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人生初の海外旅行でポーカーしてきた~フィリピン編~ DAY3

どうもリリスです。

前回の記事「人生初の海外旅行でポーカーしてきた~フィリピン編~ DAY2
」の続きになります。


人生初のキャッシュゲームを終え、お金がちょっとだけ増えてほっと一息。
そんな気持ちも束の間、早速次なるポーカースポットへ行くことに。

2023/12/28 1時「Masters Poker Clubへ」

2ACEを後にし、再びマスターズへ。
先ほど立ち寄った時よりもさらに賑やかになっている気がします。

店内の様子。クリスマスムードなのか、店内の装飾がかわいい

店内を見渡すと、卓は6テーブルほど。
25/50、50/100がそれぞれ2卓ずつ立っていました。
こちらも一番下のレート(25/50)に5000ペソ持って着席。

席に案内されると次がSBのポジションだったので、バイザする?とディーラーに聞かれて、ちょっと迷ったけどすぐポーカーしたいので「YES!」と回答。

さてさて、先ほどは初手AKだったけどここはどうかな?とワクワクしながら配られたワンハンド目

  「AA

ん?
もう一度確認。

  「AA

やっぱりどう見てもAが2枚ある。
まさかワンハンド目がAKから昇格するなんてことある?
これが俗に言うオスイチってやつなのだろうか。
それともフィリピンが俺を歓迎してくれているのか。

UTGリンプにショート気味のMPからオープン150が入って、そこにまたショート気味のCOからレイズ475。

で、俺の番。

MPもBNもあんまりチップ持ってないし、初手オールインの方がクレイジーな奴だと思われるかなと思い、

オールイン

手前のチップを沢山もってるおっちゃんに「ユーオールイン?ww」と爆笑されつつ、想定通りMPとCOがコール。

74sとQJoが出てきて、そのまま抜けて勝利。
どちらもショートなので大した価値額ではないが、ホクホク。

その直後、AAとAKがプリフロでぶつかっている事故現場を見てしまいビビるリリス。

AA vs AKの事故現場

マスターズではポーカールームとしては珍しく、インシュアランスを採用しています。
例えば上記のような事故現場になった場合、フロップの段階、ターンの段階で勝っている側がいくらかのチップを賭けて、引かれてしまった時の保険をかけることができるのです。

インシュアランスの表。画像がぼやけててごめんね。

アウツが1枚なら賭けた金額の30倍、アウツが4枚なら7倍の金額をアウツを引かれた時に受け取ることができます。
賭けられる金額はポットに対して何%とか決まっているみたいですが、トゥワイスをするよりは客が得するパターンもあるので、なかなか面白いですね。
もちろんインシュアランスをしないこともできますが、常連の人たちはかなりインシュアランスを多用していました。
※実際に、上記画像のオールインでもAA側がフロップの段階でインシュアランスしていました。

そんなこんなで1、2時間ほどプレイしていて気付いたのが、2ACEの時よりもアクションが激しく、みなフレンドリーで、それに伴ってチップの量もかなり多いということです。
マスターズの建物の外観も相まってかなり場末って感じがしますが、中に入るとみんなで楽しくワイワイポーカー。それがまた最高の雰囲気でした。
2ACEでは知り合い同士のみでちょこちょこ会話する人ばかりですが、ここではみんなが友達。
ポットを取った人も、取られた人もみんな笑って、帰る時も「また遊ぼうねー!」と声をかけてくれる。

また来たいと思える素晴らしいポーカースポットでした。

ただ、ここではあまり稼げないだろうなと思いました。

常連の人たちはみなお互いのアクションを把握しきっていて、それらの情報を私のような旅行者だけが知らない状態なのです。
どこのポーカースポットもそうだろうと思うかもしれませんが、それを2ACEよりも遥かに、露骨に感じました。

例えば常連同士でハンドがぶつかった時、リバーでちょっと強めに打たれてトリップスをショーしてフォールドするのを目の当たりにして「まじか」と思っていると相手からナッツフルハウスが出てくる、なんて日常茶飯事です。

