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青森の旅 ふたたび 上

 いつもお読みいただき、ありがたうございます。玉川可奈子です。
 生理的に合はない人、皆さんにもゐますよね。当然、私にもをります。さういふ人を如何に自分から遠ざけるか、それがよく生きるコツでせう。

 ゴールデンウィークといふことで、またまた旅に出ました。今回は表記のとほり、青森です。
 前にも青森には行きましたが、その時とは少しだけ内容が異なります。あはせてお読みいただけたら幸ひです。

 どうか最後までお付き合ひください。

旅立ちは東京駅からはじまります。はやぶさ3号に乗ります。さういへば、母と函館に行つたときもはやぶさに乗りましたね。
今回の座席です。新青森駅まではなかなかの長丁場、読書をして過ごします。憧れの日下公人先生、何度読み返しても新しい発見があります。
朝食には、米沢駅の牛肉どまん中をいただきました。カレー味など、さまざまな味がありますが王道を征く普通の味も美味しいですよね。
定刻に新青森駅に着きました。よく晴れてすがすがしい。ここからバスに乗り三内丸山遺跡を目指します。バスはそれなりに混み、少し遅れて目的地に着きました。
三内丸山遺跡です。これらの住居と見られるものはあくまでも想像されたもの。実際にどのやうに暮らしてゐたのかはわかりません。
この倉のやうな建物もさうです。なんとなく神社の原型があるやうに感じます。はるか数千年前、ここに一つの文明といふべき文化があつたことにただただ驚嘆します。
遠くには八甲田山。そして、三内丸山遺跡の象徴するやうな景色です。人もそれなり多く来てゐました。

いくちとせ 知る人そなき みちのくの 古きみあとに またも行くかも 可奈子
これが有名な板状土偶で、遺跡のゆるキャラにもなつてゐます。以下の書は土偶を理解する上でとても役立ちます。参考までに。
三内丸山遺跡から新青森駅に戻り、今度はリゾートしらかみ4号に乗ります。車両は橅編成です。各地にHBE-300系は走つてゐますが、これから乗る五能線のそれは格別ですね。
座席は広々としてゐてとても快適です。外国人旅行者の姿もチラホラ。
サア出発!全面展望です。津軽新城駅を通過して行きました。青春18きつぷ旅行者の敵701系の姿も見えますね。
なんと売店が撤去されてました!これは衝撃。かつて、この売店でお酒を買つて席で呑んだことが過去のことになつてしまひましたね。
代はりに無人の売店ができてました。なんだか寂しいです。
林崎駅から板柳駅の間、津軽の象徴ともいふべき岩木山がよく見えました。そして、りんごには白い花が咲き、美しさに文字通り花を添へてゐますね。

つのさはふ 岩木の山に 降る雪を 夏のはじめに 眺めつるかも 可奈子
しばらく乗り、田園の中の小駅、陸奥森田駅に着きました。ここで途中下車します。降りたのは私のみでした。
国道をしばらく歩くと、道の駅もりたに着きました。ここにちよつとした用事があり、立ち寄りました。暑かつたので、ソフトクリームもいただきました、あゝ美味しい。
ところで、この土偶デザイン…。トートバッグとシャツがありましたが、買ふ方はをられるのでせうか。お持ちの方、をられましたらコメントくださいませ。
道の駅にしばしの滞在後、再び陸奥森田駅に戻りました。
今度は川部駅方面に行きます。GVE-400系に乗ります。前も乗りましたが、かつこいい車両ですね。
着きました!木造駅。亀ヶ岡遺跡出土の遮光器土偶(重文)を模したしゃこちゃんの駅舎で知られてゐます。列車が近付くとしゃこちゃんの目が光るとか。また、駅員さんにお願ひすると光るところを見せてもらへるさうです。不気味ですよね、はつきり言ふて。
目的は神武食堂でしたが、なんと本日は終了。泣きさうになりました。腹ペコとショック…仕方がなく、木造の街中を歩きました。
途中、素敵な岩木山を眺めました。しゃこちゃん温泉の近くまで歩きました。
再び木造駅へ。五能線の駅にはこのやうな案内や装飾があつて素敵です。
リゾートしらかみ5号に乗ります。日の暮れと岩木山、そして列車の姿が美しい。
たまのをの乗車時間でした。すぐに陸奥鶴田駅に着きました。
しばらく歩いたところにある山田温泉旅館に泊まります。足拭きマット、攻め過ぎでせう。ところで、私はハゲの人に言ひたい。激しくハゲを見せてハゲの人を励ましてください、と。潔い方は素敵ですが、ハゲ隠しのヒゲとか、スーパーミリオンヘアーなどの悪あがきはダサいです。
温泉分析表です。これだけではわかりませんが、入つてみた感想は「すごい!」の一言です。モール泉で薄く茶色がかつた色の湯で、よくあたたまります。少しぬめりのあるお湯です。上がつた後は汗がよく出てきました。
しかしながら、神武食堂に行けなかつたのがくやしい。担々麺の恨みは恐ろしい…。気分は上村松園筆「焔」です。戦利品として、木造駅の観光案内所で神武食堂のシャツなどを得たことがせめてもの慰めです。

 最後までお読みいただき、ありがたうございました。次回もどうかお楽しみに!

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