物語に仕組まれた謎
どう形容すればいいか分からない作品のタイトルというのは、よくよく考えた末に決められる。
テレビ番組なら内容を一言で表しつつ、語感のよい言葉が選ばれるようだ。
不思議な話なら「アンビリバボー」とか、珍しい光景なら「ナニコレ」とか、奇妙な物を紹介する「世界の何だコレ」といった表現になっている。
「不思議だな」と感じることは、何事か理解できていなかったり、正体不明だったりという状態なので、それを表す言葉が少ない。要するに、
不思議なことは大体が「不思議」という言葉に収まってしまう。