オープン額も5BB、6BBが当たり前ですし、かつ3betが極端に少ないフィールドです。ちょっとでも安い3betをすると、リンパー含めてみんな付いてきます。
※そこそこ高くても、ヘッズになることはまず無いでしょう。

そんなところで、アミューズメントでしか打ったことのない日本人が3BBオープンしたり、脳死でAKで激安3betしてしまうとどうなるでしょうか。

現地人全員にコールされ、フロップでローボードが落ちようものならドンクが飛んでくるのです。
AKが滑ったなら素直に降りるしかないでしょうが、AAを持っていたとしてもリバーまで自信を持ってコールやレイズできるでしょうか。

例えば、あなたが25/50のテーブルで5000ペソ(約1万ちょっと)のスタックを持っているとしましょう。
AAを持っていて、プリフロップで200のオープンに600の激安3betをしてしまい、6wayになってしまいました。
フロップは「458」と落ちてドンク1000を打たれたところに2,3人コールが入ったり、4000点のレイズオールインが飛んで来たらあなたはどうしますか?

現地で打った感覚だと、これをコールするとセットや76のストレートが出てくれば可愛いもので、現実は45sの2ペアや、84sの2ペアなんかも出てきます。
87や86にトップヒットガットもあるかもしれませんが、その場合はフラドロも付いている場合が多いでしょう。

そんな状況の卓で、自分の持っている数万円分のスタックを自信を持って全部ぶち込めますか?
そんな状況の卓で、あなたは勝ち越せる自信がありますか?

訳の分からない理論を言う前に、まずは現実を知るところから始めるのが大切だと痛感しました。
※もっと話したいハンドは沢山ありますが、それはまた別記事で・・・


そんなこんなで夜も深くなり、友人が体調不良とのことで夜中の3時ごろにセッション終了。
最終的には+1000ペソほどでフィニッシュ。

2ACEの25/50よりは遥かにレベルが高かったと感じましたが、何よりチップが減らなくて良かった・・・

マスターズを後にして友人と滞在先へとぼとぼ歩いてる途中、夜のキャッチが多く、めっちゃ付きまとわれました。
滞在先の入り口付近まで付きまとってきましたが、敷地内には入ってきませんでした。

日を跨いでしまいましたが、本日はここで就寝。

2023/12/28 16時「Metro Card Clubへ」

お昼ごろに起床。
シャワーを浴びつつだらだらと身支度を整えながら、次はどこ行く?という話に。
私としてはオマハのキャッシュがやりたいので、今回の旅で私が一番お目当てにしているMetro Card Clubへ出発!

↑の動画はこのnoteを読んでくれた人にだけ、限定公開してます。
ゴミだらけの町に突然建設途中のビルが現れたり、まさに発展途上って感じがしますね。

メトロに近づくにつれ、どんどん街並みが整備されて立派な建物も増えてきました。どうやらここ最近ではかなり発展している地域のようです。

メトロはこのへん

特に渋滞もなくスムーズに到着し、ひとまず腹が減ったので近くにある多国籍?料理店に潜入。

見るからに怪しいラーメン

なるべく外れないメニューにしよう・・・と、私はミートソースのパスタ、友人はピザを注文。

400ペソくらい。実家でおかんが作ってくれたパスタを一回冷凍して解凍した触感と薄い味
こちらも400ペソくらい。皮がペラッペラのピザ。段ボールを食ってるみたい。
信じられないくらいマズい。

結果的にはどちらもハズレでしたが、個人的にはパスタはまぁ食えるかなぁくらいのクオリティでした。
※友人はマズ過ぎてブチ切れてた

改めてメニューの値段を見ると、全体的に日本とそんなに変わらないですね。
ここがちょっと高級なエリアというのもありますが、あっという間に日本を抜いていくんだろうなぁと遠い目になってしまいます。

飯も済ませたところで、いざメトロへ!

