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【育児】次女からのお小遣い値上げ交渉とその結果

数か月前のお話。
お正月休み、絶賛ダラダラ中のある夜。

TVを見ていると、小6の次女に
「これを見て」とノートパソコンを見せられた。

「作」のあとには次女のフルネーム。

最近の小学生らしく、親に何か交渉したい時の、"クロム・パワポ・プレゼン"である。

次女が、お小遣い制度の見直しと値上げを要求してきた。

なるほど。
話を聞こうじゃないか。

ということで、今日は、我が家のお手伝い制度とお小遣いシステムの推移について書きたい。


我が家のお小遣い制度は基本定額制で、プラス、項目に定められたお手伝いをするとインセンティブがもらえる仕組みになっている。

定額は、
◾️中学生は、学年×1,000円/月
◾️小学生は、学年×100円/月

なので、2023年1月現在、我が家のお小遣いは
●長女(中2):2年生×1,000円=2,000円
●双子(小6):6年生×100円=600円
である。

ちなみに、必要な文房具や本、服などは親が買うので、主なお小遣いの使い道は、

・マンガ(月々の"ちゃお"含む)
・かわいくて買っちゃう文房具
・お友達への誕生日プレゼント
・推し活
・ゲームセンターで遊ぶ時のお金
・その他雑貨類

などなど。
中学生はここに、友達と遊びに行くお金も含まれる。長女は基本あまりお金を使わないので、今のところ足りている。むしろどんどん貯まっていってるらしい。あとは臨機応変に相談しながら、必要ならお金を出す。

定額の金額が決まっているが、欲しいものがある時などは、ここに特定のお手伝いをすると、追加でインセンティブがもらえる仕組みになってる。

インセンティブは全部で30項目程あり、金額は10〜100円。ちなみに、双子が年長さんだった6年前に作られたまま、アップデートされていない。

原本は上書きしてしまってないのだが、例えば、

・机を拭く10円
・食器洗い30円
・お風呂洗い50円


などなどなどの項目が書いてあり、その料金がもらえるシステムだ。

安い。それは知ってた。

そんな中、次女から提示されたのが、今回の議題である。2ページ目はこうだ。

なるほど、なるほど。
画像が見えにくいのでざっくりまとめると、

①②お手伝いしたのに、お金が払われない時があるんですけど。
③そもそもインセンティブが安いんですけど。
④あなた、めんどくさくてちゃんと計算してませんよね?
⑤毎月1日にお小遣いくれるって言ってんのに、大体遅れて支払われますよね?

という内容。

ぐうの音も出ない。

仕組みを作ったはずの母が、めんどくさくて適当にしていたことがバレている。そして、そこに警笛を鳴らす次女。これは完全に、ママのごめんなさい案件である。

しかし、母としては幾分反論もある。
しかし、すぐに反論はしない。
昔受講した傾聴講座が効いてくる。

「よく出来たプレゼンだね〜」
まず、これを作った努力と中身を褒める。
認めて受け入れる姿勢を見せる。

その上で明日朝、再度みんなで話し合おうと提案する。

家族会議は明日(土)の朝、9:00開始。
パパは仕事で不在だが、女4人でレッツ見直し!


さて、まず、こちらが次女から提案された改善案である。

要は、
①②そもそも料金表の内容が見合ってないのでは?
③物価高のこのご時世、全体的な値上げを検討してください。
④ちゃんとめんどくさがらず計算してください。
⑤毎月1日に支払い忘れるなら、忘れないように冷蔵庫にメモでも貼っとけ!!

そうよね。そりゃそうよ。

「これは、完全にママのごめんなさい案件です。申し訳ございませんでした。」
母であろうが、悪い事は謝る。これ、めちゃくちゃ大事。

長女と三女にも意見を聞く。問題点を洗い出す。三人とも、言いたいことは大体同じ。

ただ、私にも言いたいことがある。

「お手伝い」ってそもそも、小さい子がやって褒められるものであって、中学生のあなた達は、今後はもっと家族の一員として、家事の一手を担うべきでは??

