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【前半】紙谷 刷太郎の名刺ができるまで~(まずは紙をカットするところから!)

改めまして「なるほどなペーパー」の案内人、紙谷 刷太郎ですっ。

「なるほどなペーパー」の企画としてスタートした、その第一弾「なるほどなOKフロート」では印刷会社さんや箔押し加工会社さんの力をお借りして、ただいまエモいポストカードの製作 真っ只中です!


ただ、各工場に見学させていただいた際に、

「そう言えば、わたくし、名刺がないっ!!!!!」(汗汗汗)

という事態になって、「なるほどなペーパーの案内人にふさわしい名刺を作らねば~! そして、その過程も記事にしてしまおう!」と思い立ち、『わたしの名刺ができるまで~』をテーマに、大きな紙を名刺のサイズに切るところから、そして印刷して名刺が仕上がるまでを解説することにしましたっ!

まずは紙をカットする断裁(だんさい)から

紙を専用の機械でカットすることを断裁(だんさい)と言いますっ。

その断裁の機械がこちら!(下の写真)
わたしがお邪魔したのは墨田区の紙加工会社の小林断截さんで、断裁の様子を見学させて頂くことができました~!

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こちらが断裁機 写真の左に写る牛のイラストがすごく気になります


断裁の動きを文章で説明するほど文章力がありません(すいません!)
なので、動画で大きな紙(今回用意した紙のサイズは 545mm×394mm とB3サイズ(※)よりも一回り大きなサイズの紙ですっ)が

名刺サイズ(一般的に名刺のサイズは55mm×91mm)
に断裁されるまでの様子をまとめましたのでそちらをご覧頂ければと思いますっ!(一部早送りで撮影していますっ)

※ B3サイズ = 515mmx364mm


今回わたし紙谷が、断裁機の横で紙をカットしているところを直接見学させていただいて、「なるほどー!」と断裁についてわかったことが2つありました。

○ 紙はまとめてバサーッとひと断ち!

今回、わたしの名刺 約200枚を大きな紙のサイズから55mm×91mmに仕上げる断裁です。

サイズも名刺サイズとして小さく、枚数も少ないのですが、仮に名刺に使用する紙がコピー用紙くらいの厚さ(約0.09mmほど)の場合、500~600枚の大きな紙の束をまとめてバサーッ!と一度に裁断することができますっ!

○ よりきれいに仕上げるためのひと手間が!

断裁機には数値を入力する画面があります。
名刺のサイズは55㎜×91㎜。

「そのまま名刺サイズの数値を入力するのかな?」
と思って見ていると、そうではなく、最終的には紙の四方向を裁断(※)して仕上げて頂きましたっ! それによりとても美しい仕上がりに~!

※ 断裁機についている刃の切れ味の良い面を使ってカットしてくださっているのですっ(包丁と同じで、切れ味の良い面、切れ難い面がある)

裁断する前の紙の断面も、パッと見ただけでは大きな差はないのですが、指でなでなでするとその差は歴然でしたっ!! 断裁した紙の断面は磨かれたようにつるっつるになりました~。

断裁一つとっても、手間をかけることにより、仕上がりに大きな違いが出ることを今回知ることができました~!(感動ですっ)

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こちらが仕上げて頂いた紙になります。
紙は「ケンラン」(※)という紙の表面がなめらかで、しかもかたいカードのような色紙。この紙、じつは紙谷 刷太郎 お気に入りの紙なのですっ!

※ 「ケンラン」の色は現在なんと50色(2022年現在)
発売は1950年代で、紙の名前はそのまま豪華絢爛(ごうかけんらん)から名付けられているのですっ

そして最後に、

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こちらは名刺サイズへの断裁時に出た紙の端(通常 捨てる部分)なのですが、不思議と心惹かれるものがあり、捨ててしまうのを何となくためらう気がしてしまいました〜。

「何かに使えそう。かわいい感じもします~。ううむ……。」
(もし良いアイデアがある人がいれば、気軽にわたし紙谷までご意見を下さいっ)

以上! ここまでがわたしの名刺の断裁についてをご説明しました~。
次回は名刺の印刷(活版印刷)についてご紹介いたしますっ!

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