ、痛み止めを飲んでいれば多少の痛みはあるものの、自由に動けるようになりました。

デイルームに行くと、3人の女性が談笑しており、自動販売機でお茶を買ったら、一緒に話しませんか~?と言ってくださったので、仲間に入れてもらいました。みな乳がん罹患者で、一人はわたしと同じ日に部分摘出の手術をした方、一人はおなかの自家組織で穿通枝皮弁法の手術を受けた方、もう一方は74歳の方で過去に乳がんを患って今回は脳に転移したのとことで抗がん剤治療中でした。それぞれ状態は異なるものの、乳がんという同じ病気の経験を通して、いろいろお互いのことを話しました。
本当に以前の入院でもそうですが、同じ病気を経験しているというだけですぐに話ができるし、お互いの情報を共有できるものです。
特に、自家組織再建のかたのお話は、わたしには印象深かったです。わたしはインプラントでの再建を考えていますが、その方も、最初はインプラントで進めていたとのこと。なぜ自家組織に途中で変更したかというと、やはりエキスパンダーを入れている期間に、どうしても異物の感覚が拭い去れず、インプラントを入れても多少の異物感を感じるのなら、自家組織にしようと思われたとのことでした。やっぱり異物感はあるのですね。。
その方も乳腺科は別の病院で、自家組織再建手術について先生に相談したり自分でも調べられて、腹部の穿通枝皮弁法にしようということでこの病院の先生の手術を受けることにしたようです。わたしの主治医と同じ先生でした。
腹部の自家組織も筋肉をとってしまうものあるようですが、彼女は筋肉を腹部に残し、血管縫合をするこの方法を選択したようでした。5日前に手術をしたとは思えないほど、普通にしていたので、大丈夫なのか聞いたらやはり術後2-3日はのたうち回るくらいの痛みだったようです。それでも今となっては、、みたいなことを言っておられて、本当に驚きました!再建の方法はいくつかありますが、わたしも考えが変わるかもしれないし、次の手術まで少しだけ時間があるので調べてみようと思います。どれもメリット、デメリットがあり、本当に悩ましいです。。

みんなそれぞれ家族のことや仕事のこと、これからのこと色々考えることがあるから、初めて会った人たちでも大分個人できなことも話してしまいました。。そうやって多分、自分も整理したり落ち着きを取り戻しているんだと思います。

翌日、朝起きて先生が来てくれてドレーンをとってくれました。しばらくは激しく動かず、日常生活を送るように言われたので、次の1週間後の外来までは在宅勤務をしながら過ごします。母にも電話で術前や術後に色々報告しておりましたが、最初はアパートに来て料理や洗濯、買い物やろうかと言っていましたが、わたしが元気そうなので、ゴールデンウィークに実家に帰って元気な姿を見せる約束をしたので、一旦落ち着いたようです。

4月24日は雨で、電車に乗るのが嫌なので、病院前にいたタクシーに乗って帰りました。4泊5日の入院生活はあっという間で、非常に負担が少なかったです。家に帰って、よく見れていなかった手術後の部分を鏡で見てみました。先生が150㏄だけ生理食塩水をいれているよとおっしゃっていましたが、確かにうっすら膨らんでいる!今まで右胸もあったはずなのに、この8か月間まっ平だったので、膨らんでいるのが逆に不思議で何度も確かめてしまいました笑。これからもう少し膨らんでいくのかと思うと、不安もありますが楽しみでもあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?