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驚いたのは水原一平さんの額や手口よりも…

ドジャース・大谷翔平選手の口座からお金を盗んだとされる水原一平さん。
その額や手口について、詳細なことは明らかになっていませんでした。

今日12日、衝撃のニュースが出ました。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/900002110.html?page1

アメリカの連邦検察官が記者会見で説明したのは以下の内容
☑水原さんが盗んだとされるお金は「24億5000万円」
☑大谷選手からの信頼を利用して周囲をだましたとされる
☑大谷選手は潔白であるとされる

ニュースの内容にもびっくりしましたが、それ以上に驚いたのは、
検察官が記者会見で捜査の内容や手口を詳細に語ったこと

日本では考えられないです。
皆さんはテレビやネットで見たことありますか?世間をにぎわせている事件について、検察官が記者会見というオープンな場で事件の内容を説明する姿を。

日本ではどうか?記者が足を使って稼ぐんです。夜討ち朝駆けを重ね、顔を売り、少しずつ捜査当局の関係者と関係を築いて、アンオフィシャルな情報を入手しようと必死になります。
捜査当局の関係者は簡単に教えてくれません。なぜか?国家公務員法、地方公務員法に規定される守秘義務に違反するからです。

じゃあそこまでしてなぜ、必死に入手するのか?それは、他社に負けないため。他社の記者も皆やっているから。
他社の記者は、つまり、全ての記者はなぜ必死に入手しようとするのか?それは、国民の知る権利に応えるため。そして、非常に大きな力を持つ捜査当局が暴走していないかを監視するため。です。

話がそれましたね。
検察官はオープンな場で情報を教えてくれない。だから、非公式に情報を得る。ちらりと横を見ると、ライバル社の記者たちも情報を得ようとしている。

結果、何が起きるか?
いわゆる情報の抜き合いです(抜く=特ダネを報じる)。他社よりも早く、最低でも他社と同じタイミングで。
そこから、さらに「他社が書いていない情報を!」となります。ここで誤報であったり、受取り手に誤解を与えたりするような記事が生まれてします。

オープンな場で(全てではないにせよ)捜査で明らかになったことを、捜査当局者が説明する。
記者は正しい情報を報じることに注力できるので、とても意義があるなと感心すると同時に、日本との違いに驚きました。

最後に大事なことを一つ
水原一平さんの有罪はまだ確定したわけではありません。
有罪か無罪かは、裁判の結果によって決まります。これは日本でもアメリカでも同じ。これを「推定無罪」と言います。

この事件について、捜査官も記者会見で最後に言っていますね
「言っておくが、私たちがきょう提出するのは訴状である。水原氏は、推定無罪とされる」
あくまでも捜査の結果を述べているに過ぎません(もちろん、十分な裏付けがあることは言うまでもありません)

私も表現には十分注意しています。このnoteを読んだ方は、水原一平さんが犯罪者と断定するような表現はやめましょうね!!

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