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創作作品

※約半年前、あちらに住んでいた時に作った詩のようです。すっかり忘れていましたが、懐かしくなって救出させて頂きますね♡


今朝 家の前のいちょうの木に いつも泊りに来る鳩はいなかった

早起きでもして もう行っちゃったのかな

それとも 昨日はちょっと遠出をして 泊りに来なかったのかなと

洗濯物を干しながら そうぼんやり思った


ここにタオルを干して ここには細かいものを干して

最後にトレーナーなど 大きなものをバランスよく干す

いつの間にか 整列させられる 衣類たち

いつもの流れはあったとしても まるっきり同じ形では 干されない物たち

毎回違う 洗濯物干し

この洗濯物が干される姿は ルーティンのようで ルーティンではない

よく見ると 実は二度と同じ姿を持たない 

唯一無二の創作作品 「洗濯物干し」なのかもしれない


ふと見ると 部屋の配置だって 自分の行動の動線だって

立って座って歩き出すことや 吸ったり吐いたりする呼吸だって 

なんでもないことが 実は唯一無二の創作作品

二度と同じことは一切ない この一瞬の創作作品

出来あがった姿が すぐ変化してしまったとしても

その姿の存在が ほんの一瞬だったとしても

その瞬間にしかない 愛おしい創作作品


花とか 四季とか 気候とか

海とか 空とか 山とか だけじゃない

洗濯物を干すこと 掃除をすること 料理をすること

歩くこと 見ること 聞くこと 話すことだって


例えば話したいことが 思考によって整理され

その人でしかない 「声」というかたちで語られ

この世に発されて 存在する

実はとても奇跡的なことが 今起きているのかも知れない

この世に二度とない 創作作品

私が行うすべての動きも 創作作品そのものなのかも


奇跡的なことが 今私の中で起きている

吸って吐くという 出会い

思考によって考えるという 出会い

洗濯物ざおと 洗濯物との 出会い

水滴が水面と 「ぽちゃん」と出会う


その瞬間 奇跡的な創作作品が誕生する

奇跡の連続 創造の連続 唯一無二の創作作品なんだね

生活こそが 芸術そのもので

実は創作活動だったんだね


今日は いつものベランダに 干された洗濯物が 

「美しい」と 感じてしまうじゃないか


拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