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満点が取れる英文レポートの書き方:海外MBAで1年間試行錯誤した成果

海外のビジネススクールでは、Write-upと呼ばれるレポート形式の課題が多く出されます。毎週の課題や最終課題など、様々な局面でこの形式の課題に立ち向かうこととなります。形式はA4 1枚のものから数十枚に及ぶものまで多岐に及びます。評価がこのWrite-upの出来で決まる科目も多く、このWrite-upをうまく書けるかどうかは死活問題となります。
私もビジネススクールに入学した当初はこうしたWrite-upを書いたことがなかったため、どのように書いていいか困惑しましたが、さまざまな場面で試行錯誤していくうちに、一定のルールを見出すことができ、ある程度テンプレート化することができました。
今回は、私が見出した7つのルールを紹介したいと思います。

ルール1: 問題文は黒字、解答は青字で記入する
これは、課題と解答を採点者が区別しやすくするために必要な工夫です。以下の画像のように、問題文を黒字で写し、解答文を青字で記載していくと、どの問題についての解答かが一目で分かります。これは、我々が解答を見直しする際にも有用です。

問題文と解答文の例

ルール2: 書式はCalibri (Body)、文字の大きさは11pt
様々な書式を試してみましたが、Calibriが一番見やすい書式であると感じています。文字の大きさは普通の文章で11pt、見出しで12ptを用いるとよいと思います。

ルール3: 見出しや重要なエッセンスは太字
採点者は限られた時間で非常に多くの学生のレポートを採点する必要があるため、丁寧にレポートの一文一文をみることはできないはずです。そのため、見出しや解答における重要なエッセンス(計算結果など)は太字にして目立たせることで、採点者にどこから見るべきか示すのがよいでしょう。以下は、買収提案(M&A)の課題レポートの解答です。ある企業をいくらで買収すべきか、という課題ですので、「一株当たり$12.01で買収する」という点を太字にして目立たせることで、採点者に自身の解答の意図を伝えています。

買収提案のレポートの抜粋

ルール4: 必要に応じて箇条書きを用いる
必要に応じて箇条書きを用いることで、解答文にメリハリをつけることができます。下記は、ルール3で取り上げた買収提案のレポートの抜粋の続きですが、ここでは買収のクロージング条件を示しています。これはいくつかの要素を示す必要があり、下記のように箇条書きで記載することで見やすくなります。

買収提案のレポートの抜粋

ルール5: 図表を適当な分量だけ入れる
エクセルの表やグラフ、概念図などを必要に応じて入れましょう。枚数制限のないレポートであればこれらをたくさん入れてもよいですが、枚数制限がある場合はこれらの図表で分量稼ぎをしていると思われるとネガティブなので、本当に必要な図表のみにしましょう。買収提案のレポートにおいては、以下のように、様々な方式で買収価格を計算したフットボールテーブルを挿入しました。

合併提案のレポートの抜粋

ルール6: エクセルにおいては、入力値は青字、計算結果は黒字で記載
これはレポートの書き方というよりはエクセルの基本、というところですが、意外と出来ていない人が多いので記載します。エクセルにおいては、自分が入力した数値は青字、計算した結果は黒字で記載する暗黙のルールがあります。このようにすることで、計算結果の見直しが楽になります。レポートでエクセルの計算結果を貼り付ける際にもこれを守りましょう。

ルール7: 必要に応じてエクセルで計算式を残しておく
エクセルにおいて、「Controlキー+Shiftキー+F」を計算式を表示させたいセルで入力すると、計算式を残すことができます。これを用いて計算式をエクセルに残し、そのままレポートに貼り付けると採点者にどのように計算しているか示すことができます。

エクセルの例


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