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【詩歌の栞R6】5/5 生きていくのも大変で。「生きてるってどういうこと?」ことば 谷川俊太郎 絵 宮内ヨシオ

生きてるってどういうこと?
谷川俊太郎 (ことば),宮内ヨシオ (絵) 光文社

※愚痴愚痴しています。すみません。

大型連休も終盤です。

この時期は元々仕事が忙しいのですが、昨今、深刻な人手不足のあおりを受けて私の時間は飽和状態になっていて、休みの間に帳尻を合わせている有様です。

子供たちも休暇中なので、勉強を見たり書類を書いたり行事の準備をしたりであっという間に時間が過ぎ、焦燥感だけが胸の奥でくすぶっております。

「忙しい」とは「心を亡くす」こと、とは、よくいったもので、子供の努力を放棄しただらけきった態度に常にないほど失望し、その失望は怒りへと変わり、その怒りが燃え尽きた後の暗闇の中に沈んでおります。

忙しいなどと言いつつnoteを彷徨って人様のところでぶらぶらと遊んでいるわが身です。
それを顧みれば、安きに流れて「今、やろうと思ってた~」のお決まりの言い訳を垂れ流す子供に腹を立てるのは、合わせ鏡のように自分自身の不甲斐なさを突き付けられているから。

それが分かっているので、ひとりじめじめとした心を抱えておちこんでいるのですが、一方で、どこか冷めた目で仕事をすすめている自分が嫌になります。

人生はつらいなあ、とぼやきつつ、ささくれた心をなだめるために「生きてるってどういうこと?」のページをめくっております。

齢90歳を超えた谷川俊太郎さんの「いのち」や「自然」をテーマにしたことばと宮内ヨシオさんの鮮やかな色彩で描かれた動植物の絵。

「生きる」
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

生きる
季節のめぐる中で生きていく

すべての命は自分の生を それぞれの方法で全うする

人が「生きている」ということは「愛すること」という
愛するひとがいなければ、悲しむことも怒ることもない
心にさざなみひとつ起きぬひとは「生きている」のか
心動かさず生きていくのは 存外に楽なのかもしれないけれど。

「自分をはぐくむ」
自分をはぐくむのは難しい
自分を枯らすのは簡単だ
あなたを導くのは
ほかでもないあなた自身
あなたはあなた自身を超えていく
自分を発見し続けることで
自分を大切に見つめたい
今日も明日もいつまでも

自分をはぐくむ

自分をはぐくむことは難しい、そして自分を枯らしてしまうのは本当に簡単。
だから、子供たちにも折角の芽を枯らさないように、と色々と口を出してしまう。
それは 余計な事なのかもしれないけれど。
子供の人生は子どもの人生。
そう割り切ってしまえば良いのに。

はな
にんげんはなにかをしなくてはいけないのか
はなはたださいているだけなのに
それだけでいきているのに

はな

ただ、そこにあるだけで許される「はな」のように生きられたら、と思うことはあるけれど。
私は「はな」ではないから、何かをしないといけないと思ってしまう。
子供たちにも、自分の納得のいく何かを見つけてほしいと願ってしまう

「はな」本当は生きているだけでいい、というのは分かっている

「もどかしい自分」
生きているってこういうことなんだ
さびしい自分 不安な自分
でも何かを待ってる自分
もどかしい自分
そういう自分をみつめる自分

もどかしい自分

本当に自分が自分でもどかしい。

自分とは死ぬまで付き合わなければならない

考えて考え抜いて
いのち 明日へ向かう
抱きしめて抱きしめられて
いのち 明日を創る

東北文教大学短期大学部開学50周年記念詩集 母のまなざし 父のひとこと」より

考えて考えて悩んで悩んで それもまた 「生きる」ということ

もうすぐ夜明け。
明日は また 新しい一日
小さく生まれ変わる 私の命。
生れてきたからには 大切に生きなくては。

うつくしいものを見ると
生きるちからがわいてくるよね

谷川俊太郎

たとえば、この絵本。
たとえば、まだあどけない寝顔。

仕方ない。また、頑張ろう

とりとめのない愚痴にお付き合いくださってありがとうございました。

気持ちが下向くときは、この絵本、良いですよ。
おススメです。

そらまめの季節になりました。おいしいものも生きる力です

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