こういう看板かっこいいなー
メトロの入り口から見える風景

店内に入ると、めーっちゃ人いる!
ざっと20テーブルほどありそう。
奥ではトーナメントもやっているようで、全体的にかなりウェイティングが発生しているようでした。

ウェイティングリストはまさかのExcel管理
10/20から200/400まで幅広い卓が立っている

友人もホールデムのキャッシュがウェイティングのため、とりあえずトナメでも出る?とエントリーしに行くと、友人がエントリーしたところでトーナメントもウェイティングであることが発覚。まじか。

それを見て、私はトナメのエントリーを撤回。
お目当てのオマハにウェイティングを入れて待つことに。

一人寂しくオマハの卓が立つのを待っているが、なかなか立たない・・・
1時間ほど待って、ようやくニューテーブルで20/40のオマハの卓が立ったのでとりあえず100BB持って着席。

初のオマハキャッシュでドキドキ

初手BTNで「779J」のレインボーが配られたため、素直にフォールド。
すると、フロップ「8s6dTd」でナッツストレートを引いてました。
まじかーと思っていると、ターンで3枚目のダイヤが落ちて何やら怪しい雰囲気に。
最終的にナッツフラッシュ、セカンドナッツフラッシュが出てきて、初手から大きめにぶつかってました。
危ない危ない・・・

2ハンド目もしょうもないハンドだったので素直にフォールドして様子を見ていると、ターンの時点でいきなり3WAYオールインになってました。
出てきたハンドはセットオーバーセットオーバーセット。

もしかすると俺はとんでもないゲームに参加してしまったのでは・・・

オマハもホールデムと同じようにリンプ祭りでしたが、そこからポットポットオールイン祭りで大変な卓でした。
ポットしか言わない人や、1000ペソで何回もリバイするおじいちゃんもいたりとなかなか忙しい卓でしたが、ディーラーさんは電卓で常にポット額を計算しており、チップの移動もかなりスムーズ。
ゲームの進行は思いのほか早かったです。

皆の参加しているハンドを見ると、KKxx、TTQQなど含めて幅広いハンドをリンプに回してました。

私もそれに合わせてリンプを多めにし、AKQ8の1スートでMPからリンプ。
ターンでナッツストレートをツモり、フロップターンと打たれてリバーチェックされたのでオールイン要求のベットをすると相手は悩んでコール。
出てきたハンドは2Pで勝利。
うーん、よくわからない。

途中から現地では珍しくパンパンに恰幅のよい陽気なおっちゃんが卓に入ってきて、そのおっちゃんがダブルストラドルまでしてきました。
ただでさえお祭り状態なのに、更に過激なゲームに・・・

そんな中俺はというと、AAxxやQJT9などのランダウン系も一切来ず、バドゥギばかりが配られる。
そもそも、最初に配られた2枚が28とか、27とかしか来ず萎え萎え。

そんな中、また友人から体調不良だから帰ろうとラインが来たので、危ない卓だしそろそろ上がろうかと思っていたところにやっと「AAxx」。

あえてリンプで参加して、BBまで全員リンプで回ったところでBBからポットの発声が。
そのポットに俺がコールするとみんなコールして、陽気なおっちゃんがニコニコしながらまさかのリポット。
最初にポットレイズしたBBがコールし、俺が被せてポットオールイン。
みんな降りて、最終的に陽気なおっちゃんとBBもオールイン。

左席の現地人のおっちゃんから「You Ace's?」と聞かれ、こっそりハンドをチラ見せて二人してニコニコ。

とはいえオマハのAAなんて割られるが当たり前なので、かなり心臓バクバクで迎えたフロップは・・・

A K K

まさかのナッツフルハウス完成!
フロップ開いた瞬間、左隣のおっちゃんが「ユーウィン!ユーウィン!」とめっちゃ喜んでグータッチ✊。俺より喜んどるがな。
ターン、リバーとラグが落ちて、特大ポット獲得!

