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居心地の良い「家」みたいな居酒屋~鈴の屋~

度々訪れたくなる「家」のように居心地の良いお店に出会ったことはありますか?おいしい料理はもちろん魅力的ですが、入った瞬間に安心感やくつろぎを感じると何度も足を運びたくなります。そういうお店は訪れる人にとって単なる飲食店を超えて、特別な場所となるのです。

今回は「家」のような居酒屋、東京都稲城市にある鈴の屋の魅力についてお話します。提灯が並ぶ店構えは一見入りづらいかもしれません。しかし、腕利きの大将と明るい女将の夫婦で営む昭和レトロな居酒屋は、常連のお客さんで賑わっています。筆者は伊東に引っ越した今でも、東京方面に行く際には挨拶がてら寄ります。

お店の前の道

住宅街が広がる稲城市にあるお店

「稲城市ってどこ?」と思う方が多いと思います。東京都の多摩地域南部に位置する市で、遊園地のよみうりランドが所在しています。そして傷みやすいのでスーパーには出回らない幻のブランド梨「稲城の梨」の産地です。「ガンダム&シャア専用ザク」のモニュメントがあるJR南武線の稲城長沼駅から徒歩4分、川崎街道沿いに鈴の屋はあります。

https://www.city.inagi.tokyo.jp/smph/kanko/gaiyo/shinoichi.html

何を食べてもおいしい

お店の暖簾をくぐって、座ってから飲み物を注文すると運ばれてくるのがお寿司のお通しです。目利きの大将が仕入れる新鮮なネタを味わえるこの一品は、住宅街の居酒屋でこれほどおいしいお寿司が食べられることに驚きを隠せませんでした。

提灯が並ぶ店構えと暖簾

お刺身などの海鮮料理はもちろん、辛み肉豆腐やイカの柔らか揚げ、ガーリックチャーハンなど、壁一面に張られた豊富なメニューから何を頼んでも外れがありません。それに加え、大将が頻繁に新メニューを開発していて、その日の気まぐれでビーフシチューやカレーなどを提供されることもあります。看板に書かれたおすすめメニューをチェックしつつ、お馴染みの料理も頼みたくなるので迷います。

奥には大将おすすめメニュー
壁一面に貼られた豊富なメニュー

飲み物は定番のビールやレモンサワーもありますが、大将と女将の出身地の長野県と富山県を中心に全国から集めた日本酒が楽しめます。

日本酒のセレクションの一部

旬の豪華メニューに舌鼓

大将が仕入れる季節の食材も一つの楽しみです。寒い時期には生ガキ、秋には松茸、夏には鱧など、豪華食材を破格で提供してくれます。数量限定で、11月初旬には越前カニ、7月の土用の丑の時期にはウナギも予約して食べられます。お願いをしておけば、カメノテやクエのようなレアな食材も入手できた時に連絡してくれます。どんな食材もとても美味しく料理してくれる大将の腕の良さを実感します。

ぷりぷりの三陸産生ガキ
タグ付きの越前ガニ

常連客と家族のような雰囲気

大将と女将の温かい人柄がこのお店の最大の魅力と言えます。お店に足を踏み入れると温かな笑顔で迎えられ、近況報告や体調を気遣う心地よい会話が始まります。大将と女将は単なる経営者ではなく、まるで親戚のように親しみやすく、親身に接してくれるのです。

その家族的な雰囲気は、他の常連客との交流にも表れています。女将が忙しくて手が回らなくなったとき、常連客は自発的にセルフサービで取り皿を取ったり、手伝ったりします。そんな助け合う光景をみて、温かい気持ちになるのです。

食事を終えて「眠たくなってきた」とつぶやくと「座敷で横になっていいよ~」と言ってくれて、まるで自分の「家」のように感じます。おいしい料理だけでなく、居心地の良さや温かさに引かれて、常連客となっていく人が多いのではないでしょうか。

facebook: https://www.facebook.com/suzunoyanaganumaten/

最後に

鈴の屋という居酒屋に巡り会えて、数々のおいしい料理に恵まれ、まるで家に帰るような温かい気持ちで足を運べる場所ができました。このお店は忙しい日々を癒してくれる心のよりどころです。東京を離れた今でも、あの場所と味も求めて通い続けたくなる特別な居酒屋です。

そんな「家」みたいなお店は、実はあなたのすぐそばにあるかもしれません。少し入りづらい飲食店にも、是非勇気を出して入ってみませんか。


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