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「短歌ブーム」に私の百人一首と万葉集の記事まとめ

 短歌ブームだそうだ。「角川短歌賞」の応募総数は2022年に過去20年間で最多の768編(応募は50首で1編)。SNSでも五七五七七の三十一文字みそひともじがブームだそうだ。
 俵万智は、「コロナ禍で人と会うことが難しかった分、自分と向き合う時間や興味があるジャンルに挑戦できる時間を持つことができた。その中で短歌に出会った人も多いのではないか」と分析している。「慌ただしい毎日でも、歌を作っていれば小さな気付きや感動に立ち止まる時間を持つことができる」と魅力を語っている。
という記事を読んだ。


 川柳のコンクールはたくさんあるし、俳句はテレビでのゴールデンの時間帯にもやっている。川柳や俳句より七+七=十四文字多い短歌も作られる。「万葉集」にあらゆる階層の人の歌があったように、今の詩歌ブームは職業作家だけでなく、あらゆる人々が創作している。

 万葉集にあらゆる階層の人の作品があるのは、当時は特別な学者以外文字を書ける人がいなかったから。文字に関してはみんな平等だった。貴族も乞食もみんな口頭で短歌を作っていた。いい作品が口伝えで共有され、覚えられ、広がって、文字を書ける人が「万葉集」に記録した。
 江戸時代の町人は、寺子屋で「かな」を習っていた。そのかなを使って日常生活を描く「川柳」を作ることがブームになった。


 現代の我々はSNSを使って社長もフリーターも作品を共有できる。
 みんなが作品を作って、それはそれでいいのだけれど、どんな作品でもいいわけじゃない。作品を作るには、やはり基本が大事。基本となる作品は時代に残ったものだろう。
 前述のように「万葉集」は人々の口から口へと伝わって残った歌が収められている。「百人一首」は「万葉集」の時代から鎌倉時代まで伝わって残った歌を収めている。時代に残った作品が中心となっている。だからそれらの作品を学ばなければ本当の短歌はわからないのではないだろうか。


 今までnoteに短歌の記事をたくさん書いてきた。ここらで百人一首と万葉集の記事をちょっとまとめておきたい。



百人一首の記事まとめ



 百人一首はカルタとして親しまれた。全4回のシリーズの1回目。


 百人一首の一字札「むすめふさほせ」各歌の解説7回の1回目。


 恋の歌、全5回の1回目。


 冬の百人一首の歌、全4回の1回目。


百人一首現代語訳の試作。



万葉集の記事まとめ




 中学校教科書に載っている万葉集の歌、全3回の1回目。




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