キルフェボンとタピオカ

先日、週末、久々に福岡天神にあるキルフェボンに行ってきました。

いつも通り、お客さんがお店の外まで並んでおり、行列ができていました。

若い女子はもちろんのこと、スイーツって年配の方も好きだし、男子もよく食べますよね。

キルフェボンって、ケーキが10種類くらいあって、価格はひとつ600円〜1000円程度になります。

基本的には、店内で食べる場合は、ケーキ+飲み物を頼む人がほとんどだと思うので、客単価は1人セットで1500円〜2000円程度だと思います。

つまり、「少し高めのランチ」くらいですね。

ちなみに、ラーメンで有名な福岡ですが、ラーメン+チャーハンセットで1000円〜1500円程度だと思います。

そして、キルフェボンのお店のすぐ近くにタピオカ屋さんがあって、2〜3年前のタピオカブームの時には連日お客さんが並んでいたのですが、ブームが去ったいま、土日の昼下がりという時間帯でも、お客さんがおらず、店内はガランとしていました。

家賃と人件費はどんどん削られているでしょうから、オーナーは苦しい立場に立たされているんじゃないかと、想像します。

コロナがきて、ブームが下火になっているところに、そこに輪をかけてコロナが打撃を喰らわせている。

ここから私が思ったことは以下の2つです。

1.強い定番商品を築き上げること。

2.ブームに乗っかるのは悪くない戦略だが、ブームには必ず下火になるタイミングがあるので、それを見越して、その後の戦略を練っておくこと。

ここが、ものすごーく大事だなと思いました。

タピオカ屋さんは、店舗と人材というリソースを時間の経過とともに無駄に削っていっているという現状から目を背けずに、対応していかなければならないだろうなって感じました。

是非とも、オーナーさんには頑張ってもらいたいと思っております。

また、キルフェボンって、ケーキの質の高さは当然のことですが、店内空間や働いてる人たちのユニフォームひとつとっても、ケーキを食べる空間として見事に最適化されているんですね。

店内空間全てがワクチン感や楽しさ、優雅さなどを演出してるんですね。

たしかに、ケーキひとつ1000円するものもありますから、ケーキの品質だけでそれを担保するのには限界があります。

しかしながら、店内空間設計がそういった顧客満足度に結び付いている。ここの設計はお見事です。

ケーキを売っているだけでなく、ケーキを食べるという「特別感」を売っているんだな、と感じました。

長い歴史がありながらも、常に行列が絶えないお店である、キルフェボン。

また足を運んでみたいと思います。

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