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「何でも私のせいにして。何でも悪いのは私なのね、あんたにとっては」
 母が死んで、僕にはもう誰のせいにもできなくなった。
 自分の言動の責任は、全て自分で解決しなければならない。
 これから先の僕の人生は、自分自身が決めていかなければいけない僕だけ   の人生。
 誰のせいにもできない僕の人生。 けれど、その先はまだ、知らない。
 その先には、僕一人だけの責任では賄(まかな)い切れない程の、出来事が待っているかも知れない。
 でも、今はここまで。
 自分の人生に自分でケリを付けられる人生を今は、歩んでいくのみだ。
 その先はまだ、僕の考えが及ぶ範疇ではない。
 僕の人生がいつか、僕だけのものではなくなる時がきっと来るだろう。
 けれどそれはまだ先の話。 今は今の僕の人生を生き抜くのみ。                        「純・文学」より抜粋


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