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手が多難よ


手のトラブルが重なり、手仕事すこしお休み中です。

先日、いつもよりちょっと細めの定規をあててカッターで紙を切っていたら、「あ」ってなりました。「あ」ってなったら大体おしまい。愛用しているオルファの鋭角カッターの右側に、2mm厚にスライスされた人差し指がくっついておりました。ギターを弾くから左手はいつも深爪してるのが完全に仇。爪の保護のない先端2mmがきれいにまっすぐカットされ、人差し指だけが深爪ではなくなったとさ。
ギターの弦押さえるのも痛いし何かにつけて血がつくし、指先のケガはとにかくいつもめんどくさい。もちろん絆創膏とか貼るんだけど、紙を扱う時って結構まめに手を洗うし、指先の感覚もちょっと狂うというか、なんかもうとにかくめんどくさい。そんでもって左手を庇っていつもと違うへんな動きで作業してると、反対の手をケガしたりするんだよね。案の定、後日料理中に右手の薬指を負傷した。
だーもうめんどい!って口に出してしまうくらい。ほんとにこういうケガっていらつく。自分の迂闊さのみによって引き起こされる小さいケガ。それでいて以降の生活にうっすら影響し続けるケガ。むかつく傷。

根が不器用なこともあってか、こういうことって昔から割とあった。
高校の時にバイトしていたフードコートの厨房で、キャベツの千切りを大量に作らなきゃいけなかった。職場の長ーい包丁を手に取り、洗い場でさっと洗ってから取り掛かろうと思い水洗いしていると、右手の中指の腹を薄く切ってしまった。職場の包丁は家の包丁よりもずっとずっとよく切れる。それを忘れて不用意に刃を触ってしまった。厨房のバイトなので、ちょっとした出血であっても衛生面からちょっと大げさな処置になる。一度厨房を外れ、洗浄・消毒・テーピング・ゴム製のサックを装着。そのあとまた厨房に戻り、改めてキャベツに取り掛かる。さっき切った中指をちょっと浮かせて包丁を握り、だんだんざくざくキャベツを切っていく。怖いね。今こうして思い返せば俺も怖いと思うけれど。なんか知んないけど夢中だったのキャベツに。キャベツなくなりそうってことで頭いっぱいだったの。だから右手のこととかいいからとにかく包丁動かさなきゃだんだんざくざくだんだんざくざく

「あ」

出ましたキャベツが真っ赤っ赤。
左手の親指がパックマンみたいなシルエットになってパカパカしてる。
長くて重たい業務用の包丁の前に、爪とか無力でした。先端15mmがぷらっぷらしてたよ。あれはさすがに焦りました。めんどくさいとかじゃなくて、とはいえまだ痛みとかはそんなに来てなくて、くっつくの、これくっつくのってとにかく心配だった。後日ちゃんとくっつきました。

両手の指を切ってそれを久々に思い出したけど、高校生だったその頃からケガのパターンが全然変わっていなくってはーあって感じでした。

そんなこんなが十日前くらいで、ようやくスライスしちゃった人差し指も再生してきた。しかしそっちが治ってきたと思ったら、今度は右手の親指がビキビキ痛み出すようになっていよいよむかつく。このビキビキには覚えがあって、たぶん腱鞘炎的なやつなのだけど、去年の春頃にちょっとひどかった時期があって、でも少し休んだら治まってたからちょっと忘れかけてて、今とりあえずまた少し休んでる。なので紙の仕事はちょっとだけスローにします一旦。わかんないけど。


おしまい



2月18日(日)は本屋さんライブ。


2月24日(土)はことばあつめの夜。



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