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目的はなんですか?と聞いたら笑われた新卒の話

とある一部(現:プライム市場)上場企業に、何でも目的を確認する新卒1年目のエンジニアがいました。

そんな彼は某ソシャゲを運営しているチームに配属されました。
そしてそのチームでは、若手だけで「担当者が何でも良いからゲームを紹介する」というプチ勉強会のようなものが定期的に開催されていました。

彼もその会に誘われました。
彼はゲームが大好きでしたが、それゆえに紹介するものも悩みます。
なので、目的に合わせて紹介するゲームを選ぼうと思い、こう聞き返しました。「その勉強会の目的はなんですか?」と。

すると、誘ってきたエンジニアの先輩は
「出た!何でも目的を確認するヤツw」と笑いました。
それもそのはず、その会に確固たる目的は無く、強いて言うなら若手同士の交流を図るぐらいの軽いものだったのです。

しかし、彼はイラッと困惑してしまいました。
勉強会に目的がないのはともかく、なぜ目的を確認して笑われるのかと。

そして、彼はなんと配属されて1ヶ月程で会社を辞めてしまいましたとさ。
めでたしめでたし。





この「彼」は10年ぐらい前の筆者のことで、実話です。

そして「この話から得られる教訓は〜」という話ではなく、「昔の事で他はあんまり覚えてないけど、そこだけやたらと鮮明に覚えてるシーンってあるよね」みたいな話です。

この会で実際に何を紹介したかとか先輩の名前とかは全く覚えてないのですが、この笑われたシーンだけは今でも鮮明に覚えています。
イラッとしたのは間違いないですが、それと同時に「なんか変な事言ったかな?」と不安になったりもしました。社会に出たばかり&配属されたばかりですしね。

ちなみに辞めたのは本当ですが、この話は全く関係なかったりします。
この出来事が無くても確実に同じ時期に辞めていました。
その話もそのうち記事にしようかと思ってるので今回は割愛。

余談ですが、現在は独立してゲームを個人で作っているのですが、

https://twitter.com/Kan_Kikuchi

とある尊敬する個人ゲーム開発者の人が、大した事ではない雑談中(詳しい内容は覚えてない)に、「その目的は?」と聞いてきてなんか妙に嬉しかったのもよく覚えています。
この会社を辞めてから何年も後だったと思いますが、「何の話であろうと目的を確認するのは変じゃないよな」と安心したのかもしれません。

そして今でも「どんな些細な事でも目的を確認する」というやり方に変わりはないですし、むしろ昔より重要視しているぐらいです。
特に個人でゲームを作ってると「なぜそのゲームを作るのかor作らないのか」「なぜその仕様が必要or不要なのか」など、全て自分で決める必要があるので、目的を常に意識してブレないようにするのは大事ですからね。

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