私がAA37
フロップでKAK。ほぼ安心できるボード。

山盛りのチップをかき集めてる時も、左隣のおっちゃんが「11000はあるね~」と喜んでくれました。
俺は「ノーキングス、ノークワッズ、ソースケアリー😭」と半ば泣きそうになりながらおっちゃんと拳をギュッとしてました。

一気にトリプルアップ近くまで増えました

その後、20分ほど経ったところで友人も体調不良なので帰ろうかと「ラックどこ?」と聞くと、ディーラーから「タイム?なんちゃらかんちゃら」って聞かれてぽかーんとしていると、右隣の人から「勝って辞めるときは、1時間プレイしないと離席できないルールなので、タイムを貰ってください」と日本語で翻訳してもらいました。まさかの日本人で、お互いびっくり。
ほんとに助かりました。ありがとうございます。

体調不良の友人には「あと1時間しないと帰れないよーごめんねー」というラインを送信。
するとすぐに、

「そんなはずない💢」

とご立腹。んなこと言われてもディーラーが言ってるんだから、従うしかなくない・・・?
てか、おめーはどうやって離席したんや😒

と思いつつ、待ってもらうしかないので申し訳ないが待ってもらった。

タイムを要求すると、時間がかかれた札みたいなのを渡されました。

タイムを要求するとこんな札が

この時間になったら帰れるよ、ということらしいです。

私が特大ポットを取ってからというもの、卓が荒れに荒れて、毎ハンド誰かしらのオールインが入ってました。こんなんじゃ100BBなんてあっという間に溶けてしまいます。恐ろしい・・・こんな状況ですぐ帰れないなんて危険すぎる。

また固くプレイして1時間を耐え抜き、ついにタイムの時間が。

隣の現地人のおっちゃんに「君のタイムが来たよ。次はもっとやろうよ、また遊ぼうね」と言われ、「センキュー!グッドラック!」と答えて離席。
終始優しかった・・・😭

ちなみに、私がタイム取った後におっちゃんもタイムを取っていましたが、私のタイムが来るまでに2回飛んでました。
恐らく、こうやってチップが無くなる人の方が多いのだと思います。
特にオマハは。

飛んだおっちゃんはペソを渡さずに、紙に何かを書いてサインしてました。
恐らくツケなのかな?後々GCASHか何かで支払うのでしょう。

スタックをキャッシャーへ持っていき、4000→11600でフィニッシュ。
ようやくまとまった勝ち額が手に入りました。
よっしゃー!と喜びを嚙み締めつつ、二度と座りたくないなぁと思うテーブルでした。
何度でも復活してダブルアップするまで延々リバイする金持ちばかりなので、いくらチップがあっても足りないです。
本来なら美味しいテーブルなんでしょうけど、これだけ激しいテーブルは怖かったです。

体調不良の友人と合流し、グラブで滞在先へ戻ることに。
滞在先付近までくると友人も少しは体調が回復したようで、しっかりご飯を食べようとのことで滞在先近くのサムギョプサル食べ放題へ。

先出しの小鉢。全部なんか怪しい味
真ん中の黄色い物体はチーズ、右のケーキみたいな物体は卵焼き

メニューから三種類の肉を選ぶ形式で、とりあえずプレーンなやつと辛い物をそれぞれ注文。
プレーンなやつは焼いたお肉そのままって感じなので、肉の油が美味しい。
辛いタイプは、見た目は結構赤いけど、食べてみると結構甘い!
個人的に歯はプルコギ並みに甘いと感じました。
先出しで出てきたきゅうりのキムチも、見た目こそ赤いけど全く漬かっておらずきゅうり本来の味を楽しめます。
辛い物が苦手な私でも食べれるレベル。

サンチュなど葉っぱ類も付いてきて、日本円で1000~2000程度。
やはり安いですね。
そういえば、フィリピンで生野菜ってほとんど見たことがない気がする・・・

初めてフィリピンで腹いっぱい飯を食えて、ポーカーも勝って好調!
食後は滞在先の部屋へ戻り、ゆっくり就寝。

ところが翌日、事件が起きます。

次の記事 ⇒ 「人生初の海外旅行でポーカーしてきた~フィリピン編~ DAY4

全記事のリンク ⇒ 「人生初の海外旅行でポーカーしてきた~フィリピン編~ まとめ

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