なので、それをそのまま伝えることにする。

「あなたたちが小さい頃は、お手伝いしてほしいから料金表も作ってたけど、もうあなたたちも全員中学生になるし、おまけにうちは共働きで、パパもママも忙しい。パパも手伝ってくれるけど、あなたたち一人一人にも家族の一員として、家事の一手を担ってほしい。じゃないと、私一人では家事がまわりません。みんな大きくなった今、どうか、項目を見直した上で、家事を自分事としてやってくれないだろうか。」

三姉妹の、答えは・・・

「全然いいよ!」

・・・なんて良い子たちなんだ(泣)!!

「じゃあ、一緒に項目と料金を見直そう!」ということで、
インセンティブの項目と料金を一緒に見直す。

靴を揃える10円
「いや、脱いだ時に揃えろ(by長女)」→項目削除
机を拭く10円
「食器下げ終わった人が拭けばよくない?(by三女)」→項目削除
食器洗い30円
「これは基本ママとパパでやるけど、休日や平日夕方は自分で食べた分くらいは自分で洗ってね」→項目削除
お風呂洗い50円
「これはぜひやってほしい。日替わりでみんなで分担してやってくれない?」→項目削除

皆様、そろそろお気づきだろうか。

そう。
なんとこの母親、話し合いで「忙しいママを助けて」という情に訴える作戦を発動し、娘たちの優しい気持ちを利用して、ほとんどの項目を削除に持ち込み、なんと無償手伝いに変更しているのである。

…いや、うそうそ。そんなつもりはないよ。
結果的にそうなっただけで(焦)。

だって、家事って、家族みんなが誰でも出来ることばかりじゃない?

なんか根強く「母がやるべき」みたいになってるけど、掃除だって洗濯だって中学生以上なら、男女関係なくみんな出来るし、私が専業主婦ならまだしも、仕事もしてる。

もちろん、出来る限りは今まで通りやりますけど、その「家事はママの仕事だよね?」みたいな考えは、もうやめてもらえると助かります。だって、あななたち、もう中学生だもん。いずれは一人で暮らしていくんだし。なんなら結婚して主婦になるかもしれないし。

そのためにも、家事が出来るようになってくれ。
「ママを手伝ってご褒美にお金をもらう」のフェーズから、
「家族の一員として、仕事を担う」にレベルアップしてください。それはあなたたちのためにもなります。

それでも、インセンティブの仕組みをなくしたらかわいそうだから、その上で、何とか残った、インセンティブを稼げるお手伝い項目はこちら。

という訳で、次女が言い出した、お小遣いちゃんと払え!問題は、母からのやりがい搾取という結果に行きついてしまった。なんか、ごめんね。

ちなみに、ちゃんと解決した問題もある。

⑤毎月1日に支払うの忘れるなら、忘れないように冷蔵庫にメモでも貼っとけ!!問題に関しては、seriaで購入したミニお給料袋に入れて、毎月1日に冷蔵庫に貼り付ける、という解決策で着地した。今のところ、毎月1日に忘れずに準備できている。

あと、そもそも4月から全員中学生になり、
長女:3年生×1,000円=3,000円
次女:1年生×1,000円=1,000円
三女:1年生×1,000円=1,000円

と基本給が値上げしたため、本人たちは満足している。

結論へ移ろう。

まだお子さんが小さいご家庭へ。

「お手伝いしたらお小遣いあげるね」のインセンティブシステムは、個人的にはオススメしないかなーと思いました。大きくなった時に、「お手伝いやってあげたのにお金がもらえない」となる危険性を秘めているからです。
まぁ、仕事をするとお金がもらえるという社会の基本は学べるかもしれないけどね。

よくSNSで話題になりますが、そもそも「手伝う」って、自分の仕事じゃない事を、「手伝う」ってことですよね?
家族である以上、割合は違えど、家事はみんなの仕事かな、と思いたい。共働きなら、尚更。協力しあわないと、生活が成り立ちません。そこんとこ、ご理解いただけると助かります。

幸い、我が家の子どもたちは、文句をブーブー言いながらもそこそこ手伝ってくれています。そもそも、自分たちのものを片付けたり管理してくれるだけでも私の仕事が減るんだけど、と言う気持ちもありますが。
主人も協力的なので、なんとか仕事も家事も毎日がんばれています。

好きな仕事ができるのも、家族のおかげと感謝を忘れずに、頑張っていきたい、2024'春の決意でございました。

どなたかの参考になれば幸いです。
(尾石晴さん風)


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