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あの扉の向こうに『あなたの子でよかった』

あの扉の向こうには


自我をもった時を覚えていますか?

遠く昔の日に

目覚めた微かな記憶。

ふと気が付くと、そこにボクはいた

ただなんの迷いもなく

ただ二人の愛に包まれていた。

その日から

アナタ達の子供として

苦楽を共に過ごした。

とはいえ、アナタ方の苦労は

もっとあったでしょう。

気ままな性格のボクを

ずっと見守り育ててくれたんだから

今のボクには想像できないほど

いろんな事があったと思う。

『ありがとう、お母さん』
『ありがとう、お父さん』

こんな簡単な言葉でしか

表現できないでごめんね。

でも本当に感謝しかない

ふたりの偉大さに

『あなた達の子でよかった』

と、心から思う。

そろそろ頼っていいんだよ

いつまでもアナタ達の中では

子供なのはわかっている

でも苦労や迷惑をかけた事もある。

去年、意識が無くなり

病院のベッドで目が覚めたとき

泣かせてしまった事もあった。

だから孝行くらいはさせてね

ボクができる事なんて

たかがしれてるけど

それが終わるまでは

生きていて欲しい。

一生をくれたふたりの為に

できる限りの笑顔を

届けられたのなら。

そうやって人生は輪廻してゆく

笑顔ばかりではない世の中で

少しでも多くの笑顔で

いてもらえるように。

それがボクにできる

精一杯の恩返し



そんな『あなた達の子に生まれた』から、こんなに優しさに包まれて、生きてこられた物語。。

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