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あの扉の向こうに『弱音の季節』

あの扉の向こうには


不意に包まれる不安と

締め付けられる寂しさ

なんでもない時に

心と身体がズレてゆく。

メトロに向かい

歩いてるだけなのに

悲しくも、嬉しくないはずなのに

涙が溢れてくる。

まだ5月になってもいない

『弱音の季節』

頑張ってるんだから

きっと許してくれるよね。

投げ出すわけじゃない

弱音を吐きたいだけなんだ

ただ溢れてくるだけなんだよ。

その後はちゃんと立ち直るから

それまで少しだけでいい

そっとしておいて

泣き止んだなら

また戻ってくるから。

もし心配ならば

優しい言葉をかけてあげて

声にはできないけど

たぶん優しさを待ってるから



そんな『弱音の季節』に訪れる、心の隙間に流れ込んだ春風の物語。。





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